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Oracle® Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71291-10
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デフォルトのパラメータ設定

デフォルトでは、Oracle Databaseによってパラレル実行パラメータが自動的に表8-3のように設定されます。


表8-3パラメータとデフォルト値

パラメータ デフォルト 備考

PARALLEL_ADAPTIVE_MULTI_USER

TRUE

パラレル実行によりSQLの並列度(DOP)リクエストの数を制限し、システムのオーバーロードを回避します。

PARALLEL_DEGREE_LIMIT

CPU_COUNT X PARALLEL_THREADS_PER_CPU X使用可能なインスタンス数

自動DOPが使用された場合に、文に許可されるDOPの最大値を制御します。

PARALLEL_DEGREE_POLICY

MANUAL

自動DOP、パラレル文のキューイングおよびインメモリー・パラレル実行を使用するかどうかを制御します。デフォルトでは、これらの機能はすべて無効化されています。

PARALLEL_EXECUTION_MESSAGE_SIZE

16KB

パラレル実行サーバー、およびパラレル実行サーバーと問合せコーディネータの通信に使用されるバッファのサイズを指定します。これらのバッファは、共有プールの中から割り当てられます。

PARALLEL_FORCE_LOCAL

FALSE

パラレル実行を現在のOracle RACインスタンスに制限します。

PARALLEL_MAX_SERVERS

「PARALLEL_MAX_SERVERS」を参照してください。

1インスタンスに対するパラレル実行プロセスとパラレル・リカバリ・プロセスの最大数が指定されます。需要が増加するにつれて、インスタンスの起動時に作成された数からこの値までプロセス数が増加します。

このパラメータの設定が低すぎると、問合せが処理中に十分なパラレル実行プロセスを得られない場合があります。設定が高すぎると、ピーク時にメモリー・リソース不足が発生してパフォーマンスが低下する可能性があります。

PARALLEL_MIN_SERVERS

0

Oracle Databaseの起動時に、パラレル実行のために起動および予約するパラレル実行プロセス数を指定します。この設定の値を大きくすると、パラレル文の起動コストを均衡化するのに役立ちますが、パラレル実行プロセスはデータベースが停止されるまで削除されないため、必要なメモリー使用量は増大します。

PARALLEL_MIN_PERCENT

0

パラレル実行に必要なリクエストされたパラレル実行プロセスの最小パーセンテージを指定します。デフォルト値は0で、使用可能なパラレル・サーバー・プロセスがない場合、パラレル文はシリアルで実行されます。

PARALLEL_MIN_TIME_THRESHOLD

10秒

オプティマイザによって見積もられた実行時間を指定します。これより大きい値の場合、文は自動パラレル問合せおよび自動DOP導出の候補となります。

PARALLEL_SERVERS_TARGET

「PARALLEL_SERVERS_TARGET」を参照してください。

パラレル文のキューイングが使用されるまでに問合せを実行するのに使用可能なパラレル実行サーバー・プロセスの数を指定します。文のキューイングは、PARALLEL_DEGREE_POLICYAUTOに設定されている場合にのみアクティブ化されることに注意してください。

PARALLEL_THREADS_PER_CPU

2

パラレル実行中にCPUが処理できるパラレル実行プロセスまたはスレッドの数を示します。


一部のパラメータの設定方法によってはOracle Databaseが制約を受けます。たとえば、PROCESSESを20に設定すると、25個の子プロセスを取得できなくなります。

関連項目:

初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。