プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

3.1.2 オプティマイザ統計ワークフローの使用

オプティマイザ統計ワークフローを使用すると、オプティマイザ統計の変更によるSQLワークロードのパフォーマンスに対する影響を分析できます。

SQLパフォーマンス・アナライザは、テスト・セッションで保留中のオプティマイザ統計を使用可能にすることで、新しいオプティマイザ統計の影響をテストします。最初のSQL試行では、SQLチューニング・セットのベースラインのパフォーマンスが測定され、2番目のSQL試行では、保留中のオプティマイザ統計が使用されます。続いて、この2つのSQL試行に対して比較レポートを実行できます。

オプティマイザ統計ワークフローを使用するには、次の手順を実行します。

  1. 「SQLパフォーマンス・アナライザ」ページの「SQLパフォーマンス・アナライザ・ワークフロー」で、「オプティマイザ統計」をクリックします。

    「オプティマイザ統計」ページが表示されます。

  2. 「タスク名」フィールドに、タスクの名前を入力します。

  3. 「SQLチューニング・セット」フィールドに、分析するSQLワークロードが含まれているSQLチューニング・セットの名前を入力します。

    または、検索アイコンをクリックして、「検索と選択: SQLチューニング・セット」ウィンドウでSQLチューニング・セットを検索します。

    選択したSQLチューニング・セットが「SQLチューニング・セット」フィールドに表示されます。

  4. 「説明」フィールドに、オプションでタスクの説明を入力します。

  5. 「作成方法」リストで、次のいずれかのアクションを実行して、SQL試行の作成方法および生成されるコンテンツを確認します。

    • 「SQLの実行」を選択します。

      このSQL試行では、実際にSQL文を実行することによって、SQLチューニング・セット内の各SQL文に対して実行計画と実行統計の両方が生成されます。

    • 「計画の生成」を選択します。

      このSQL試行では、オプティマイザが起動され、実際にSQL文が実行されない場合にのみ実行計画が作成されます。

  6. 「SQL当たりの時間制限」リストで、次のいずれかのアクションを実行して、試行時のSQL実行の時間制限を決定します。

    • 「5分」を選択します。

      この実行では、SQLチューニング・セット内の各SQL文が最大5分間実行され、パフォーマンス・データが収集されます。

    • 「無制限」を選択します。

      この実行では、SQLチューニング・セット内の各SQL文が完了するまで実行され、パフォーマンス・データが収集されます。実行統計を収集することによってパフォーマンス分析の精度は大幅に向上しますが、分析にかかる時間は長くなります。1つのSQL文によってタスクが長時間停止状態になる場合があるため、この設定は使用しないことをお薦めします。

    • 「カスタマイズ」を選択して、指定する秒数、分数、時間数を入力します。

  7. 「比較メトリック」リストで、比較分析に使用する比較メトリックを選択します。

    • 経過時間

    • CPU時間

    • ユーザーI/O時間

    • バッファ読取り

    • 物理I/O

    • オプティマイザ・コスト

    • I/Oインターコネクト・バイト

    SQL試行で実行計画のみを生成するように選択した場合、選択可能な比較メトリックは「オプティマイザ・コスト」のみです。

    複数の比較メトリックを使用して比較分析を実行するには、異なるメトリックを使用してこの手順を繰り返すことによって比較分析を別々に実行します。

  8. 保留中のオプティマイザ統計が収集されていることを確認し、「収集された保留中のオプティマイザ統計」を選択します。

  9. 「スケジュール」セクションで、次の手順を実行します。

    1. 「タイムゾーン」リストで、タイムゾーン・コードを選択します。

    2. 「即時」(即時にタスクを開始する場合)または、「後で」(「日付」および「時間」フィールドで指定した時間にタスクを開始するようスケジュールする場合)を選択します。

  10. 「発行」をクリックします。

    「SQLパフォーマンス・アナライザ」ページが表示されます。

    「SQLパフォーマンス・アナライザのタスク」セクションに、このタスクのステータスが表示されます。ステータス・アイコンをリフレッシュするには、「リフレッシュ」をクリックします。タスクが完了すると、「ステータス」フィールドが「完了」に変更されます。

  11. 「SQLパフォーマンス・アナライザのタスク」セクションで、タスクを選択して「名前」列のリンクをクリックします。

    「SQLパフォーマンス・アナライザのタスク」ページが表示されます。

    このページには、次のセクションが含まれています。

    • SQLチューニング・セット

      このセクションには、SQLチューニング・セットに関する情報(名前、所有者、説明、SQLチューニング・セットに含まれているSQL文の数など)の概要が表示されます。

    • SQL試行

      このセクションには、SQLパフォーマンス・アナライザのタスクで使用されるSQL試行を示す表が含まれています。

    • SQL試行比較

      このセクションには、SQL試行比較の結果を示す表が含まれています。

  12. 「比較レポート」列のアイコンをクリックします。

    「SQLパフォーマンス・アナライザのタスク結果」ページが表示されます。

  13. パフォーマンス分析の結果を確認します。詳細は、「Oracle Enterprise Managerを使用したSQLパフォーマンス・アナライザ・レポートの確認」を参照してください。

    パフォーマンスの低下が見つかった場合は、SQL計画ベースラインとSQLチューニング・アドバイザを使用して修正できます。保留中のオプティマイザ統計で得られるパフォーマンスが満足できるものであれば、公開して使用することができます。