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Oracle® Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.1)
E56352-01
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F インタラクティブ・ダッシュボードとSiebel Operational Applicationデータの統合

この付録では、Oracle Business Intelligence ApplicationsをSiebel CRMアプリケーションとともに実行するために必要な構成手順について説明します。

Oracle BI Serverを構成し、ダッシュボードにアクセスできる状態にしたら、Siebel Operational Application内でAnalyticsダッシュボードを表示するために、Siebel Operational Applicationを更新する必要があります。Siebel Operational Applicationの初期化を完了するには、次のプロセスを実行する必要があります。

F.1 Siebel Operational Applicationの更新

次のタスクでは、Siebel Operational Applicationのホスト名を、Oracle BIプレゼンテーション・サービスを実行するマシンのホスト名に変更します。

Siebel Operational Applicationを更新するには:

  1. Siebel Operational Applicationを開きます。

  2. 「ビュー」、「サイトマップ」の順に移動します。

  3. 「統合管理」画面をクリックします。

  4. 「ホスト管理」ビューをクリックします。

  5. 「仮想名」カラムでNQHOSTに対するクエリーを実行します。

    • Windowsの場合は、<AnalyticsServerName>のホスト名を、Oracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービスを実行するマシンのホスト名に変更します。

    • AIXまたはSolarisでは、<AnalyticsServerName>のホスト名をポート名に変更します。

      たとえば、servername.siebel.com:8080です。


      注意:

      UNIXプラットフォームのみ: Oracle Business Intelligenceユーザー・インタフェースでアクション・リンクが確実に機能するようにするには、サーバー名にドメイン名の接尾辞を追加する必要がある場合があります。


  6. アプリケーションからログアウトして、ログインしなおします。

F.2 カスタマイズされたスタイルシートの再適用

Oracle Siebel Business Analyticsバージョン7.7以降では、次のスタイルシートに新しいスタイルが追加されています。

これらの新しいクラスはスタイルシートで識別されます。今回のバージョンのOracle Business Intelligenceでは、新しいスタイルとファイルを基盤になるスタイルシート(s_Siebel7など)に追加する必要があります。完全な機能を使用するには、すべてのカスタム・スタイルに同様の更新が必要です。さらに、views2.cssとその他いくつかのファイルがs_ directoryに追加されています。カスタム・カラムのフォーマットを適切に機能させるには、PortalBanner.css、PortalContent.css、Views.cssのTD Stylesセクションから、フォントサイズおよびファミリーへの参照を削除する必要もあります。

このようにスタイルを変更するため、自分の配置のカスタマイズを手動でレビューして、再適用し、問題が発生しないように全体をテストしてください。

テストの実行後、デフォルトのviews.cssファイルをコピーして実行サーバーに戻す前に、サーバー上で次のタスクを実行してサーバーキャッシュをクリアします。

サーバーキャッシュをクリアしてデフォルトビューを復元するには:

  1. Oracle Business Intelligence Server、Oracle BIプレゼンテーション・サービスおよびIISを停止します。

  2. カスタムのviews.cssを、インストールしたディレクトリから削除します。

    例:

    $INSTALL\web\app\res\s_Siebel7\b_mozilla_4
    

    または

    $INSTALL\OracleBIData\Web.
    
  3. Oracle BIプレゼンテーション・サービスのサーバーキャッシュをクリアします。

    C:\WINNT\Tempディレクトリで、nQs_*.tempファイルを削除します。

  4. ブラウザキャッシュをクリアします。

    Internet Explorerメニューで、「ツール」、「インターネット オプション」、「設定」、「ファイルの表示」の順に移動して、ディレクトリ内のすべてのファイルを削除します。

  5. デフォルトのviews.cssファイルを適切なディレクトリに復元します。

  6. Analytics Server、Oracle BIプレゼンテーション・サービスおよびIISを再起動します。

F.3 Oracle Business IntelligenceをOracle Siebel Web Server Extension (SWSE)とともに構成する方法

Oracle Business IntelligenceとSiebel Web Server Extension (SWSE)を別々のマシンで実行する場合には、アクション・リンクとインタラクティブ・チャートが機能するように、常に追加の構成手順を実行する必要があります。たとえば、SWSEとOracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービスを異なるWebサーバーで実行する場合は、なんらかのネットワークまたはロード・バランシング・メカニズムを使用して、2つのマシンに対する1つの論理ドメイン(または仮想IPアドレス)を作成する必要があります。

2つのマシンに1つの仮想IPアドレスが作成されている場合、Webブラウザは1つのIPアドレスにアクセスしますが、アクセスしたポートに基づいて別々の物理マシンにルーティングされます。ブラウザからは、両方のサーバーが同じIPアドレスで実行されているように見えます。

1つの論理ドメインを作成するには、SWSEとOracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービスを1つのマシンで実行する方法(SWSEをロード・バランシングしない場合)、ルーターを使用してマッピングする方法またはロード・バランシング・ソフトウェアを使用する方法など、いくつかの物理的な方法があり、このいずれかを使用できます。会社で使用しているトポロジを考慮して、このルーティングを実行する最も適したメカニズムを決定する必要があります。

Oracle Business IntelligenceがSiebel Web Extensionとともに機能するように構成するには、次のタスクを実行します。

F.4 SWSEとOracle BIプレゼンテーション・サービスに対する1つの仮想IPアドレスの作成

Siebel Web Server Extension (SWSE)とOracle BIプレゼンテーション・サービスに対して1つの仮想IPアドレスを作成して、すべてのサーバーが同じ仮想マシン上で実行されているように見えるようにします。最も簡単な方法は、Oracle BIプレゼンテーション・サービスを、SWSE(通常はポート80で実行)とは別のポート(たとえばポート84)で実行するように構成することです。

たとえば、SWSEが<machine1>:port 80と<machine2>:port 80でロード・バランシングされており、Oracle BIプレゼンテーション・サービスが<machine3>:port 84で実行されており、仮想アドレスがhttp://siebel.company.comと定義されているとします。この場合、ネットワークまたはロード・バランシング・ソフトウェアは、http://siebel.company.com to <machine1> and <machine2>のようなリクエストと、http://siebel.company.com:84 to <machine3>のようなリクエストをルーティングするように構成する必要があります。

Siebel Web EngineとOracle BIプレゼンテーション・サービスに対して1つの仮想IPアドレスを作成するには:

  1. ネットワーク上で、<virtual domain>から<physical Siebel Web Server Extension machine>に直接リクエストを送るようにCSSを設定します。

    • 頭字語のCSSは、仮想IP構成を実行するために使用するロードバランサまたはルーターを表しています。

    • <virtual domain>は、ユーザーがSiebelアプリケーションに移動するために入力する仮想IP接頭辞です(前述の例では、http://siebel.company.com)。

  2. ネットワーク上で、<virtual domain>:84から<physical Oracle BI Presentation Services machine>:84に直接リクエストを送るようにCSSを設定します。

  3. Siebelアプリケーションで、「Siebel管理」画面を使用して、Oracle Business IntelligenceのシンボリックURLのNQHostパラメータが、Oracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービス・サーバーの物理マシンを直接指すのではなく、<virtual domain>:84を指すように設定します。


    注意:

    Oracle Siebel Business Analytics 7.5.3のバージョン7.7よりも前のバージョンを実行する場合は、次の追加手順を実行します。


  4. Oracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービス・サーバー・マシンのSiebelアプリケーションで、\SOFTWARE\Siebel Systems, Inc.\Siebel Analytics\Web\7.5\Chartsというレジストリ設定を検索します。

  5. ForceFileBasedPainterという新しいキーを追加して、Data文字列にTRUEと入力します。

F.5 Oracle Business IntelligenceおよびSWSEの仮想IP構成のテスト

クライアント・ブラウザを使用して、物理マシンのアドレスから直接アクセスしたときにOracle Business IntelligenceとSWSEが機能することを検証するには、次の手順に従います。<virtualdomain>には、第F.4項「SWSEとOracle BIプレゼンテーション・サービスに対する1つの仮想IPアドレスの作成」で作成した仮想IPアドレスを代入します。

Oracle Business IntelligenceおよびSWSEを使用して仮想IP構成をテストするには:

  1. クライアント・ブラウザで、<virtual domain>:84/analyticsと入力します。Oracle Business Intelligenceのログイン画面が表示されます。

  2. クライアント・ブラウザで、<virtual domain>/callcenter (または他のSiebelアプリケーション)と入力します。SWSEが表示されます。

  3. Siebelアプリケーション内の「分析」画面に移動して、Oracle Business Intelligenceが表示されることを確認します。

  4. Oracle Business Intelligenceのチャートやアクション・リンクにアクセスします。

F.6 Oracle BIアクション・リンクの構成について

Oracle BIアクション・リンクを構成して使用する方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』を参照してください。特に、第III部「アクション・フレームワークの構成」の第7章「Oracle BI EEのOracle Siebel CRMへの埋込み」を参照してください。

F.7 オプションの分析アプリケーションへのアクセス

Siebel Operational Applicationとともに購入したオプションに応じて、対応するOracle Business Intelligenceオプションにアクセスするために追加の手順を実行する必要があります。Oracle Business Intelligence用の追加オプションは次のとおりです。

デフォルトでは、これらのオプション領域に含まれるダッシュボードやレポートは非表示になっています。たとえば、SalesアプリケーションとともにSales Analyticsを購入した場合は、Sales Analyticsにアクセスするために次の追加手順を実行する必要があります。

Sales Analyticsのオプションを有効にするには:

  1. Oracle Business Intelligenceに管理者としてログインします。

  2. 「アンサー」、「Oracle BIプレゼンテーション・サービス管理」の順に移動して、プレゼンテーション・サービスのグループとユーザーを管理するためのオプションを選択します。

  3. 選択したオプションに対応するWebグループを検索します。

    Webグループのオプションは次のとおりです。

    • Forecastingなし

    • Forecasting Liteなし

    • Universal Queuingなし

    • Email Responseなし

    • Service Agreementsなし

    • Partner Marketingなし

    • Partner ERMなし

    • Partner ISSなし

  4. 「編集」アイコンをクリックします。

  5. 「グループ会員」セクションで、削除アイコン(x)をクリックして、分析ユーザーをこのグループから削除します。

  6. 「終了」をクリックして、アプリケーションをログアウトします。

  7. 再びログインして、その他のオプションのダッシュボードやレポートにアクセスします。

F.8 Oracle BI Applicationのホーム・ページとダッシュボードのカスタマイズ

Oracle Business Intelligenceアプリケーションのホーム・ページとダッシュボードをカスタマイズするには、次の手順を実行します。

  1. シンボリックURLを使用するために新しいホーム・ページを構成します(第F.8.1項「シンボリックURLを使用するための新しいホーム・ページの構成」を参照)。

  2. Oracle BIレポートのパス引数を定義します(第F.8.2項「Oracle BIレポートのパス引数の定義」を参照)。

  3. カスタムのOracle BIインタラクティブ・ダッシュボードにビューを追加します(第F.8.3項「カスタムのOracle BIインタラクティブ・ダッシュボードへのビューの追加」を参照)。

F.8.1 シンボリックURLを使用するための新しいホーム・ページの構成

Oracle Business IntelligenceアプリケーションとSiebel Operational Applicationとの統合には、シンボリックURLインフラストラクチャが使用されます。次のタスクは、シンボリックURLを使用して新しいレポートをSiebel Operational Applicationのホーム・ページにリンクする方法と、Siebel Operational Applicationに新しいAnalyticsダッシュボードを追加する方法を示しています。シンボリックURLでは、外部アプリケーションへのHTTPリクエストの構築方法を指定し、リクエストの一部として送信される引数や値を定義します。


注意:

シンボリックURLインフラストラクチャの詳細は、『Siebelポータル・フレームワーク・ガイド』を参照してください。このトピックでは、Siebelポータル・フレームワーク・ガイドに示された手順に従って、外部コンテンツにリンクするシンボリックURLが正常に構築されていると想定しています。


Siebel Operational Applicationホーム・ページの各分析レポートには、ホーム・ページを分析レポートにリンクするように定義するシンボリックURLレコードが存在します。この定義がまだ行われていない場合は、新しいホーム・ページを作成して、シンボリックURLを使用するように設定します。

次の図は、インラインとIFrameのシンボリックURLの引数を示しています。

図F-1 シンボリックURLの引数の例

このイメージは画面の入力例です。

新しいホーム・ページを構成してシンボリックURLを使用するには:

  1. シンボリックURLが設定済であることを確認します。

  2. Siebel Operational Applicationを起動して「統合管理」に移動し、「シンボリックURL管理」ビューを開きます。

  3. 分析用に設定されたシンボリックURLに対するクエリーを実行します。

    このシンボリックURLの名前は、「ビジネスコンポーネント」に追加したフィールドの計算値と正確に一致する必要があります。たとえば、HomePageAnalyticsという名前のシンボリックURLになります。

  4. 「URL」フィールドにWebのURLを入力します。たとえば、次のようになります。

    http://NQHOST/Analytics/saw.dll
    

    「ホスト名」で、ドロップダウン・リストからAnalytics Serverの名前を選択します。次の表は、レポートに関するその他のパラメータを示しています。

    パラメータ

    NQHOST

    Oracle BIプレゼンテーション・サービスのマシンを指すURL内の仮想名

    修理名

    内部アプレット

    SSO処置

    インライン

    Oracle BIプレゼンテーション・サービスのアプリケーション名

    ドロップダウン・リストから選択


  5. 適切なシンボリックURL引数を作成します。

    これらの引数は、表示しようとする特定の分析レポートによって異なります。引数の値は、使用する分析レポートと同じにする必要があります(パス引数の値を除く)。分析レポートへのパスを定義するには、第F.8.2項「Oracle BIレポートのパス引数の定義」に示す手順を使用します。

F.8.2 Oracle BIレポートのパス引数の定義

パス引数により、Oracle BIプレゼンテーション・サービスのレポートへのパスがシンボリックURLに提供されます。(たとえば、/shared/Sales/Pipeline/Overview/Top 10 Deals。)レポートへのパスを定義するには、次の手順に従います。

レポートへのパスを定義するには:

  1. 管理者としてOracle BIプレゼンテーション・サービスにログオンします。

  2. Siebel Operational Applicationで、「アンサー」、「Oracle BIプレゼンテーション・サービス管理」の順に移動します。

  3. 「分析カタログの管理」を選択して、自身のレポートに移動します。

  4. このパス名をシンボリックURLの引数に追加します。

    次の表は、レポートに関するシンボリックURLのパス引数を示しています。

    名前 タイプ パス引数の値 追加 順番

    Cmd

    定数

    GO

    Y

    1

    Path

    定数

    /shared/Sales/Pipeline/Overview/Top 10 Deals

    Y

    2

    Syndicate

    定数

    Siebel

    Y

    3

    nQUser

    コマンド

    UseSiebelLoginId

    Y

    4

    nQPassword

    コマンド

    UseSiebelLoginPassword

    Y

    5

    PostRequest

    コマンド

    PostRequest

    Y

    6


F.8.3 カスタムのOracle BIインタラクティブ・ダッシュボードへのビューの追加

このタスクは、Oracle Business Intelligenceレポートをホーム・ページに追加する方法と似ています。

  • Oracle Siebel Toolsを使用して、新しいビューを設定します。

  • Siebel Operational Applicationで、このビューのシンボリックURLを定義します。

シンボリックURLを使用するビューの設定方法については、『Siebelポータル・フレームワーク・ガイド』を参照してください。

Analyticsダッシュボードに対してシンボリックURLを構成するには:

  1. シンボリックURLを定義します。

    1. 「サイトマップ」、「統合管理」、「シンボリックURL管理」の順に移動します。

    2. 「シンボリックURL管理」ビューで、新しいレコードを追加します。

  2. シンボリックURLの引数を定義します。

    1. 「シンボリックURL管理」に移動します。

    2. 「シンボリックURL管理」リストで、構成するシンボリックURLを選択します。

F.9 事前構成されたダッシュボードに関する情報の表示

組織で事前構築されたアプリケーションをインストールしている場合は、カタログ・マネージャを使用して、事前構成されたダッシュボードに関する情報を検索および表示できます。ダッシュボードとリクエストは公開することをお薦めします。

F.9.1 ダッシュボードとリクエストの公開

組織で購入したOracle Business Intelligenceのオプションによっては、関連するダッシュボードやリクエストをOracle BIプレゼンテーション・サービスとカタログ・マネージャで表示できるようにするために、これらのオプションを公開する必要がある場合があります。次のアプリケーションが事前構築されているサイトがこれに該当します。

  • Sales Analytics

  • Service Analytics

  • Contact Center Analytics

  • Marketing Analytics

  • Partner Analytics

F.9.2 ダッシュボード、ページ名、レポートの検索

カタログ・マネージャでは、事前構築されたアプリケーションとともに配布されるプレゼンテーション・カタログは、プレゼンテーション・カタログ→共有フォルダ→事前構築されたアプリケーション名→_portalフォルダ→ダッシュボード名→ページ名という構造になっています。レポートを見付けるためのパスは、プレゼンテーション・カタログ→共有フォルダ→事前構築されたアプリケーション名→フォルダ名→レポート名になります。