パラレル化ルールのまとめ

表8-2に、様々なタイプのSQL文をパラレルで実行する方法および並列度を指定する方法の優先順位(句、ヒントまたは基礎となる表または索引宣言)を示します。

表8-2では、次の優先順位が適用されます。

優先順位(1)の指定は、優先順位(2)および優先順位(3)よりも優先されます。
優先順位(2)の指定は、優先順位(3)よりも優先されます。

表8-2 パラレル化の優先順位

パラレル操作	PARALLELヒント	PARALLEL句	ALTER SESSION	パラレル宣言
パラレル問合せの表スキャン(パーティション表または非パーティション表)	(優先順位1) `PARALLEL`		(優先順位2) `FORCE` `PARALLEL` `QUERY`	(優先順位3)表のパラレル宣言
パラレル問合せの索引レンジ・スキャン(パーティション索引)	(優先順位1) `PARALLEL_INDEX`		(優先順位2) `FORCE` `PARALLEL` `QUERY`	(優先順位2)索引のパラレル宣言
パラレル`UPDATE`または`DELETE`(パーティション表のみ)	(優先順位1) `PARALLEL`		(優先順位2) `FORCE` `PARALLEL` `DML`	(優先順位3)更新または削除対象の表のパラレル宣言
パラレル`INSERT`... `SELECT`の`INSERT`操作(パーティション表または非パーティション表)	(優先順位1)挿入の`PARALLEL`		(優先順位2) `FORCE` `PARALLEL` `DML`	(優先順位3)挿入対象の表のパラレル宣言
`INSERT`がパラレルの場合の、`INSERT` `SELECT`の`SELECT`操作	`INSERT`文の並列度を使用	`INSERT`文の並列度を使用	`INSERT`文の並列度を使用	`INSERT`文の並列度を使用
`INSERT`がシリアルの場合の、`INSERT` `SELECT`の`SELECT`操作	(優先順位1) `PARALLEL`			(優先順位2)選択対象の表のパラレル宣言
パラレル`CREATE` `TABLE` `AS` `SELECT`の`CREATE`操作(パーティション表または非パーティション表)	注意: `SELECT`句のヒントは`CREATE`操作には影響しません。	(優先順位2)	(優先順位1) `FORCE` `PARALLEL` `DDL`
`CREATE`がパラレルの場合の、`CREATE` `TABLE` `AS` `SELECT`の`SELECT`操作	`CREATE`文の並列度を使用	`CREATE`文の並列度を使用	`CREATE`文の並列度を使用	`CREATE`文の並列度を使用
`CREATE`がシリアルの場合の、`CREATE` `TABLE` `AS` `SELECT`の`SELECT`操作	(優先順位1) `PARALLEL`または`PARALLEL_INDEX`			(優先順位2)問合せ対象の表またはパーティション索引のパラレル宣言
パラレル`CREATE` `INDEX`(パーティション索引または非パーティション索引)		(優先順位2)	(優先順位1) `FORCE` `PARALLEL` `DDL`
パラレル`REBUILD` `INDEX`(非パーティション索引)		(優先順位2)	(優先順位1) `FORCE` `PARALLEL` `DDL`
`REBUILD` `INDEX`(パーティション索引): パラレル化なし
パーティションのパラレル`REBUILD` `INDEX`		(優先順位2)	(優先順位1) `FORCE` `PARALLEL` `DDL`
パーティションのパラレル`MOVE`または`SPLIT`		(優先順位2)	(優先順位1) `FORCE` `PARALLEL` `DDL`

関連項目:

PARALLELヒントの詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。
PARALLEL句の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。