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Oracle® Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71291-10
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パフォーマンスのためのパーティション化

調査または操作対象のデータ量を制限し、パラレル実行を行うためにデータを分散することで、パーティション化によりパフォーマンスに関連する多くの利点がもたらされます。パーティション化の機能を次に示します。

パーティション・プルーニング

パーティション・プルーニングは非常に簡単で、パーティション化を使用してパフォーマンスを向上するための最も実質的な方法でもあります。パーティション・プルーニングにより、問合せのパフォーマンスが大幅に向上します。たとえば、アプリケーションに注文の履歴レコードを含むOrders表があり、この表が週ごとにパーティション化されているとします。1週間の注文をリクエストする問合せでは、Orders表の単一のパーティションにのみアクセスします。Orders表に2年分の履歴データがある場合、この問合せでは104のパーティションではなく1つのパーティションにのみアクセスします。この問合せは、単純にパーティション・プルーニングの効果で、100倍高速に実行される可能性があります。

パーティション・プルーニングは、Oracle製品のすべてのパフォーマンス機能と連携します。パーティション・プルーニングは、索引や結合の技術またはパラレル・アクセスの手法とともに使用されます。

パーティション・ワイズ結合

パーティション化では、パーティション・ワイズ結合と呼ばれる技術が使用され、複数表の結合のパフォーマンスも向上します。パーティション・ワイズ結合は、2つの表を結合する際に両方の表が結合キーでパーティション化される場合や、参照パーティション表を親表と結合する場合に適用できます。パーティション・ワイズ結合では、大きな結合が小さな結合に分割され、その分割が各パーティションで行われるため結合全体がこれまでよりも短い時間で完了します。これにより、シリアル実行およびパラレル実行の両方でパフォーマンスが大幅に向上します。