この項で説明するスキームでは、「Oracle Automatic Storage Managementおよびクラスタ・ファイル・システムのアーカイブ・スキーム」が使用されていると仮定します。このスキームでは、node3
がクラスタ・ファイル・システムへのバックアップを実行したとします。リストアおよびリカバリ操作にnode3
が使用可能で、すべてのアーカイブ・ログがバックアップ済か、ディスク上にある場合は、次のコマンドを実行して完全リカバリを実行します。
RESTORE DATABASE; RECOVER DATABASE;
バックアップを実行したnode3
が使用できない場合は、残りのノードの1つに対してメディア管理デバイスを構成し、このノードでnode3
のバックアップ・メディアを使用可能にします。
注意:
「自動ロード・バランシングを使用するようなチャネルの構成」で説明したとおり、RMANが構成されている場合、ノード間でチャネルをロード・バランスを実行するには、少なくとも1つのインスタンスがデータベースを正常にオープンするまでロード・バランスができないことに注意してください。つまり、データベース全体のリストア中はノード間でチャネルにロード・バランスが実行されることはありません。RESTORE
およびRECOVER
コマンド用にチャネルのロード・バランシングをアーカイブするには、次のようなコマンドを実行して、チャネルを一時的に再割当てできます。
run { ALLOCATE CHANNEL DEVICE TYPE sbt C1 CONNECT '@racinst_1' ALLOCATE CHANNEL DEVICE TYPE sbt C2 CONNECT '@racinst_2' ... }