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Oracle® Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71291-10
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バックアップ・ツール

Oracle Databaseのバックアップとリカバリを管理するために次のツールが提供されます。各ツールではバックアップを作成するためにいくつかの基本的な方法から選択できます。次の方法があります。

Oracle Recovery Manager(RMAN)

Oracle Recovery Manager (RMAN)はコマンドラインで、Oracle Databaseを効率よくバックアップおよびリカバリする際に使用することをお薦めします。RMANは、サーバーと密接に作用するよう設計されており、バックアップおよびリカバリ中のブロックレベルの破損を検出します。RMANでは、ファイルの多重化とバックアップ・セットの圧縮により、バックアップ時のパフォーマンスと領域消費が最適化されます。また、含まれているメディア管理ライブラリ(MML) APIを使用することにより、主なテープおよびストレージ・メディア製品と統合されます。

RMANは、バックアップまたはリストアの前後で、基礎となるデータベース・プロシージャをすべて処理するため、オペレーティング・システムやSQL*Plusスクリプトの依存から解放されます。また、様々なホスト・オペレーティング・システムに対してバックアップ・タスクの共通インタフェースを提供し、ユーザー管理の方法では使用できない機能を提供します。これは、データファイルや表領域レベルのバックアップとリカバリ、バックアップおよびリカバリ・データ・ストリームのパラレル化、増分バックアップ、データベース構造変更に伴う制御ファイルの自動バックアップ、バックアップ保存ポリシー、すべてのバックアップの詳細履歴などです。

関連項目:

RMANの詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

Oracle Data Pump

物理バックアップを補助するために、Oracle Data Pump (エクスポートおよびインポート)ユーティリティを使用して、データの論理バックアップを作成できます。論理バックアップには、データベースに対して作成されたスキーマ・オブジェクトの情報が格納されます。Oracle Data Pumpによって、データとメタデータが一連のオペレーティング・システム・ファイルにロードされます。これらのファイルは、同じシステムにインポートするか、別のシステムに移してそこでインポートすることができます。

ダンプ・ファイル・セットは、表データ、データベース・オブジェクトのメタデータ、制御情報を含む1つ以上のディスク・ファイルで構成されています。これらのファイルはバイナリ形式です。データ・ポンプ・インポート・ユーティリティは、インポート操作中、これらのファイルを使用してダンプ・ファイル・セット内の各データベース・オブジェクトの位置を特定します。

ユーザー管理バックアップ

Recovery Managerを使用しない場合は、オペレーティング・システムのコマンドを使用できます。たとえば、UNIXのddまたはtarコマンドを使用してバックアップを作成します。ユーザー管理のオンライン・バックアップを作成するには、データベースを手動でホット・バックアップ・モードに切り替える必要があります。ホット・バックアップ・モードでは、オンライン・ログ・ファイルに追加の書き込みが行われ、ファイルのサイズが増大します。

スクリプトを作成してバックアップ操作を自動化することもできます。データベース全体のバックアップを一度に作成するか、表領域、データファイル、制御ファイルまたはアーカイブ・ログを個別にバックアップできます。データベース全体のバックアップを補完するように、表領域、データファイル、制御ファイル、アーカイブ・ログの個別バックアップを使用できます。

オペレーティング・システムのコマンドまたはサードパーティのバックアップ・ソフトウェアで、データベースのバックアップを実行できます。また、データベースのバックアップをリストアするためにはサードパーティのソフトウェアを使用する必要があります。