より複雑なADOシナリオを実装してポリシーがデータをアクティブに移動および圧縮する時間を制御する高度なポリシー管理およびカスタマイズには、PL/SQL DBMS_ILM
およびDBMS_ILM_ADMIN
パッケージを使用できます。PL/SQL DBMS_ILM
およびDBMS_ILM_ADMIN
パッケージを使用すると、重要な本番ワークロードに悪影響を与えないように、ADOのILMアクティビティを管理できます。これらのパッケージを使用するには、データベース互換性を最低でも12.0に設定する必要があります。
DBMS_ILM
パッケージのEXECUTE_ILM
プロシージャは、ジョブを作成およびスケジュールして、ADOのポリシーを施行します。以前にスケジュールされたILMジョブに関係なく、EXECUTE_ILM()
プロシージャはこの機能を提供します。すべてのジョブはすぐに実行するように作成およびスケジュールされますが、すぐに実行されるかどうかはスケジューラでキューに入れられているジョブの数に依存します。
ILMジョブの実行時間をさらに制御し、次のメンテナンス期間まで待てない場合、EXECUTE_ILM
プロシージャを使用できます。
DBMS_ILM_ADMIN
PL/SQLパッケージのCUSTOMIZE_ILM
プロシージャを使用して、ADOの設定をカスタマイズできます。たとえば、例5-8に示すように、TBS_PERCENT_USED
およびTBS_PERCENT_FREE
ILMパラメータの値を設定できます。
DBMS_METADATA
PL/SQLパッケージを使用して、ポリシーでオブジェクトを再作成することもできます。
関連項目:
DBMS_ILM
、DBMS_ILM_ADMIN
およびDBMS_METADATA
パッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。
例5-8 CUSTOMIZE_ILMを使用したADO設定のカスタマイズ
SQL> BEGIN 2 DBMS_ILM_ADMIN.CUSTOMIZE_ILM(DBMS_ILM_ADMIN.TBS_PERCENT_USED, 85); 3 DBMS_ILM_ADMIN.CUSTOMIZE_ILM(DBMS_ILM_ADMIN.TBS_PERCENT_FREE, 25); 4 END; 5 /