Oracle ASMインスタンスを初期化すると、ASM_DISKSTRING
初期化パラメータの値を使用して指定したパスにあるすべてのディスクの内容が検出されて調査されます。
また、ディスク検出は次の場合も実行されます。
次のSQL文を実行する場合
ALTER
DISKGROUP
MOUNT
によるディスク・グループのマウント
ALTER
DISKGROUP
ONLINE
DISK
によるディスクのオンライン化
CREATE
またはALTER
DISKGROUP
...ADD
DISK
によるディスク・グループのディスクへの追加
ALTER
DISKGROUP
... RESIZE
DISK
によるディスク・グループ内のディスクのサイズ変更
SELECT
FROM
V$ASM_DISKGROUP
またはV$ASM_DISK
ビューによる問合せ
前述のSQL文と同じ操作を実行するOracle ASMコンフィギュレーション・アシスタント(ASMCA)の操作またはASMCMDコマンドを実行する場合
Oracle ASMによりディスクが正常に検出されると、そのディスクはV$ASM_DISK
ビューに表示されます。ディスク・グループに属するディスク(ディスク・ヘッダーにディスク・グループ名があるディスク)には、MEMBER
というヘッダー・ステータスが表示されます。検出されても、ディスク・グループに割り当てられていないディスクのステータスは、CANDIDATE
またはPROVISIONED
です。以前にディスク・グループに属しており、そのディスク・グループから正常に削除されたディスクのステータスは、FORMER
です。
PROVISIONED
ステータスは、ディスクをOracle ASMで使用可能にするために管理者によってプラットフォーム固有の追加アクションが実行されたことを意味します。たとえば、Windowsコンピュータ上で、管理者がasmtool
またはasmtoolg
を使用してヘッダーを持つディスクをマークした場合です。たとえば、Linuxコンピュータ上では、管理者がOracle ASMフィルタ・ドライバまたはASMLIBを使用してOracle ASM用としてディスクを準備した場合です。
例4-10に、ディスク・グループのヘッダー・ステータスを表示する、V$ASM_DISK
に対するSQL問合せを示します。
関連項目:
V$ASM_DISK
ビューに表示されるOracle ASMディスクのヘッダー・ステータスの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
例4-10 ヘッダー・ステータスに関するV$ASM_DISKへの問合せ
SQL> SELECT name, header_status, path FROM V$ASM_DISK WHERE path LIKE '/devices/disk0%'; NAME HEADER_STATUS PATH --------- ------------- --------------------- FORMER /devices/disk02 FORMER /devices/disk01 CANDIDATE /devices/disk07 DISK06 MEMBER /devices/disk06 DISK05 MEMBER /devices/disk05 DISK04 MEMBER /devices/disk04 DISK03 MEMBER /devices/disk03 7 rows selected.