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Oracle® Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71291-10
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スケーラビリティと管理性

VLDBのきわめて重要な特性はサイズが大きいことです。記憶域のスケーラビリティと管理性は、VLDB環境の重要な要素です。サイズが大きいために次の課題があります。

これらの課題に対処できる記憶域構成を選択する必要があります。記憶域の追加や削除を計画的に行うか状況に応じて行うかにかかわらず、システムはパフォーマンスと高可用性の観点で最適な状態を保つ必要があります。

この項の内容は次のとおりです。

SAME(Stripe and Mirror Everything)

SAME(Stripe and Mirror Everything)方式は、長い間オラクル社によって推奨されている、高可用性、パフォーマンスおよび管理性を最適化する方法です。構成をさらに単純化するために、SAME方式では、OLTPシステムとデータ・ウェアハウス・システムの両方での適切な開始値として1MBの固定ストライプ・サイズが推奨されます。Oracle ASMではSAME方式が実装され、さらに自動化も行われます。

SAMEと管理性

最大のパフォーマンスを実現するため、SAME方式では、できるだけ多くの物理デバイスに対するストライプ化が提案されます。これはOracle ASMなしでも達成できます。ただし、デバイスの追加または削除などにより記憶域構成が変わると、デバイス上のデータベース・ファイルのレイアウトも変える必要があります。Oracle ASMではこのタスクがバックグラウンドで自動的に実行されます。Oracle ASM以外の環境のほとんどでは再ストライプ化が主要な作業であり、多くの場合は手動の処理が必要です。

ILM環境では、すべての記憶域プールにSAME方式を適用します。