プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

3.1.1 パラメータ変更ワークフローの使用

パラメータ変更ワークフローでは、1つの環境初期化パラメータの値を変更した場合のSQLワークロードへのパフォーマンスの影響をテストできます。たとえば、OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE初期化パラメータ・セットを10.2.0.4と12.1.0.1に設定することによって、SQLパフォーマンスを比較できます。

SQLチューニング・セットおよび比較メトリックを選択すると、SQLパフォーマンス・アナライザによってタスクが作成され、初期化パラメータが元の値に設定された試行が実行されます。その後、ALTER SESSION文を発行することによって、SQLパフォーマンス・アナライザで、パラメータが変更された値に設定された2番目の試行が実行されます。したがって、変更の影響はテスト・セッションにローカルに限定されます。パフォーマンスの低下または変更は、システムによって生成されたSQLパフォーマンス・アナライザ・レポートに報告されます。

注意:

他のタイプのシステム変更の分析タスクを作成する場合は、ガイド付きワークフローをかわりに使用してください。詳細は、「ガイド付きワークフローの使用」を参照してください。

SQLパフォーマンス・アナライザのパラメータの変更ワークフローを使用する方法

  1. 「SQLパフォーマンス・アナライザ」ページの「SQLパフォーマンス・アナライザ・ワークフロー」で、「パラメータの変更」をクリックします。

    「パラメータの変更」ページが表示されます。

  2. 「タスク名」フィールドに、タスクの名前を入力します。

  3. 「SQLチューニング・セット」フィールドに、分析するSQLワークロードが含まれているSQLチューニング・セットの名前を入力します。

    または、検索アイコンをクリックして、「検索と選択: SQLチューニング・セット」ウィンドウでSQLチューニング・セットを検索します。

    選択したSQLチューニング・セットが「SQLチューニング・セット」フィールドに表示されます。

  4. 「説明」フィールドに、オプションでタスクの説明を入力します。

  5. 「作成方法」リストで、次のいずれかのアクションを実行して、SQL試行の作成方法および生成されるコンテンツを確認します。

    • 「SQLの実行」を選択します。

      このSQL試行では、実際にSQL文を実行することによって、SQLチューニング・セット内の各SQL文に対して実行計画と実行統計の両方が生成されます。

    • 「計画の生成」を選択します。

      このSQL試行では、オプティマイザが起動され、実際にSQL文が実行されない場合にのみ実行計画が作成されます。

  6. 「SQL当たりの時間制限」リストで、次のいずれかのアクションを実行して、試行時のSQL実行の時間制限を決定します。

    • 「5分」を選択します。

      この実行では、SQLチューニング・セット内の各SQL文が最大5分間実行され、パフォーマンス・データが収集されます。

    • 「無制限」を選択します。

      この実行では、SQLチューニング・セット内の各SQL文が完了するまで実行され、パフォーマンス・データが収集されます。実行統計を収集することによってパフォーマンス分析の精度は大幅に向上しますが、分析にかかる時間は長くなります。1つのSQL文によってタスクが長時間停止状態になる場合があるため、この設定は使用しないことをお薦めします。

    • 「カスタマイズ」を選択して、指定する秒数、分数、時間数を入力します。

  7. 「パラメータの変更」セクションで、次の手順を実行します。

    1. 「パラメータ名」フィールドに、変更する初期化パラメータの名前を入力するか、または検索アイコンをクリックして、「検索と選択: 初期化パラメータ」ウィンドウを使用して初期化パラメータを選択します。

    2. 「ベース値」フィールドに、初期化パラメータの現在の値を入力します。

    3. 「変更された値」フィールドに、初期化パラメータの新しい値を入力します。

  8. 「比較メトリック」リストで、分析に使用する比較メトリックを選択します。

    • 手順5「計画の生成」を選択した場合は、「オプティマイザ・コスト」を選択します。

    • 手順5「SQLの実行」を選択した場合は、次のいずれかのオプションを選択します。

      • 経過時間

      • CPU時間

      • ユーザーI/O時間

      • バッファ読取り

      • 物理I/O

      • オプティマイザ・コスト

      • I/Oインターコネクト・バイト

    複数の比較メトリックを使用して比較分析を実行するには、異なるメトリックを使用してこの手順を繰り返すことによって比較分析を別々に実行します。

  9. 「スケジュール」セクションで、次の手順を実行します。

    1. 「タイムゾーン」リストで、タイムゾーン・コードを選択します。

    2. 「即時」(即時にタスクを開始する場合)または、「後で」(「日付」および「時間」フィールドで指定した時間にタスクを開始するようスケジュールする場合)を選択します。

  10. 「発行」をクリックします。

    「SQLパフォーマンス・アナライザ」ページが表示されます。

    「SQLパフォーマンス・アナライザのタスク」セクションに、このタスクのステータスが表示されます。ステータス・アイコンをリフレッシュするには、「リフレッシュ」をクリックします。タスクが完了すると、「ステータス」フィールドが「完了」に変更されます。

  11. 「SQLパフォーマンス・アナライザのタスク」セクションで、タスクを選択して「名前」列のリンクをクリックします。

    「SQLパフォーマンス・アナライザのタスク」ページが表示されます。

    このページには、次のセクションが含まれています。

    • SQLチューニング・セット

      このセクションには、SQLチューニング・セットに関する情報(名前、所有者、説明、SQLチューニング・セットに含まれているSQL文の数など)の概要が表示されます。

    • SQL試行

      このセクションには、SQLパフォーマンス・アナライザのタスクで使用されるSQL試行を示す表が含まれています。

    • SQL試行比較

      このセクションには、SQL試行比較の結果を示す表が含まれています。

  12. 「比較レポート」列のアイコンをクリックします。

    「SQLパフォーマンス・アナライザのタスク結果」ページが表示されます。

  13. パフォーマンス分析の結果を確認します。詳細は、「Oracle Enterprise Managerを使用したSQLパフォーマンス・アナライザ・レポートの確認」を参照してください。

  14. パフォーマンスの低下が特定された場合は、「SQLチューニング・レポート」列のアイコンをクリックしてSQLチューニング・レポートを表示します。