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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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TIMESTAMP WITH TIME ZONEの制限事項

TIMESTAMP with TIME ZONEデータを含むエクスポートおよびインポート・ジョブでは、ジョブが正常に完了するかどうかは次の要因に依存します。

データベースのタイムゾーン・ファイルのバージョンを識別するには、次のSQL文を実行します。

SQL> SELECT VERSION FROM V$TIMEZONE_FILE;

関連項目:

  • タイムゾーン・ファイルの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

ソースおよびターゲットのタイムゾーン・ファイルのバージョン

ジョブが正常に完了するかどうかは、ソースとターゲットのタイムゾーン・ファイルのバージョンが一致しているかどうかによります。

  • Oracle Databaseのタイムゾーン・ファイルのバージョンがソース・データベースとターゲット・データベースで同じである場合、TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータの変換は不要です。エクスポート/インポート・ジョブは正常に完了します。

    この例外は、データ・ポンプの11.2.0.1より前のリリースを使用して実行されるトランスポータブル表領域またはトランスポータブル表のエクスポートです。この場合、TIMESTAMP WITH TIME ZONE列を含むダンプ・ファイルの表は、タイムゾーン・ファイルのバージョンがソースとターゲットで同じであっても、インポート時に作成されません。

  • ターゲット・データベースでソースのタイムゾーン・ファイルのバージョンを使用できない場合、ジョブは失敗します。ソースのタイムゾーン・ファイルが新しいバージョンに更新されていても、ターゲットでは更新されていないことがあるため、ソースのタイムゾーン・ファイルのバージョンはターゲットで使用できない可能性があります。たとえば、タイムゾーン・ファイルのバージョンが17のOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2)でエクスポートを実行し、使用できるタイムゾーン・ファイルのバージョンが16のみの11.2.0.2でインポートを実行すると、ジョブは失敗します。

データ・ポンプによるTIMESTAMP WITH TIME ZONEデータのサポート

この項では、Oracle Databaseのタイムゾーン・ファイルのバージョンがソース・データベースとターゲット・データベースで異なる場合における、異なるエクスポートおよびインポート・モードでのデータ・ポンプによるTIMESTAMP WITH TIME ZONEデータのサポートについて説明します。

非トランスポータブル・モード

  • TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータをサポートするデータ・ポンプのバージョン(11.2.0.1以上)でダンプ・ファイルを作成すると、エクスポート・システムのタイムゾーン・ファイルのバージョンがダンプ・ファイルに記録されます。データ・ポンプでは、この情報を使用してデータ変換が必要であるかどうかを決定します。ターゲット・データベースでソースのタイムゾーンのバージョンについて認識しているが、実際には新しいバージョンを使用している場合、データは新しいバージョンに変換されます。TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータはダウングレードできないため、ソースで使用しているものより古いバージョンのタイムゾーン・ファイルを使用しているターゲットにインポートを試みると、インポートは失敗します。

  • Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.1)より前のデータ・ポンプのバージョンでダンプ・ファイルを作成する場合、TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータはサポートされないため、変換が実行されずに破損する可能性があります。

トランスポータブル表領域モードおよびトランスポータブル表モード

  • トランスポータブル表領域モードおよびトランスポータブル表モードでは、ソースとターゲットのタイムゾーン・ファイルのバージョンが異なる場合、TIMESTAMP WITH TIME ZONE列を含む表は作成されません。ジョブの開始時に、ソースとターゲットのデータベース・タイムゾーン・ファイルのバージョンを示す警告が表示されます。また、作成されなかった表ごとにメッセージが表示されます。このことは、ダンプ・ファイルを作成するために使用したデータ・ポンプのバージョンでTIMESTAMP WITH TIME ZONEデータがサポートされる場合でも同様です。(リリース11.2.0.1以上ではTIMESTAMP WITH TIMEZONEデータがサポートされます。)

  • ソースがOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.1)よりも前の場合、トランスポータブル・セットがTIMESTAMP WITH TIME ZONE列を使用するかどうかに関係なく、タイムゾーン・ファイルのバージョンはすべてのトランスポータブル・ジョブのソースおよびターゲット・データベースで同じである必要があります。

全体トランスポータブル・モード

全体トランスポータブル・エクスポートおよびインポートがサポートされるのは、ソース・データベースがOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)以上で、ターゲットがOracle Database 12cリリース1 (12.1)以上の場合です。

Data Pump 11.2.0.1以上では、TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータがサポートされます。したがって、全体トランスポータブル操作では、TIMESTAMP WITH TIME ZONE列を含む表が作成されます。ソース・データベースとターゲット・データベースのタイムゾーン・ファイルのバージョンが異なる場合、ソースのTIMESTAMP WITH TIME ZONE列は、ターゲットのタイムゾーン・ファイルのバージョンに変換されます。

関連項目: