目的
XML構成ファイルに基づいてディスク・グループを作成します。
構文および説明
mkdg { config_file.xml | 'contents_of_xml_file' }
表10-54に、mkdg
コマンドの構文オプションを示します。
表10-54 mkdgコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
新規ディスク・グループの構成を含むXMLファイルの名前。 |
|
一重引用符で囲んだXMLスクリプト。 |
mkdg
は、ディスク・グループの名前、冗長性、属性、およびディスク・グループを構成するディスクのパスを指定するXML構成ファイルにより、新規ディスク・グループを作成します。冗長性はオプションのパラメータです。デフォルトは標準冗長性です。冗長性の一部のタイプでは、ディスクを障害グループにまとめる必要があります。ディスク・グループの障害グループを指定しない場合、ディスク・グループ内の各ディスクは独自の障害グループに属します。
mkdg
コマンドは、ローカル・ノードのディスク・グループのみマウントします。
ディスク・グループの作成時に、ディスク・グループ属性値のいくつかを設定できます。AU_SIZE
やSECTOR_SIZE
などの一部の属性は、ディスク・グループの作成時にのみ設定できます。ディスク・グループ属性の詳細は、「ディスク・グループ属性の管理」を参照してください。
デフォルトのディスク・グループの互換性設定は、Oracle ASM互換性の場合は10.1
、データベース互換性の場合は10.1
、Oracle ADVM互換性の場合は値がありません。ディスク・グループの互換性属性の詳細は、「ディスク・グループの互換性」を参照してください。
例10-63に、mkdg
のXML構成ファイルについて基本構造および有効なタグとその属性を示します。
例10-63 mkdgのXML構成ファイルのタグ
<dg> disk group name disk group name redundancy normal, external, high <fg> failure group name failure group name </fg> <dsk> disk name disk name string disk path size size of the disk to add force true specifies to use the force option </dsk> <a> attribute name attribute name value attribute value </a> </dg>
ASMCMD chdg
を使用したディスク・グループの変更の詳細は、「chdg」を参照してください。ディスク・グループの作成の詳細は、「ディスク・グループの作成」を参照してください。
例
次に、mkdg
のXML構成ファイルの例を示します。この構成ファイルでは、normal
冗長性でdata
というディスク・グループを作成します。2つの障害グループfg1
およびfg2
を作成します。各障害グループには、関連付けられたディスク文字列によって識別される2つのディスクがあります。ディスク・グループの互換性属性をすべて11.2
に設定します。
例10-64 mkdgのサンプルXML構成ファイル
<dg name="data" redundancy="normal"> <fg name="fg1"> <dsk string="/dev/disk1"/> <dsk string="/dev/disk2"/> </fg> <fg name="fg2"> <dsk string="/dev/disk3"/> <dsk string="/dev/disk4"/> </fg> <a name="compatible.asm" value="11.2"/> <a name="compatible.rdbms" value="11.2"/> <a name="compatible.advm" value="11.2"/> </dg>
次に、mkdg
コマンドの例を示します。1つ目の例では、ASMCMDが起動されたディレクトリ内のXML構成ファイルを使用してmkdg
を実行します。2つ目の例では、コマンドラインに情報を指定してmkdg
を実行します。
例10-65 ASMCMD mkdgコマンドの使用方法
ASMCMD [+] > mkdg data_config.xml ASMCMD [+] > mkdg '<dg name="data"><dsk string="/dev/disk*"/></dg>'