CLUSTER_INTERCONNECTS
初期化パラメータでは、IPアドレスが必要です。コロン(:)で区切って、複数のIPアドレスを指定できます。Oracle RACネットワーク・トラフィックは、指定されたIPアドレス間で分散されます。
注意:
ポリシー管理データベースを使用する場合、CLUSTER_INTERCONNECTS
パラメータは設定しないことをお薦めします。
すべてのデータベースとOracle Clusterwareで同じインターコネクト・ネットワークを使用することをお薦めします。
一般に、CLUSTER_INTERCONNECTS
パラメータは、次の場合にのみ設定します。
クラスタで複数のデータベースが実行され、インターコネクト・トラフィックを分離する必要があり、冗長インターコネクトの使用を使用しない場合。
オペレーティング・システムによって高可用性が実現された単一のIPアドレスがあり、そのIPアドレスに安定したインタフェース名がない(再起動時に名前を変更できるなど)場合。
次の一般的な構成では、CLUSTER_INTERCONNECTS
パラメータは設定しないでください。
冗長インターコネクトの使用を使用する場合。
クラスタ・インターコネクトが1つのみ存在する場合。
デフォルトのクラスタ・インターコネクトが、Oracle RACデータベースの帯域幅の要件を満たしている場合(通常は満たしています)。
CLUSTER_INTERCONNECTS
初期化パラメータの指定時は、次のことに注意してください。
CLUSTER_INTERCONNECTS
初期化パラメータは、UDP IPCが使用可能なLinuxおよびUNIX環境でのみ有効です。
パラメータ・ファイルでCLUSTER_INTERCONNECTS
初期化パラメータを設定する場合は、Oracle RACデータベースの各インスタンスに対して異なる値を指定します。
異なるノードで、同じデータベースの異なるインスタンスに指定されたIPアドレスは、同一のインターコネクト・ネットワークに接続するネットワーク・アダプタに属する必要があります。
このパラメータに対して複数のIPアドレスを指定する場合、同一データベースのすべてのインスタンスに対して、同じ順序でIPアドレスを指定します。たとえば、node1
の最初のインスタンスのパラメータで、alt0:
、fta0:
およびics0:
デバイスのIPアドレスをその順に指定する場合、node2
の2つ目のインスタンスのパラメータでも同等のネットワーク・アダプタのIPアドレスをその順に指定する必要があります。
CLUSTER_INTERCONNECTS
パラメータに指定したインターコネクトへの書込み中にオペレーティング・システム・エラーが発生した場合は、他のインタフェースが使用可能な場合でも、Oracle Databaseによってエラーが戻されます。これは、Oracle Databaseとインターコネクトの間の通信プロトコルが、使用しているプラットフォームに大きく依存する場合があるためです。詳細は、ご使用のOracle Databaseのプラットフォーム固有のマニュアルを参照してください。
関連項目:
CLUSTER_INTERCONNECTS
初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
例
単一のクラスタ・インターコネクトで帯域幅の要件を満たすことができない場合は、CLUSTER_INTERCONNECTS
の設定を考慮します。冗長インターコネクトの使用を使用できない1つ以上のデータベースから高いインターコネクト帯域幅を要求されているデータ・ウェアハウス環境では、このパラメータの設定が必要な場合があります。
たとえば、高いインターコネクト帯域幅の要件を持つ2つのデータベースがある場合は、オペレーティング・システムが提供するデフォルトのインターコネクトを無効にし、各サーバー・パラメータ・ファイルで次の構文を使用して、各データベースに異なるインターコネクトを指定できます。ip
n
は、ドットで区切られた標準的な10進形式のIPアドレス(たとえば、144.25.16.214
)です。
Database One: crm1.CLUSTER_INTERCONNECTS = ip1 Database Two: ext1.CLUSTER_INTERCONNECTS = ip2
高い帯域幅を必要とするデータベースがある場合は、次の構文を使用して複数のインターコネクトを指定できます。
CLUSTER_INTERCONNECTS = ip1:ip2:...:ipn