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Oracle® Real Application Clustersインストレーション・ガイド
12c リリース1 (12.1) for Microsoft Windows
B72964-07
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B Oracle RAC環境のディレクトリ構造

ソフトウェアをインストールすると、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)のディレクトリ構造が複数作成されます。

B.1 Oracle RACディレクトリ構造の概要

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)とOracle RACをインストールすると、複数のディレクトリ構造が作成されます。

Oracle Inventoryディレクトリ、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ホーム(該当する場合)およびOracle Clusterwareホームを除くすべてのサブディレクトリは、最上位のOracleベース・ディレクトリの下に作成されます。Oracleホームおよびadminディレクトリも、Oracleベース・ディレクトリの下にあります。

関連項目:

Oracleホームおよびadminディレクトリの詳細は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください。

B.2 Oracle RACのディレクトリ構造

Optimal Flexible Architecture (OFA)準拠のサンプル・データベースには、フォルダのディレクトリ階層ツリーが含まれます。

表B-1 OFA準拠の環境のディレクトリ構造の例

ディレクリ 説明
%ORACLE_BASE%
C:\app\oracle

Oracleインストール・ユーザーがソフトウェアをインストールしたデフォルトのORACLE_BASEディレクトリ

%ORACLE_BASE%\installation_type
C:\app\oracle\product\12.1.0\db

Oracleベース・ディレクトリのインストール・タイプ。たとえば、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)をインストールする場合のインストール・タイプの値は、product\12.1.0\dbです。

%ORACLE_HOME%
(
%ORACLE_BASE%\installation_type\Home_name
)

Oracle Databaseソフトウェアのインストール先。ソフトウェアのインストールが複数必要な場合は、カウンタを追加することもできます。たとえば、Oracle Database 11g リリース2ソフトウェアに対して2つ目のOracleホームを作成する場合、パスは次のとおりです。

C:\app\oracle\product\12.1.0\dbhome_2

Oracle DatabaseホームはOracleベース・ディレクトリ・パスの下に作成されることに注意してください。Oracle Clusterwareディレクトリは、データベース実行可能ファイルが存在するOracleベース・ディレクトリ・パスの下には配置しないでください

%ORACLE_HOME%\database

データベース用にローカルの初期化パラメータ・ファイルが格納されるディレクトリ。

%ORACLE_BASE%\admin
C:\app\oracle\admin

管理ディレクトリ。Oracle Database 11g以上のリリースでは、bdumpcdumpおよびudumpファイルは%ADR_BASE%に関連付けられたディレクトリに再配置されることに注意してください。

%ORACLE_BASE%\admin\db_unique_name

データベースの一意の名前(データベース名が8文字以下の場合はdbnameと同じ)。たとえば、データベース名がsalesの場合、ディレクトリ・パスは次のようになります。

C:\app\oracle\admin\sales
%ORACLE_BASE%\admin\db_unique_name\hdump
%ORACLE_BASE%\admin\db_unique_name\pfile

データベース・サーバーのダンプ先。

%ADR_BASE%

このディレクトリ・パスはDIAGNOSTIC_DEST初期化パラメータで設定されます。また、自動診断リポジトリのパスはすべてのノードからアクセス可能な共有記憶域の場所に配置する必要があります。

デフォルトでは、このパスは次のように、Oracleベース・ディレクトリのサブセットになります。

%ORACLE_BASE%\diag\
%ADR_BASE%\bdump
%ADR_BASE%\cdump
%ADR_BASE%\udump

自動診断リポジトリのダンプ先のトレース・ファイル。

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)

OFA準拠のOracle Clusterwareホームのパス。デフォルトの値は次のとおりです。

C:\app\12.1.0\grid

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureのインストール中に、Oracle ClusterwareおよびOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ソフトウェアがインストールされます。

Grid_home\bin

Oracle ClusterwareおよびOracle ASM実行可能ファイルのサブツリー。

Grid_home\network

Oracle Net Services構成ファイルとユーティリティのサブツリー。