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Oracle® Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71291-10
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データ・ウェアハウス

データ・ウェアハウスは、分析や意思決定をサポートするために設計されたシステムです。一般的な企業では、数百または数千名のユーザーが業務の理解に役立つ情報を得たり、適切な決定を行ったりするために、データ・ウェアハウスを利用しています。したがって、可用性はデータ・ウェアハウスの重要な要件です。この章では、データ・ウェアハウスの可用性の重要なポイントである、データ損失後のデータ・リカバリについて説明します。

バックアップとリカバリの技法を詳しく調べる前に、データ・ウェアハウスのバックアップとリカバリのための固有の技法について理解する必要があります。特に、データ・ウェアハウスのバックアップとリカバリの戦略は、その他のデータベース・システムと同じにするべきかという当然の疑問について説明します。

DBAは、データ・ウェアハウスのバックアップとリカバリの作業を始めるにあたり、OLTPシステムで使用されるのと同じ技法を適用します。つまり、重要性と変更の頻度に応じてデータの優先順位を付けて、保護すべき情報、およびメディア・リカバリが必要になったときに迅速にリカバリすべき情報を決定する必要があります。ただし、データ・ウェアハウスに関して通常生じる問題は、100GBのOLTPシステムでは効率がよくコスト効果が高い方法であっても、10TBのデータ・ウェアハウスには適さないということです。バックアップとリカバリの時間は100倍かかり、記憶域も100倍必要になります。

関連項目:

データ・ウェアハウスの詳細は、『Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド』を参照