ADRCIにより、現在自動診断リポジトリ(ADR)に存在するトレース・ファイルの名前が表示できます。ADR内に存在するすべてのトレース・ファイルの名前を表示することも、フィルタを適用して名前のサブセットを表示することもできます。たとえば、ADRCIのコマンドで、次の操作を行うことができます。
ファイル名が検索文字列と一致するトレース・ファイルのリストの取得
特定のディレクトリ内に存在するトレース・ファイルのリストの取得
特定のインシデントに関連するトレース・ファイルのリストの取得
適切なコマンドライン・パラメータを使用して、フィルタ処理機能を組み合せることができます。
SHOW
TRACEFILE
コマンドは、カレントADRホーム下のトレース・ディレクトリおよびインシデント・ディレクトリに存在するトレース・ファイルのリストを表示します。複数のADRホームがカレントの場合、すべてのADRホームからのトレース・ファイル・リストが順次出力されます。
次の文は、フィルタ処理を行わずに、カレントADRホームに存在するすべてのトレース・ファイルの名前を表示します。
SHOW TRACEFILE
次の文は、ファイル名に文字列mmon
が含まれるすべてのトレース・ファイルの名前を表示します。パーセント符号(%)はワイルドカード文字として使用されます。また、検索文字列では大/小文字が区別されます。
SHOW TRACEFILE %mmon%
この文は、/home/steve/tempディレクトリ内でファイル名に文字列mmon
を含むすべてのトレース・ファイルの名前を表示します。
SHOW TRACEFILE %mmon% -PATH /home/steve/temp
この文は、トレース・ファイルの名前を、最終変更時間を逆にたどる順序でリストします。つまり、最近変更されたトレース・ファイルがリストの最初に示されます。
SHOW TRACEFILE -RT
この文は、インシデント番号1681に関連付けられているすべてのトレース・ファイルの名前を表示します。
SHOW TRACEFILE -I 1681
関連項目:
ADRのディレクトリ構造の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。