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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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mkdg

目的

XML構成ファイルに基づいてディスク・グループを作成します。

構文および説明

mkdg { config_file.xml | 'contents_of_xml_file' }

表10-54に、mkdgコマンドの構文オプションを示します。

表10-54 mkdgコマンドのオプション

オプション 説明

config_file

新規ディスク・グループの構成を含むXMLファイルの名前。mkdgでは、パスが指定されないかぎり、ASMCMDが起動されたディレクトリ内のXMLファイルを検索します。

有効なタグおよびXML構成ファイルの例は、例10-63および例10-64を参照してください。

contents_of_xml_file

一重引用符で囲んだXMLスクリプト。

mkdgは、ディスク・グループの名前、冗長性、属性、およびディスク・グループを構成するディスクのパスを指定するXML構成ファイルにより、新規ディスク・グループを作成します。冗長性はオプションのパラメータです。デフォルトは標準冗長性です。冗長性の一部のタイプでは、ディスクを障害グループにまとめる必要があります。ディスク・グループの障害グループを指定しない場合、ディスク・グループ内の各ディスクは独自の障害グループに属します。

mkdgコマンドは、ローカル・ノードのディスク・グループのみマウントします。

ディスク・グループの作成時に、ディスク・グループ属性値のいくつかを設定できます。AU_SIZESECTOR_SIZEなどの一部の属性は、ディスク・グループの作成時にのみ設定できます。ディスク・グループ属性の詳細は、ディスク・グループ属性の管理を参照してください。

デフォルトのディスク・グループの互換性設定は、Oracle ASM互換性の場合は10.1、データベース互換性の場合は10.1、Oracle ADVM互換性の場合は値がありません。ディスク・グループの互換性属性の詳細は、ディスク・グループの互換性を参照してください。

例10-63に、mkdgのXML構成ファイルについて基本構造および有効なタグとその属性を示します。

例10-63 mkdgのXML構成ファイルのタグ

<dg>  disk group
      name         disk group name
      redundancy   normal, external, high
 
<fg>  failure group
      name         failure group name
</fg>

<dsk> disk
      name         disk name
      string       disk path
      size         size of the disk to add
      force        true specifies to use the force option
</dsk>

<a>   attribute
      name         attribute name
      value        attribute value
</a>

</dg>

ASMCMD chdgを使用したディスク・グループの変更の詳細は、chdgを参照してください。ディスク・グループの作成の詳細は、ディスク・グループの作成を参照してください。

次に、mkdgのXML構成ファイルの例を示します。この構成ファイルでは、normal冗長性でdataというディスク・グループを作成します。2つの障害グループfg1およびfg2を作成します。各障害グループには、関連付けられたディスク文字列によって識別される2つのディスクがあります。ディスク・グループの互換性属性をすべて11.2に設定します。

例10-64 mkdgのサンプルXML構成ファイル

<dg name="data" redundancy="normal">
  <fg name="fg1">
    <dsk string="/dev/disk1"/>
    <dsk string="/dev/disk2"/>
  </fg>
  <fg name="fg2">
    <dsk string="/dev/disk3"/>
    <dsk string="/dev/disk4"/>
  </fg>
  <a name="compatible.asm" value="11.2"/>
  <a name="compatible.rdbms" value="11.2"/>
  <a name="compatible.advm" value="11.2"/>
</dg>

次に、mkdgコマンドの例を示します。1つ目の例では、ASMCMDが起動されたディレクトリ内のXML構成ファイルを使用してmkdgを実行します。2つ目の例では、コマンドラインに情報を指定してmkdgを実行します。

例10-65 ASMCMD mkdgコマンドの使用方法

ASMCMD [+] > mkdg data_config.xml

ASMCMD [+] > mkdg '<dg name="data"><dsk string="/dev/disk*"/></dg>'