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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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ls

目的

Oracle ASMディレクトリの内容、指定したファイルの属性またはすべてのディスク・グループの名前および属性をリストします。

構文および説明

ls [--suppressheader] [-lsdtLg][--absolutepath][--reverse]
    [--permission][pattern]

表10-35に、lsコマンドの構文オプションを示します。

表10-35 lsコマンドのオプション

オプション 説明

(なし)

ファイル名とディレクトリ名のみを表示します。

-l

ストライピング情報、冗長性情報、ファイルがシステム生成か(SYS列の下にYと表示)ユーザー作成か(エイリアスのように、SYS列の下にNと表示)など、ファイルの詳細な情報を表示します。「ls -l +」コマンドで使用した場合は、ディレクトリ情報が表示されます。

一部のファイル属性またはディスク・グループ属性は表示されません。ファイルまたはディスク・グループのすべての列の値を表示するには、V$ASM_FILEおよびV$ASM_DISKGROUPビューに問い合せます。

-s

ファイル領域情報を表示します。

-d

pattern引数の値がディレクトリの場合、ディレクトリの内容ではなく、lsディレクトリの情報が表示されます。通常は、-lフラグなどの別のフラグとともに使用します。

--reverse

リストのソート順を逆にします。

-t

名前ではなくタイムスタンプで新しいものを先頭にリストをソートします。

-L

pattern引数の値がエイリアスの場合は、ASMCMDにより参照するファイルの情報が表示されます。通常は、-lフラグなどの別のフラグとともに使用します。

--absolutepath

リストされたファイルごとに、そのファイルを参照するエイリアスの絶対パス(ある場合)が表示されます。

-g

出力には、GV$ASM_DISKGROUP.INST_IDが含まれます。

--suppressheader

列ヘッダーを非表示にします。

--permission

ファイルの権限を表示します(V$ASM_FILE.permissionV$ASM_FILE.ownerV$ASM_FILE.usergroupV$ASM_ALIAS.name)。

pattern

ファイル、ディレクトリまたはパターンの名前。

コマンドのオプションを使用して、コマンドの出力を変更およびカスタマイズできます。表10-35に、オプションとその説明を示します。ディスク・グループ情報の場合、このコマンドはデフォルトでV$ASM_DISKGROUP_STATビューに問い合せます。すべてのオプションを指定すると、属性が結合されて表示され、重複するものは削除されます。ls +と入力すると、最上位レベルのディレクトリ構造が表示されます。

patternには、ワイルドカード文字を含むファイル名、ディレクトリ名、またはパターンを指定できます。詳細は、ワイルドカード文字を参照してください。

  • patternがディレクトリ名の場合、lsはフラグ設定に応じてディレクトリの内容を表示し、lsは各ディレクトリ・メンバーの情報も表示します。ディレクトリ名の末尾にはスラッシュ(/)が付き、ファイル名とは区別して示されます。

  • patternに入力する値がファイル名である場合、lsはフラグ設定に応じてファイルを表示し、lsはファイルの情報も表示します。ファイル名が相対パスで指定されている場合、ファイルは現行ディレクトリ内に格納されている必要があります。

次に、lsコマンド例を示します。この例では、ディレクトリに関する様々な情報とディレクトリの内容を表示します。

例10-44 ASMCMD lsコマンドの使用方法

ASMCMD [+] > ls +data/orcl/datafile
EXAMPLE.265.691577295
SYSAUX.257.691577149
SYSTEM.256.691577149
UNDOTBS1.258.691577151
USERS.259.691577151

ASMCMD [+] > ls -lt +data/orcl/datafile
Type      Redund  Striped  Time             Sys  Name
DATAFILE  MIRROR  COARSE   JUL 13 08:00:00  Y    EXAMPLE.265.691577295
DATAFILE  MIRROR  COARSE   JUL 13 05:00:00  Y    SYSAUX.257.691577149
DATAFILE  MIRROR  COARSE   JUL 13 02:00:00  Y    USERS.259.691577151
DATAFILE  MIRROR  COARSE   JUL 13 02:00:00  Y    UNDOTBS1.258.691577151
DATAFILE  MIRROR  COARSE   JUL 13 02:00:00  Y    SYSTEM.256.691577149

ASMCMD [+] > ls -l +data/orcl/datafile/sy*
Type      Redund  Striped  Time             Sys  Name
DATAFILE  MIRROR  COARSE   JUL 13 05:00:00  Y    SYSAUX.257.691577149
DATAFILE  MIRROR  COARSE   JUL 13 02:00:00  Y    SYSTEM.256.691577149

ASMCMD [+] > ls -s  +data/orcl/datafile
Block_Size  Blocks      Bytes       Space  Name
      8192   12801  104865792   214958080  EXAMPLE.265.691577295
      8192   88321  723525632  1452277760  SYSAUX.257.691577149
      8192   88321  723525632  1452277760  SYSTEM.256.691577149
      8192    7681   62922752   131072000  UNDOTBS1.258.691577151
      8192     641    5251072    12582912  USERS.259.691577151

ASMCMD [+] > ls --permission  +data/orcl/datafile
User  Group  Permission  Name
              rw-rw-rw-  EXAMPLE.265.691577295
              rw-rw-rw-  SYSAUX.257.691577149
              rw-rw-rw-  SYSTEM.256.691577149
              rw-rw-rw-  UNDOTBS1.258.691577151
              rw-rw-rw-  USERS.259.691577151