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Oracle® Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71291-10
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パラレルDMLのヒント1: INSERT

INSERT文を使用して実行できる機能は表8-5にまとめられます。


表8-5 INSERT機能のまとめ

挿入の種類 パラレル シリアル NOLOGGING

従来型

不可

パラレルDMLを有効にしてNOAPPENDヒントを使用して、従来型のパラレル挿入を実行する方法の詳細は、この項の説明を参照してください。

不可

ダイレクト・パス

INSERT

(APPEND)

可能(次の指定が必要)

PARALLEL DMLモードを有効にするためのALTER SESSION ENABLE PARALLEL DMLまたはENABLE_PARALLEL_DML SQLヒント

さらに、次のいずれか1つの指定

  • 並列処理を明示的に設定する表のPARALLEL属性またはPARALLELヒント

  • モードを明示的に設定するAPPENDヒント

または次の指定

強制的にPARALLEL DMLモードにするALTER SESSION FORCE PARALLEL DML

可能(次の指定が必要)

APPENDヒント

可能(次の指定が必要)

パーティションまたは表に対するNOLOGGING属性の設定


パラレルDMLが有効で、PARALLELヒントがあるかPARALLEL属性がデータ・ディクショナリの表に設定されている場合、制限が適用されないかぎり挿入操作はパラレルで行われ追加されます。PARALLELヒントまたはPARALLEL属性のいずれかがない場合、挿入操作はシリアルで行われます。自動DOPでは、パラレルDMLが有効化または強制される場合にかぎり、SQL文のDML部分のみがパラレル化されます。

パラレルDMLが有効化される場合は、NOAPPENDヒントを使用してパラレルの従来型挿入操作を実行できます。たとえば、/*+ noappend parallel */をSQL INSERT文で使用して、パラレルの従来型挿入を実行できます。

SQL> INSERT /*+ NOAPPEND PARALLEL */ INTO sales_hist SELECT * FROM sales;

パラレルの従来型挿入操作の利点は、ダイレクト・パスINSERTの制約なしにオンライン操作を実行できることです。パラレルの従来型挿入操作のデメリットは、ダイレクト・パスINSERTよりもプロセスの速度が遅いことです。