目的
指定したディレクトリおよびそのサブディレクトリ内で、指定した名前パターン(ワイルドカードを使用)と一致するすべてのものの絶対パスを表示します。
構文および説明
find [--type type] dir pattern
表10-34に、find
コマンドの構文オプションを示します。
表10-34 findコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
検索するターゲットのタイプ。 |
|
検索を開始するディレクトリ名。 |
|
ターゲットまたはワイルドカード・パターンの名前。 |
このコマンドは、ディレクトリ・ツリー内の指定したディレクトリおよびその下のすべてのサブディレクトリで、指定したpattern
を検索します。pattern
の値には、ディレクトリ名またはファイル名を指定し、ワイルドカード文字を使用できます。詳細は、「ワイルドカード文字」を参照してください。
ASMCMD find
コマンドでは、大文字と小文字は区別されません。
コマンドの出力では、ディレクトリ名の末尾にスラッシュ(/)が付き、ファイル名とは区別されます。
特定のタイプ(type
として指定)のすべてのファイルを検索するには、--type
フラグを使用します。たとえば、type
にCONTROLFILE
を指定して、制御ファイルを検索できます。type
の有効な値を表5-1に示します。これらは、V$ASM_FILE
ビューのtype
列のタイプ値です。
例
次に、find
コマンドの例を示します。1つ目の例では、data
ディスク・グループのundo
で始まるファイルを検索します。2つ目の例では、+data/orcl
ディレクトリのすべての制御ファイル(--type
CONTROLFILE
)の絶対パスを戻します。
例10-43 ASMCMD findコマンドの使用方法
ASMCMD [+] > find +data undo* +data/ORCL/DATAFILE/UNDOTBS1.258.691577151 ASMCMD [+] > find --type CONTROLFILE +data/orcl * +data/orcl/CONTROLFILE/Current.260.691577263