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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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5 変更後のSQL試行の作成

変更前のSQLのパフォーマンス・データを計算したら、テスト・システムでシステム変更を実行できます。システム変更を実行する前に、変更前のパフォーマンス・データを生成するために初期環境でSQLワークロードを実行してあることを確認します。たとえば、データベース初期化パラメータを変更することによってSQLパフォーマンスが受ける影響をテストする場合は、データベース初期化パラメータを新しい値に変更する前にSQLワークロードを1回実行します。実行する変更の種類に応じて、SQLのパフォーマンス分析を実行する新しい環境と一致するように、環境をテスト・システムに再構成する必要がある場合があります。詳細は、「システム変更の実行」を参照してください。

注意:

SQL試行は、パブリック・データベース・リンクにアクセスすることで、リモート・システム上で実行することもできます。リモートのSQL試行を実行する場合は、SQL文が実行されるリモート・データベースのデータベース・バージョンが、その接続先のデータベースのデータベース・バージョン以下であることが必要です。Oracle Databaseリリース11.2.0.2以上では、Oracle Active Data Guardインスタンスなどの読取り専用データベースをリモート・データベースとして指定できます。

SQLパフォーマンス・アナライザを使用して分析できるシステム変更の例は、「SQLパフォーマンス・アナライザ」に示されています。たとえば、データベース初期化パラメータの変更またはデータベースのアップグレードによってSQLパフォーマンスが受ける影響を確認する場合があります。また、自動データベース診断モニター(ADDM)、SQLチューニング・アドバイザ、SQLアクセス・アドバイザなどのアドバイザから提示された推奨事項に基づいてシステム変更を決定する場合もあります。

システム変更を実行したら、SQLワークロードを再度実行して、変更後のバージョンのパフォーマンス・データを構築できます。SQLパフォーマンス・アナライザでは、SQL文の実行結果が変更後のSQL試行に格納されます。詳細は、「変更後のSQLパフォーマンスの測定」を参照してください。

この項では、変更後のSQL試行の作成方法について説明します。内容は次のとおりです。

注意:

変更後のSQL試行を作成するための主要なインタフェースは、Oracle Enterprise Managerです。なんらかの理由でOracle Enterprise Managerを使用できない場合は、DBMS_SQLPA PL/SQLパッケージを使用して変更後のSQL試行を作成できます。

ヒント:

変更後のSQL試行を作成するシステム変更を実行する前に、変更前のSQL試行を作成する必要があります。詳細は、「変更前のSQL試行の作成」を参照してください。