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Oracle® Real Application Clustersインストレーション・ガイド
12c リリース1 (12.1) for Linux and UNIX Systems
B71325-07
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C Oracle RAC環境のディレクトリ構造

この付録では、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)ソフトウェア環境のディレクトリ構造について説明します。この付録の内容は次のとおりです。

C.1 Oracle RACディレクトリ構造の概要

Oracle Database 12c リリース1 (12.1)およびOracle RACをインストールすると、Oracle Inventoryディレクトリ、Oracle Automatic Storage Managementホーム(該当する場合)およびOracle Clusterwareホームを除くすべてのサブディレクトリは、最上位のOracleベース・ディレクトリの下に作成されます。Oracleホームおよびadminディレクトリも、Oracleベース・ディレクトリの下にあります。


関連項目:

Oracleホームおよびadminディレクトリの詳細は、ご使用のプラットフォーム用の『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。

C.2 Oracle RACのディレクトリ構造

表C-1に、Optimal Flexible Architecture (OFA)準拠のOracle RACデータベースのディレクトリ階層ツリーの例を示します。

表C-1 OFA準拠の環境のディレクトリ構造の例

ルート 第2レベル 第3レベル 第4レベル 説明

$ORACLE_BASE







/u01/app/oracle

デフォルトのORACLE_BASEディレクトリ(ソフトウェア所有者はoracleユーザー)


installation_type



/u01/app/oracle/product/12.1.0/db

Oracleベース・ディレクトリのインストール・タイプ。たとえば、Oracle Database 12c リリース1 (12.1)をインストールする場合のインストール・タイプの値は、product/12.1.0/dbです。




$ORACLE_HOME



Oracle Databaseソフトウェアのインストール先。ソフトウェアのインストールが複数必要な場合は、カウンタを追加することもできます。たとえば、Oracle Database 12c リリース1 (12.1)ソフトウェアに対して2つ目のOracleホームを作成する場合、パスは次のとおりです。

/u01/app/oracle/12.1.0/db_home2

Oracle DatabaseホームはOracleベース・ディレクトリ・パスの下に作成されることに注意してください。Oracle Clusterwareディレクトリは、データベース実行可能ファイルが存在するOracleベース・ディレクトリ・パスの下には配置しないでください




dbs

データベース用にローカルの初期化パラメータ・ファイルが格納されるディレクトリ。


admin



/u01/app/oracle/admin

管理ディレクトリ。Oracle Database 11gでは、bdumpcdumpおよびudumpファイルは、ADR_BASEに関連付けられたディレクトリに再配置されることに注意してください。



db_unique_name


データベースの一意の名前(データベース名が8文字以下の場合はdbnameと同じ)たとえば、データベース名がsalesの場合、ディレクトリ・パスは次のようになります。

/u01/app/oracle/admin/sales



/hdump

/pfile

データベース・サーバーのダンプ先

$ADR_BASE



/bdump

/cdump

/udump

自動診断リポジトリのダンプ先のトレース・ファイル。このディレクトリ・パスはDIAGNOSTIC_DEST初期化パラメータで設定されます。自動データ・リポジトリのパスは、すべてのノードからアクセス可能な共有記憶域の場所に配置する必要があることに注意してください。

デフォルトでは、このパスは次のように、Oracleベース・ディレクトリのサブセットになります。

$ORACLE_BASE/diag/

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)






OFA準拠のOracle Clusterwareホームのパス。デフォルトの値は次のとおりです。

/u01/app/12.1.0/grid

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureのインストール中に、Oracle ClusterwareおよびOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ソフトウェアがインストールされます。root.shスクリプトによって、Oracle Clusterwareホーム・ディレクトリのすべての親ディレクトリの権限が変更され、rootユーザーに対してのみ書込み権限が付与されます。このため、Oracle Clusterwareホーム・ディレクトリは、Oracleベース・ディレクトリのサブディレクトリにはしないでください。



bin




Oracle ClusterwareおよびOracle ASM実行可能ファイルのサブツリー。



network




Oracle Net Services構成ファイルとユーティリティのサブツリー。



関連項目:

Optimal Flexible Architecture標準の詳細は、ご使用のプラットフォーム用の『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。