目的
ファイルまたはファイルのリストの所有者を変更します。
構文および説明
chown user[:usergroup ] file [file ...]
表10-70に、chown
コマンドの構文オプションを示します。
表10-70 chownコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
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新規所有者となるユーザーの名前。 |
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ユーザーが属するユーザー・グループの名前。 |
|
ファイルの名前。 |
通常、user
はデータベース・インスタンス・ホームを所有するユーザーです。Oracle ASMファイル・アクセス制御では、データベースの識別にオペレーティング・システム(OS)名を使用します。
このコマンドには、1つのファイル名または空白で区切られた複数のファイル名を指定できます。
オープン・ファイルの所有権設定を変更した場合、次が適用されます。
ファイルで現在実行中の操作は、古い所有権およびユーザー・グループ設定を使用して完了します。再認証が必要な場合、新しい設定が有効になります。
ファイルの新しい所有者は、クラスタ内のすべてのインスタンスがローリング方式で再起動するまで、ディスク・グループから削除できません。
Oracle ASM管理者のみがこのコマンドを使用できます。
例
次に、chown
コマンドの例を示します。この例では、指定されたファイルの所有者をoracle1
オペレーティング・システム・ユーザーに変更します。
例10-79 ASMCMD chownコマンドの使用方法
ASMCMD [+fra/orcl/archivelog/flashback] > chown oracle1 log_7.264.684968167 log_8.265.684972027 ASMCMD [+fra/orcl/archivelog/flashback] > chown oracle1:asm_fra log_9.264.687650269