ASM_DISKSTRING
初期化パラメータの値はオペレーティング・システムに依存する値で、Oracle ASMはこの値を使用して、検出プロセスでディスクの検索に使用される一連のパスを制限します。新しいディスクがディスク・グループに追加されると、ディスク・グループがマウントされている各Oracle ASMインスタンスでは、ASM_DISKSTRING
を使用してこの新しいディスクの検出が可能である必要があります。
多くの場合、デフォルト値(NULL
)で十分です。これより制限的な値を使用すると、Oracle ASMの検出の実行に要する時間を短縮し、ディスク・グループのマウント時間や、ディスク・グループへのディスクの追加時間を短縮できます。Oracleでは、ディスクを追加する前にASM_DISKSTRING
を動的に変更し、このパラメータを介して新しいディスクが検出されるようにする場合があります。
ASM_DISKSTRING
のデフォルト値により、必ずしもすべての状況下ですべてのディスクが検出されるわけではありません。サイトにOracle ASMフィルタ・ドライバまたはサード・パーティ・ベンダーが使用されている場合、ASM_DISKSTRING
に対して使用する必要のある検出文字列の表記規則がある可能性があります。Oracle ASMフィルタ・ドライバの詳細は、「Oracle ASMフィルタ・ドライバ」を参照してください。
また、インストール環境でマルチパス対応のソフトウェアが使用されている場合、オペレーティング・システムのデフォルト設定とは異なるパスに擬似デバイスが配置されている可能性もあります。詳細は、「Oracle ASMとマルチパス化」およびマルチパス化のベンダー・ドキュメントを参照してください。