Oracle RACインスタンスの停止手順は、次に説明する例外を除いて、非クラスタのOracle Databaseのインスタンスの停止と同じです。
Oracle RACデータベースを完全に停止するには、データベースがオープン状態またはマウントされた状態となっているすべてのインスタンスを停止します。
NORMAL
またはIMMEDIATE
での停止後は、インスタンスのリカバリは不要です。ただし、SHUTDOWN ABORT
コマンドを発行した後、またはインスタンスが異常終了した後は、リカバリが必要です。まだ実行中のインスタンスが、停止したインスタンスに対してインスタンス・リカバリを実行します。他に実行中のインスタンスがない場合は、次にデータベースをオープンするインスタンスが、リカバリが必要なすべてのインスタンスのリカバリを実行します。
SHUTDOWN TRANSACTIONAL
コマンドとともにLOCAL
オプションを使用すると、特定のOracle RACデータベース・インスタンスを停止する場合に有用です。他のインスタンス上のトランザクションがこの操作を妨げることはありません。LOCAL
オプションを省略した場合、この操作は、SHUTDOWN
コマンドを実行する前に起動した他のすべてのインスタンスのトランザクションがコミットまたはロールバックされるまで待機します。これは、Oracle RACデータベースのすべてのインスタンスを停止する場合は有効なアプローチです。
注意:
SHUTDOWN TRANSACTIONAL
とSHUTDOWN TRANSACTIONAL LOCAL
の両方は、非クラスタ化データベースに対して同じアクションを実行しますが、この2つのコマンドは、Oracle RACデータベースでは異なっています。
関連項目:
データベースの停止の詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。
SRVCTLを使用してOracle RACデータベースまたはデータベース・インスタンスを停止します。それぞれのSRVCTLコマンド(srvctl stop database
またはsrvctl stop instance
)は、最適化されたトランザクションの停止を実行するための停止オプションを備えています。TRANSACTIONAL
停止オプションはsrvctl stop database
コマンドとともに、TRANSACTIONAL LOCAL
停止オプションはsrvctl stop instance
コマンドとともに使用します。
関連項目:
Oracle Databaseの停止の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。