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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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10.7 Enterprise Managerを使用したデータベース・ワークロードの取得

この項では、Enterprise Managerを使用してデータベース・ワークロードを取得する方法について説明します。データベース・ワークロードを取得するための主要ツールは、Oracle Enterprise Managerです。

ヒント:

Oracle Enterprise Managerを使用できない場合は、「APIを使用したデータベース・ワークロードの取得」で説明されているように、APIを使用してデータベース・ワークロードを取得できます。

Enterprise Managerを使用してデータベース・ワークロードを取得するには、次の手順を実行します。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlコンソールの「エンタープライズ」メニューで、「クオリティ管理」「データベース・リプレイ」の順に選択します。

    「データベース・ログイン」ページが表示されたら、管理者権限のあるユーザーとしてログインします。

    「データベース・リプレイ」ページが表示されます。

  2. データベース・リプレイ・ページの「取得済ワークロード」タブをクリックし、ツールバーの「作成」をクリックします。

    取得の作成: 環境の計画ページが表示されます。

  3. このページに説明されているいずれの前提条件も満たしていることを確認してから、両方のチェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。

    取得の作成: データベース・ページが表示されます。

    ヒント:

    前提条件の詳細は、「データベース・ワークロードの取得の前提条件」を参照してください。

  4. 「追加」をクリックします。

    「追加」ポップアップが表示されます。

  5. 取得名と説明(オプション)を入力し、「ターゲット・データベース」検索アイコンをクリックします。

    「検索と選択: ターゲット」ポップアップが表示されます。

  6. 「ターゲット・タイプ」を選択し、任意で構成検索を指定し、一覧からターゲット・データベースを選択して、「選択」をクリックします。

    「データベース資格証明」および「データベース・ホスト資格証明」にセクションが追加された状態で、「追加」ポップアップが再度表示されます。

  7. データベース資格証明、データベース・ホスト資格証明、データベース取得の中間記憶域の場所を入力し、「OK」をクリックします。
    • 取得後、中間記憶域の場所を最終の記憶域の場所として使用しないかぎり、ファイルは記憶域の場所にコピーされます。

      注意:

      Enterprise Managerでは、Oracle RACデータベースに対する取得については、共有ファイル・システムで構成されたOracle RACのみをサポートしています。

    これで、選択したターゲット・データベースが、本番データベースの選択表のデータベース・リストに表示されます。

  8. 「次へ」をクリックします。

    取得の作成: オプション・ページが表示されます。

  9. ワークロードの取得のオプションを選択します。
    • 「SQLパフォーマンス・アナライザ」セクションで、ワークロードの取得時に、SQL文をSQLチューニング・セットに取得するかどうかを選択します。

      データベースのリプレイでは、変更がシステム全体に及ぼす影響が分析されますが、SQLパフォーマンス・アナライザとともにSQLチューニング・セットを使用すれば、変更がSQL文と実行計画にどのように影響するか、SQLを中心とした分析を行うことができます。

      ワークロードの取得時にはSQLチューニング・セットを取得し、ワークロードのリプレイ時には別のSQLチューニング・セットを取得することで、SQL文を再実行することなく、SQLパフォーマンス・アナライザを使用してこれらのSQLチューニング・セットを相互に比較できます。これにより、データベース・リプレイを実行しながら、SQLパフォーマンス・アナライザ・レポートを生成して、変化の前後のSQLパフォーマンスを比較できます。

      注意:

      SQL文は、SQLチューニング・セットにデフォルトで取得され、推奨されるワークロード取得オプションです。Oracle RACでは、SQL文はSQLチューニング・セットへは取得されません。

      ヒント:

      SQLパフォーマンス・アナライザ・レポートを使用したSQLチューニング・セットの比較の詳細は、「APIを使用したSQLパフォーマンス・アナライザ・レポートの生成」を参照してください。

    • 「ワークロード・フィルタ」セクションで、「フィルタ・モード」リストの「除外」を選択して除外フィルタを使用するか、「包含」を選択して包含フィルタを使用します。

      フィルタを追加するには、「追加」をクリックしてフィルタ名、セッション属性および値を該当するフィールドに入力します。

      ヒント:

      詳細は、「ワークロード取得でのフィルタの使用」を参照してください。

    適切なワークロードの取得のオプションを選択したら、「次へ」をクリックします。

    取得の作成: 記憶域ページが表示されます。

  10. 「記憶域ホスト」アイコンをクリックし、リストからターゲットを選択して、「選択」をクリックします。

    記憶域ページで、ホスト資格証明と記憶域の場所をリクエストされます。

  11. ホスト資格証明を指定し、「参照」をクリックして記憶域の場所を選択し、場所を選択して「OK」「次へ」の順にクリックします。

    取得の作成: スケジュール・ページが表示されます。

  12. 取得の開始時間と期間をスケジュールし、AWRデータのエクスポートをスケジュールして、「次へ」をクリックします。
    • デフォルトの取得期間は5分です。テストが必要な対象期間の代理アクティビティを取得する取得期間を変更します。

    取得の作成: 確認ページが表示されます。

  13. すべてのパラメータが意図したとおりに設定されたら、「発行」をクリックして取得ジョブを開始します。
    • デフォルトでは、「ワークロード取得中にSQL文をSQLチューニング・セットに取り込みます。」オプションが有効です。リプレイ終了時にSQLチューニング・セットを比較しない場合は、このオプションの選択を解除します。

    データベース・リプレイ・ページが再度表示され、取得が正常に作成されたというメッセージと、「スケジュール済」などの取得のステータスが「取得」リストに表示されます。

  14. 取得の詳細は、取得名をダブルクリックしてください。

    取得サマリー・ページが表示され、平均アクティブ・セッション、ワークロードの比較、関連する同時取得など、複数の属性があれば表示されます。

ヒント:

本番システムでワークロードを取得したら、取得したワークロードを事前処理する必要があります。詳細は、「データベース・ワークロードの事前処理」を参照してください。