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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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データ・ポンプでのオリジナルのインポート・パラメータの使用

データ・ポンプ・パラメータにマップするオリジナルのインポート・パラメータがある場合は、そのインポート・パラメータをデータ・ポンプ・インポートで使用できます。表4-2に、オリジナルのインポート・パラメータがデータ・ポンプ・インポートでどのように解釈されるかを示します。オリジナルのインポートとデータ・ポンプのインポートで名前と機能が同じパラメータは、この表に含まれていません。

表4-2 データ・ポンプ・インポートでのオリジナルのインポート・パラメータの扱い

オリジナルのインポート・パラメータ データ・ポンプ・インポート・パラメータでの処理

BUFFER

このパラメータは無視されます。

CHARSET

このパラメータは、数リリース前からサポートされなくなりました。今後は使用しないでください。このパラメータは、データ・ポンプ・インポート操作が中断される原因になります。

COMMIT

このパラメータは無視されます。データ・ポンプ・インポートでは、表の処理が終了するたびにコミットが自動的に実行されます。

COMPILE

このパラメータは無視されます。データ・ポンプ・インポートでは、プロシージャの作成後にコンパイルが実行されます。依存性の理由で必要な場合は、再コンパイルを実行できます。

CONSTRAINTS

オリジナルのインポートでCONSTRAINTS=nを使用していた場合、データ・ポンプ・インポートはEXCLUDE=CONSTRAINTパラメータを使用します。

オリジナルのインポートでCONSTRAINTS=yを使用していた場合、そのパラメータは無視されます。その指定はデータ・ポンプ・インポートのデフォルトの動作であるため、再マップする必要はありません。

DATAFILES

データ・ポンプ・インポートのTRANSPORT_DATAFILESパラメータが使用されます。

DESTROY

オリジナルのインポートでDESTROY=yを使用していた場合、データ・ポンプ・インポートはREUSE_DATAFILES=yパラメータを使用します。

オリジナルのインポートでDESTROY=nを使用していた場合、そのパラメータは無視されます。その指定はデータ・ポンプ・インポートのデフォルトの動作であるため、再マップする必要はありません。

FEEDBACK

データ・ポンプ・インポートのSTATUS=30コマンドが使用されます。STATUSコマンドでは、処理されている行に加えてインポート・ジョブの状態も返されるため、これは直接のマッピングではありません。

オリジナルのインポートでは、一定の行数(FEEDBACKコマンドで指定)の後にフィードバックが表示されていました。データ・ポンプ・インポートでは、STATUSで指定された秒数ごとに状態が表示されます。

FILE

データ・ポンプ・インポートは、FILEパラメータに対する指定パスまたはデフォルト・パスを確認します。また、スキーマに書込みアクセス権があるディレクトリ・オブジェクトが存在するかどうかも確認します。

データ・ポンプでのオリジナルのインポートのFILEパラメータの処理方法の詳細は、「データ・ポンプ・レガシー・モードでのファイルの場所の管理」を参照してください。

FILESIZE

このパラメータは無視されます。この情報はデータ・ポンプのダンプ・ファイル・セットにすでに含まれています。

FROMUSER

データ・ポンプ・インポートのSCHEMASパラメータが使用されます。TOUSERを使用せずにFROMUSERが使用されていた場合は、IMP_FULL_DATABASEロールを持つインポート・スキーマによって、データ・ポンプ・インポートでスキーマが作成され、そのスキーマのオブジェクトがインポートされます。IMP_FULL_DATABASEロールを持っていないインポート・スキーマは、ダンプ・ファイル・セットから自分のスキーマのみをインポートできます。

GRANTS

オリジナルのインポートでGRANTS=nを使用していた場合、データ・ポンプ・インポートはEXCLUDE=OBJECT_GRANTパラメータを使用します。

オリジナルのインポートでGRANTS=yを使用していた場合、そのパラメータは無視されます。その指定はデータ・ポンプ・インポートのデフォルトの動作であるため、再マップする必要はありません。

IGNORE

オリジナルのインポートでIGNORE=yを使用していた場合、データ・ポンプ・インポートはTABLE_EXISTS_ACTION=APPENDパラメータを使用します。これにより、表データの処理が続行されます。

オリジナルのインポートでIGNORE=nを使用していた場合、そのパラメータは無視されます。その指定はデータ・ポンプ・インポートのデフォルトの動作であるため、再マップする必要はありません。

INDEXES

オリジナルのインポートでINDEXES=nを使用していた場合、データ・ポンプ・インポートはEXCLUDE=INDEXパラメータを使用します。

オリジナルのインポートでINDEXES=yを使用していた場合、そのパラメータは無視されます。その指定はデータ・ポンプ・インポートのデフォルトの動作であるため、再マップする必要はありません。

INDEXFILE

データ・ポンプ・インポートのSQLFILE={directory-object:}filenameおよびINCLUDE=INDEXパラメータが使用されます。

FILEパラメータに対してディレクトリ・オブジェクトを検索する場合の方法と手順が、INDEXFILEパラメータに対しても同様に適用されます。

オリジナルのインポートでディレクトリ・オブジェクトが指定されていなかった場合は、DIRECTORYパラメータで指定されたディレクトリ・オブジェクトがデータ・ポンプ・インポートで使用されます。

LOG

データ・ポンプ・インポートは、LOGパラメータに対する指定パスまたはデフォルト・パスを確認します。また、スキーマに書込みアクセス権があるディレクトリ・オブジェクトが存在するかどうかも確認します。

データ・ポンプでのオリジナルのインポートのLOGパラメータの処理方法の詳細は、「データ・ポンプ・レガシー・モードでのファイルの場所の管理」を参照してください。

ログ・ファイルの内容は、データ・ポンプ・インポート操作の内容になります。ログ・ファイルの場所と内容については、「ログ・ファイル」を参照してください。

RECORDLENGTH

このパラメータは無視されます。データ・ポンプの場合、レコード長に関する問題は内部で処理されます。

RESUMABLE

このパラメータは無視されます。この機能はIMP_FULL_DATABASEロールを付与されているユーザーに対して自動的に提供されます。

RESUMABLE_NAME

このパラメータは無視されます。この機能はIMP_FULL_DATABASEロールを付与されているユーザーに対して自動的に提供されます。

RESUMABLE_TIMEOUT

このパラメータは無視されます。この機能はIMP_FULL_DATABASEロールを付与されているユーザーに対して自動的に提供されます。

ROWS=N

オリジナルのインポートでROWS=nを使用していた場合、データ・ポンプ・インポートはCONTENT=METADATA_ONLYパラメータを使用します。

オリジナルのインポートでROWS=yを使用していた場合、データ・ポンプ・インポートはCONTENT=ALLパラメータを使用します。

SHOW

SHOW=yが指定されている場合、データ・ポンプ・インポートのSQLFILE=[directory_object:]file_nameパラメータを使用して、インポート操作のDDLがファイルに書き込まれます。指定ファイルには、(ダンプ・ファイルの全体の内容ではなく)DDLのみが書き込まれます。(これは、オリジナルのインポートなので、画面に出力は表示されません。)

DUMPFILEパラメータ(またはDUMPFILEに再マップされる、オリジナルのインポートのFILEパラメータ)で指定された名前がファイルの名前になります。指定されているダンプ・ファイル名が複数ある場合は、最初に指定されているファイル名が使用されます。ファイルは、DIRECTORYパラメータで指定されたディレクトリ・オブジェクトの場所か、DUMPFILEパラメータに含まれるディレクトリ・オブジェクトに配置されます。(DUMPFILEパラメータで指定されたディレクトリ・オブジェクトが優先されます。)

STATISTICS

このパラメータは無視されます。統計は、データ・ポンプ・インポート操作の一環として、表に対して常に保存されます。

STREAMS_CONFIGURATION

このパラメータは無視されます。この値はデータ・ポンプ・インポートによって自動的に決定されるため、指定する必要はありません。

STREAMS_INSTANTIATION

このパラメータは無視されます。この値はデータ・ポンプ・インポートによって自動的に決定されるため、指定する必要はありません。

TABLESPACES

オリジナルのインポートでTRANSPORT_TABLESPACE=n(デフォルト)も指定されていた場合、データ・ポンプ・インポートはTABLESPACESパラメータを無視します。

オリジナルのインポートでTRANSPORT_TABLESPACE=yも指定していた場合、データ・ポンプ・インポートは、このTABLESPACESパラメータに対して指定されていた名前を、データ・ポンプ・インポートのTRANSPORT_TABLESPACESパラメータに適用します。

TOID_NOVALIDATE

このパラメータは無視されます。型比較に、OIDは使用されなくなりました。

TOUSER

データ・ポンプ・インポートのREMAP_SCHEMAパラメータが使用されます。オリジナルのインポートより多くのオブジェクトをインポートできます。また、ターゲットのスキーマがまだ存在していない場合は、データ・ポンプ・インポートで作成することもできます。

オリジナルのインポートでFROMUSERパラメータも指定されている必要があります。指定されていない場合は、操作が失敗します。

TRANSPORT_TABLESPACE

TRANSPORT_TABLESPACEパラメータは無視されますが、DATAFILESパラメータも指定した場合、インポート・ジョブはメタデータのロードを続行します。DATAFILESパラメータを指定しない場合、ORA-39002:invalid operationエラー・メッセージが返されます。

TTS_OWNERS

このパラメータは無視されます。この情報はデータ・ポンプのダンプ・ファイル・セットに自動的に保存されます。

VOLSIZE

オリジナルのインポートでVOLSIZEパラメータが使用されている場合、それはダンプ・ファイルの指定場所がテープ・デバイスであることを意味します。テープ・デバイスは、データ・ポンプ・インポートのダンプ・ファイル形式でサポートされていません。したがって、この操作はエラーが発生して終了します。