Oracle ASMディスクの検出ルールは、次のとおりです。
Oracle ASMにより、最大10,000のディスクを検出できます。つまり、ASM_DISKSTRING
初期化パラメータと一致するディスクが10,000を超えると、Oracle ASMは最初の10,000のみを検出します。
Oracle ASMは、ディスク・パーティションのみを検出します。Oracle ASMは、パーティション表を含むパーティションは検出しません。
インストールの観点から、候補ディスクはヘッダー・ステータスがCANDIDATE
、PROVISIONED
またはFORMER
です。ステータスがCANDIDATE
、PROVISIONED
またはFORMER
のこれらのディスクは、FORCE
フラグを使用せずにOracle ASMディスク・グループに追加できます。
ディスクを追加するときに、ディスクがOracleで管理されたことをOracle ASMが認識する場合、FORCE
オプションを使用する必要があります。このようなディスクは、FOREIGN
というステータスでV$ASM_DISK
ビューに表示されます。この場合、ディスクをディスク・グループに追加できるのは、FORCE
キーワードを使用する場合のみです。
通常、MEMBER
ディスクは、現在マウントされているディスク・グループに属していなければ、FORCE
フラグを指定するとディスク・グループに追加できます。
また、検出時には、Oracle ASMにより次の構成エラーが識別されます。
同じディスクに対する複数のパス
この場合、ディスクがディスク・グループの一部である場合、ディスク・グループのマウントは失敗します。ADD DISK
またはCREATE DISKGROUP
コマンドを使用してこのディスクをディスク・グループに追加する場合、コマンドは失敗します。このエラーを修正するには、Oracle ASMが同じディスクに対する複数のパスを検出しないようにASM_DISKSTRING
値を調整します。また、マルチパス対応のソフトウェアを使用している場合、ASM_DISKSTRING
値に擬似デバイス名のみが含まれていることを確認します。「Oracle ASMとマルチパス化」を参照してください。
同じディスク・ヘッダーを持つ複数のOracle ASMディスク
これは、1つのディスクを別のディスクにコピーしたことが原因である可能性があります。この場合、ディスク・グループのマウント操作は失敗します。