プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

md_restore

目的

md_restoreコマンドは、ディスク・グループのメタデータのバックアップをリストアします。

構文および説明

md_restore  backup_file [--silent]
     [--full|--nodg|--newdg -o 'old_diskgroup:new_diskgroup [,...]']
     [-S sql_script_file] [-G 'diskgroup [,diskgroup...]']

表10-53に、md_restoreコマンドのオプションを示します。

表10-53 md_restoreコマンドのオプション

オプション 説明

backup_file

メタデータ情報をbackup_fileから読み取ります。

--silent

エラーを無視します。通常、md_restoreでエラーが発生した場合は停止します。このフラグを指定すると、エラーを無視します。

--full

ディスク・グループを作成し、メタデータをリストアすることを指定します。

--nodg

メタデータのみをリストアすることを指定します。

--newdg -o old_diskgroup:new_diskgroup]

メタデータのリストア時に別の名前を使用してディスク・グループを作成することを指定します。-oオプションは、--newdgとともに使用する必要があります。

-S sql_script_file

コマンドを実行するかわりに、指定したSQLスクリプト・ファイルにSQLを書き込みます。

-G diskgroup

リストアされるディスク・グループを選択します。ディスク・グループを定義しない場合、すべてのディスク・グループがリストアされます。

1つ目の例では、ディスク・グループdataをバックアップ・スクリプトからリストアして、コピーを作成します。2つ目の例では、既存のディスク・グループdataを選択し、そのメタデータをリストアします。3つ目の例では、ディスク・グループdataを完全リストアしますが、作成される新しいディスク・グループの名前をdata2とします。4つ目の例では、override.sqlスクリプト・ファイルに定義されているオーバーライドを適用した後、バックアップ・ファイルからリストアします。

例10-62 ASMCMD md_restoreコマンドの使用方法

ASMCMD [+] > md_restore –-full –G data –-silent /scratch/backup/alldgs20100422

ASMCMD [+] > md_restore –-nodg –G data –-silent /scratch/backup/alldgs20100422

ASMCMD [+] > md_restore –-newdg -o 'data:data2' --silent /scratch/backup/data20100422

ASMCMD [+] > md_restore -S override.sql --silent /scratch/backup/data20100422