目的
ファイルまたはファイルのリストの権限を変更します。
構文および説明
chmod mode file [file ...]
mode
の書式は、次のいずれかです。
{ ugo
| ug
| uo
| go
| u
| g
| o
| a
} {+
|-
} {r
|w
|rw
}
a
はすべてのユーザーに対する権限を、u
はファイルの所有者に対する権限を、g
はグループ権限を、o
はその他のユーザーに対する権限を指定します。
{ 0
|4
|6
} {0
|4
|6
} {0
|4
|6
}
1桁目は所有者
権限、2桁目はグループ
権限、3桁目はその他
の権限を指定します。
表10-69に、chmod
コマンドの構文オプションを示します。
表10-69 chmodコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
読取り/書込み権限 |
|
読取り専用権限 |
|
権限なし |
|
所有者権限。 |
|
グループ権限。 |
|
その他のユーザー権限。 |
|
すべてのユーザー権限。 |
|
権限を追加します。 |
|
権限を削除します。 |
|
読取り権限 |
|
書込み権限 |
|
ファイルの名前 |
このコマンドには、1つのファイル名または空白で区切られた複数のファイル名を指定できます。
ファイル権限は、読取り/書込み、読取り専用および権限なしにのみ設定できます。ファイル権限を書込み専用に設定することはできません。
オープン・ファイルの権限設定を変更した場合、ファイルで現在実行中の操作は、古い権限設定を使用して完了します。再認証が必要な場合、新しい設定が有効になります。
ファイルに対する権限を表示するには、--permission
オプションを指定したASMCMD ls
コマンドを使用します。「ls」を参照してください。
例
次に、chmod
コマンドの例を示します。この例では、指定されたファイルの権限を変更します。
例10-78 ASMCMD chmodコマンドの使用方法
ASMCMD [+fra/orcl/archivelog/flashback] > chmod ug+rw log_7.264.684968167 log_8.265.684972027 ASMCMD [+fra/orcl/archivelog/flashback] > chmod 640 log_7.264.684968167 log_8.265.684972027 ASMCMD [+] > ls --permission +fra/orcl/archivelog/flashback User Group Permission Name grid asm_fra rw-r----- log_7.264.684968167 grid asm_fra rw-r----- log_8.265.684972027