| Oracle® Data Guard概要および管理 12c リリース1 (12.1) B71304-07 |
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この序文では『Oracle Data Guard概要および管理』の変更をリストします。
Oracle Database 12c リリース1 (12.1.0.2)の『Oracle Data Guard概要および管理』での変更点は、次のとおりです。
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)で、リカバリ・アプライアンスへのREDOデータの転送がData Guard構成でサポートされています。
DBMS_ROLLING PL/SQLパッケージを使用して実行されるローリング・アップグレードに含まれる表のいずれかに、サポートされていないデータ型が含まれるかどうかを判断するために、新しいDBA_ROLLING_UNSUPPORTEDビューを問い合せることができます。詳細は、「ローリング・アップグレード中にサポートされない表」を参照してください。
Oracle Database 12c リリース1 (12.1.0.1)の『Oracle Data Guard概要および管理』での変更点は、次のとおりです。
この項では、次の領域での新機能をリストします。
REDO ApplyとSQL Applyに共通する機能
職務のより適切な分離のために、Oracle DatabaseではOracle Data Guardの標準の管理職務を処理するためのOracle Data Guard特有の管理権限であるSYSDGが提供されました。この新しい権限は最小の権限の原則に基づいており、ユーザーに付与されるのは特定の機能を実行するのに完全に必要な権限だけで、それ以上の権限は付与されません。SYSDBA権限は以前のリリースと同様に動作します。
SYSDG権限とそれで可能なすべての操作の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。
プライマリ・データベースREDOは、フィジカル・スタンバイまたは遠隔同期インスタンスでのスタンバイREDOログ・ファイルへの書込みと同時に、リアルタイムでカスケードできるようになりました。この機能は、リアルタイム・カスケードとも呼ばれ、Oracle Active Data Guardオプションのライセンスが必要です。
詳細は「カスケードされたREDO転送先」を参照してください。
遠隔同期インスタンスと呼ばれる新しいタイプのリモートのOracle Data Guardの宛先が、プライマリ・データベースからREDOを受け取り、それをOracle Data Guard構成の他のメンバーに送信します。遠隔同期インスタンスがOracle Data Guard構成に含まれる場合、プライマリ・データベースのパフォーマンスに影響を与えずに、任意の距離でのデータ消失なしのフェイルオーバー、WAN帯域幅を節約するためのオフホストREDO転送圧縮、あるいはその両方を可能にします。この機能の名前はOracle Active Data Guard遠隔同期です。使用するには、Oracle Active Data Guardオプションのライセンスが必要です。
「遠隔同期」を参照してください。
最大可用性モードでは、LOG_ARCHIVE_DEST_n属性のSYNCおよびNOAFFIRMを一緒に使用できるようになりました。これにより、同期スタンバイ・データベースを、プライマリ・データベースのパフォーマンスへの影響を増やすことなく、プライマリ・サイトからより遠くにデプロイできるようになりました(Oracle Data Guard broker構成では、これはFASTSYNCモードと呼ばれます)。
詳細は、「最大可用性」を参照してください。
データベースがアクティブにファイルにアクセスしている間に、オンライン・データ・ファイルをある物理ファイルから別の物理ファイルへと移行することができます。プライマリ・データベースでの移行はスタンバイには影響を与えず、逆も同様です。
「オンライン・データ・ファイルの場所の移行」を参照してください。
Oracle Data Guard構成がOracle Data Guard Brokerにより管理されている場合、Oracle Global Data Services (GDS)はその構成内のデータベースで完全にサポートされます。(GDSは、データ・センター内またはデータ・センターにまたがって、レプリケートされたデータベースのセットに対してOracle RACのようなサービス・フェイルオーバーおよびロード・バランシングを提供します。)
構成がBrokerにより管理されていない場合、Oracle Global Data Services (GDS)はロールベース・サービスを除きサポートされます。
関連項目:
BrokerによるGlobal Data Services (GDS)のサポートの詳細は、『Oracle Data Guard Broker』を参照してください
GDSおよびGDSコマンドライン・インタフェースGDSCTLの詳細は、『Global Data Services概要および管理ガイド』を参照してください。
REDO Applyに固有の機能
USING CURRENT LOGFILE句はリアルタイム適用を開始するのに必要ではなくなりました。
リアルタイム適用の詳細は、「リアルタイム適用によるREDOデータの即時適用」を参照してください。
マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)のフィジカル・スタンバイを作成できます。
「CDBのフィジカル・スタンバイの作成」を参照してください。
DML操作がOracle Active Data Guardスタンバイのグローバル一時表で可能です。
「Oracle Active Data Guardインスタンスの一時表でのDML操作」を参照してください。
Oracle Active Data Guard環境での順序の使用がサポートされるようになりました。
「Oracle Active Data Guardでの順序の使用」を参照してください。
Oracle RACプライマリ・データベースからフィジカル・スタンバイ・データベースへのスイッチオーバーを実行する場合、1つを残してすべてのプライマリ・データベース・インスタンスを停止する必要はなくなりました。
フィジカル・スタンバイ・データベースに対するスイッチオーバー操作およびフェイルオーバー操作の実行に使用できる新しいSQL構文もあります。
「フィジカル・スタンバイ・データベースが関与するロールの推移」を参照してください。
Oracle Data Guardのフィジカル・スタンバイ・データベースへのスイッチオーバーに対し、アプリケーション・コンティニュイティがサポートされます。また、最大可用性データ保護モードのフィジカル・スタンバイに対するファスト・スタート・フェイルオーバーもサポートされます。プライマリ・データベースおよびスタンバイ・データベースでは、アプリケーション・コンティニュイティを使用するには、Oracle RACまたはOracle Active Data Guardのライセンスが必要です。「アプリケーション・コンティニュイティ」を参照してください。
アプリケーション・コンティニュイティの詳細は、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください。
SQL Applyに固有の機能
拡張データ型サポート(EDS)機能によりSQL Applyで、1つのデータベースから別のデータベースに、本来サポートされていないいくつかのデータ型を含む表への変更をレプリケートできます。
「レプリケーション中の拡張データ型サポートの使用」を参照してください。
CDBのロジカル・スタンバイを作成できます。
「CDBのロジカル・スタンバイの作成」を参照してください。
ロジカル・スタンバイはローリング・アップグレードが実行されている間、アーカイブされたログを受け入れるようになりました(以前のリリースでは、アップグレード・プロセスがロジカル・スタンバイで実行されている間、送信されたアーカイブされたログは拒否されていました)。
「SQL Applyを使用するローリング・アップグレードのメリット」を参照してください。
新しい、Oracle Active Data Guardを使用したローリング・アップグレード機能により、新しいOracleパッチセットまたはデータベース・リリースへのデータベースのローリング・アップグレードの実行およびその他の計画メンテナンスの実行に使用される以前の手動プロセスが自動化されます。この機能では、新しいDBMS_ROLLING PL/SQLパッケージを使用し、Oracle Active Data Guardオプションのライセンスが必要です。
「DBMS_ROLLINGを使用したローリング・アップグレードの実行」を参照してください。
追加のデータ型のサポート: すべてのストレージ・モデル(互換性要件を満たしている場合)、Oracle Spatial、Oracle Multimedia、Oracle Text、オブジェクトおよびコレクション(VARRAYおよびネストされたコレクションを含む)、データベース・ファイル・システム(DBFS)、XDB、Oracle SecureFiles (重複解除)およびユーザー定義型に対し、XMLTypeデータがサポートされます。
「ロジカル・スタンバイ・データベースでサポートされるデータ型」を参照してください。
DBMS_SCHEDULERのローリング・アップグレードのサポート。
「DBMS_SCHEDULERのサポート」を参照してください
