Oracle® Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイド 11gリリース1 (11.1.1.8.1) E56352-01 |
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次の各項では、すべてのOracle Fusion Middleware製品インストーラに共通のインストール画面について説明します。
UNIXまたはLinuxシステム・ソフトウェアを実行しているホスト上に初めてOracleをインストールする場合には、この画面を使用してOracleインベントリ・ディレクトリの場所を指定する必要があります。
インベントリ・ディレクトリは、コンピュータ上にインストールされるすべてのOracle製品を追跡するために、インストーラによって使用されます。
次の表は、このページのフィールドについて説明しています。
フィールド | 説明 |
---|---|
インベントリ・ディレクトリ |
このフィールドを使用して、新規作成するOracleインベントリ・ディレクトリへの完全なパスを識別します。 デフォルトでインストーラは、次に示す環境変数とパスに基づいて、ディレクトリ内にOracleインベントリが作成されるものと想定します。 $USER_HOME/oraInventory 使用する環境にこの場所が適していない場合は、インベントリ・ディレクトリの場所に新しいパスを入力します。 インベントリ・ディレクトリには最終的に多数のファイルが格納されます。ここには、このマシンで実行する各Oracleソフトウェア・インストールのログ・ファイルも含まれます。 |
オペレーティング・システム・グループ名 |
「オペレーティング・システム・グループ」ドロップダウン・メニューから、メンバーにインベントリ・ディレクトリへのアクセス権を付与するグループを選択します。このグループのすべてのメンバーは、このマシンに製品をインストールできるようになります。 |
このダイアログ・ボックスはUNIXシステムのみに表示されます。このダイアログでは、「インベントリの場所」画面で指定した場所にOracleインベントリを作成するシェル・スクリプトを実行するかどうかの確認を求められます。
このスクリプトを実行するには、root権限が必要です。
root権限のないユーザーがインストールを実行する場合は、「ローカル・インベントリを使用してインストールを続行」を選択します。
Oracleインストールを管理するには、シェル・スクリプトで中央インベントリ・ディレクトリを作成する方法をお薦めします。中央インベントリ・ディレクトリを作成すれば、次回このマシンにOracleソフトウェアをインストールするときに、ユーザーへの確認なしでインストーラが自動的にインベントリを検索して更新します。インストーラはインベントリを使用して、インストールされているOracleソフトウェアを識別します。さらに、すべてのインストール・ログ・ファイルをインベントリの場所に保存します。
スクリプトを実行せずにローカル・インベントリを使用した場合には、この特定のインストールのみのために、インベントリのローカル・コピーが作成されます。後でインストーラを実行してその他のOracleソフトウェアをインストールする場合、再びインストーラから、インベントリを作成するかどうかの確認を求められます。
このページにはOracle Fusion Middlewareインストーラの概要と、次の2つの重要な情報が表示されます。
左側のナビゲーション・ペインには、インストーラによって実行できるタスクが要約されています。ナビゲーション・ペインの各項目は、ソフトウェアのインストールに必要な情報の入力が求められる特定のインストーラ画面を表しています。
インストール前に実行する必要があると思われる、前提条件に関する情報が表示されます。
この画面に示される情報を慎重に確認し、必要な前提条件がすべて実行済であることを確認してください。
前提条件のタスクについて不明な点がある場合は、『Oracle Fusion Middlewareインストール計画ガイド』と、インストールする特定のOracle Fusion Middlewareソフトウェアに関する情報を参照してください。
この画面では、ホスト・コンピュータを分析して、特定のオペレーティング・システムの前提条件が満たされていることを確認します。
前提条件チェックに失敗したものがあれば、画面下部に簡単なエラー・メッセージが表示されます。エラーを修正し、「再試行」をクリックしてもう一度実行してください。エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続行する場合は、「続行」をクリックします。
「中止」をクリックすると、すべてのコンポーネントの前提条件チェックが中止されます。
システム要件と前提条件の詳細
インストールを実行する前に、システム要件と動作保証に関するドキュメントをよく読み、ご使用の環境がインストールする製品の最小のインストール要件を満たしていることを確認してください。これらのドキュメントはどれも、Oracle Technology Network (OTN)で入手できます。
システム要件のドキュメントには、ハードウェアおよびソフトウェア要件、最小のディスク領域とメモリー要件、必須のシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチに関する情報が掲載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html
動作保証のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDK、サード・パーティ製品が掲載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
32ビットおよび64ビットのインストーラについて
一部のOracle Fusion Middleware製品では、64ビットと32ビットのオペレーティング・システムに対して別々のインストーラが提供されています。これらの製品については、使用するオペレーティング・システムに対応する適切なインストーラを使用してください。
詳細は、Oracle Technology Network (OTN)のシステムと要件と仕様に関するドキュメントの関連トピックを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html
この画面では、My Oracle Supportアカウント情報を入力します。このMy Oracle Supportアカウントを経由して、最新の製品情報やセキュリティ更新を受け取ることができます。
次の表は、この画面のフィールドについて説明しています。
要素 | 説明 |
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電子メール |
My Oracle Supportへの登録に使用した電子メール・アドレスを入力します。 |
セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取る |
My Oracle Supportアカウントを持っており、My Oracle Support経由で更新を受け取る場合には、このチェック・ボックスを選択します。 |
My Oracle Supportパスワード |
My Oracle Supportアカウントのパスワードを入力します。 |
セキュリティ更新の登録を行わない場合や、My Oracle Supportアカウントを持っていない場合は、この画面のフィールドはすべて空のままにしておきます。選択内容の確認画面が表示されるので、ダイアログ・ボックスの「はい」をクリックします。
この画面は、My Oracle Supportアカウント経由で、最新のソフトウェアの更新(重要なセキュリティ更新を含む)をすばやく簡単に検索するために使用します。
次の表は、この画面のフィールドについて説明しています。
要素 | 説明 |
---|---|
ソフトウェア更新のスキップ |
この画面をスキップするには、このオプションを選択します。インストーラは、現在の製品のインストールに適していると思われる更新をチェックしなくなります。 |
My Oracle Supportで更新を検索 |
My Oracle Supportアカウントを持っている場合は、このオプションを選択して、インストールするソフトウェア製品に適用されるソフトウェア更新を見付けるために、インストーラがMy Oracle Supportを自動的に検索するようにします。 My Oracle Supportアカウント名とパスワードを入力して、「更新の検索」をクリックします。 インストーラが、適切なソフトウェア更新をMy Oracle Supportから自動的にダウンロードします。 更新の検索を行う前に、「接続のテスト」をクリックすることで、My Oracle Supportへのログイン資格証明と接続をテストできます。プロキシ・サーバーが必要な場合は、「プロキシ設定」をクリックして構成します。 |
ローカル・ディレクトリで更新を検索 |
最新のソフトウェア更新をすでにダウンロード済で、インストールする製品に適した更新を見付けるために、インストーラがローカル・ディレクトリを検索するようにする場合は、このオプションを選択します。 このオプションを選択すると、インストーラには追加のフィールドと「参照」ボタンが表示されます。このボタンを使用して、更新が配置されているローカル・ディレクトリを識別できます。 |
この画面は、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアをインストールする場所を識別するために使用します。
次の表は、このページに表示される可能性があるフィールドについて説明しています。
重要な注意:
ここに示すフィールドは、実行するインストールのタイプによっては画面に表示されないことがあります。Fusion Middlewareの各コンポーネントには、ソフトウェアのインストール場所を決定するために、それぞれ異なる要件があります。
パッチ・セットをインストールする場合は、パッチが適用されるOracleホームを含む、既存のMiddlewareホームを指定する必要があります。
Windowsオペレーティング・システムへのインストールを実行する場合には、ディレクトリ・パスが有効であり、二重のバックスラッシュ(\\)が含まれていないことを確認します。
フィールド | 説明 |
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Oracle Middlewareホームの場所 |
このフィールドを使用して、Oracle Middlewareホーム・ディレクトリの場所を指定します。
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Oracleホーム・ディレクトリ |
Oracleホーム・ディレクトリは、製品のインストール場所です。すべてのソフトウェア・バイナリがこのディレクトリに置かれます。このディレクトリにランタイム・プロセスを書き込むことはできません。 製品をインストールするディレクトリには、Oracle Middlewareホーム内のディレクトリを指定します。ただし、次の点に注意してください。
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WebLogicサーバーの場所 |
WebLogic Serverホームのディレクトリ名。このディレクトリは、Middlewareホーム内に自動的に作成されます。このディレクトリのデフォルト名は、wlserver_の後にバージョン番号が続きます。たとえば、 |
Oracleインスタンスの場所 |
Oracleインスタンス・ディレクトリを作成する場所への絶対パスを入力します。インストーラは、ユーザーがこのフィールドに入力した場所と、「Oracleインスタンス名」フィールドに入力した名前を使用して、Oracleインスタンス・ディレクトリを作成します。ファイルが格納されている既存のディレクトリへのパスを入力しないでください。既存のディレクトリへのパスを入力する場合は、そのディレクトリが空である必要があります。 インストーラは、コンポーネントの構成ファイルとランタイム・プロセスを、Oracleインスタンス・ディレクトリにインストールします。ランタイム・コンポーネントは、このディレクトリにのみ書き込みます。Oracleインスタンス・ディレクトリはシステムの任意の場所に特定できます。Oracle Middlewareホーム・ディレクトリに置く必要はありません。 |
Oracleインスタンス名 |
Oracleインスタンス・ディレクトリの名前を入力します。インストーラは、このフィールドに入力した名前を使用して、「Oracleインスタンスの場所」フィールドで指定した場所にOracleインスタンス・ディレクトリを作成します。このディレクトリは一般的にORACLE_INSTANCEと示されます。 Oracle Fusion Middlewareはインスタンス名を使用してインスタンスを一意に識別するので、インスタンス名は重要です。複数のOracle Fusion Middlewareインスタンス(たとえばOracle Identity ManagementインスタンスとOracle WebLogic Serverインスタンス)を1つのコンピュータにインストールする場合、これらにはそれぞれ別の名前を付ける必要があります。 Oracleインスタンス・ディレクトリに入力する名前には、次の規則があります。
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場所 |
Oracle Discoverer DesktopまたはOracle Discoverer Adminアプリケーションをインストールする場合は、このフィールドを使用してアプリケーションのインストール場所を入力します。 Oracleホームの場所の絶対パスを入力します。このディレクトリにソフトウェア・バイナリが置かれます。ここにランタイム・プロセスを書き込むことはできません。指定したディレクトリは空のディレクトリか、既存のOracleホームの場所である必要があります。 |
MiddlewareホームとOracleホームの要件の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストール計画ガイド』のOracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造と概念に関する項を参照してください。
この画面は、このインストールで使用するアプリケーション・サーバーを選択するために使用します。
Oracle WebLogic ServerがインストールされたMiddlewareホームをインストーラが検出した場合、これがアプリケーション・サーバーとして使用されます。この画面の他のフィールドはすべて非アクティブになります。
Oracle WebLogic ServerがインストールされていないMiddlewareホームをインストーラが検出した場合は、アプリケーション・サーバーのいずれかのオプションを選択して、「アプリケーション・サーバーの場所」フィールドに場所を入力する必要があります。
インストーラがMiddlewareホーム・ディレクトリを検出しなかった場合、「WebLogic Server」オプションは非アクティブになります。「WebSphere」を選択して、「アプリケーション・サーバーの場所」フィールドにIBM WebSphereの場所を入力する必要があります。
この画面には、インストールまたは構成セッションで行った選択のサマリーが表示されます。
一部のOracle Fusion Middlewareインストーラでは、インストール・プロセスの一環として製品のインストールと構成ができるようになっています。このため、インストール・サマリーのページが構成サマリーのページとして参照されることがあります。
いずれの場合も、この画面には次の情報が表示されます。
インストールの場所
このインストールで使用されるディスク領域の量
インストール対象として選択されたアプリケーション
インストールまたは構成を開始する前に、この画面に示される情報を見直して、選択したオプションを確認してください。
インストールまたは構成を開始する前に構成を変更する場合は、ナビゲーション・ペインを使用して、編集するインストーラ画面を選択します。
このインストールまたは構成をテキスト・ファイル(レスポンス・ファイルと呼ばれる)に保存する場合は、「保存」をクリックします。保存したレスポンス・ファイルは、後から同じインストールをコマンド・ラインから実行する場合などに使用できます。詳細は、使用するコンポーネント固有のサイレント・インストールに関する項を参照してください。
この画面には、インストールの進行状況が表示されます。
インストールが完了する前に中止するには、「取消」をクリックします。この処理により、一部のみインストールされた状態になります。インストールを取り消す前にシステムにインストールされた部分はシステム上に残ったままになるため、手動で削除する必要があります。
この画面には、ソフトウェア構成の進行状況が表示されます。
この画面は次の主要な部分で構成されます。
左側のナビゲーション・ペイン。インストールおよび構成プロセス全体でユーザーがどの部分にいるのかが表示されます。
構成ツールのリスト。開いたり閉じたりすることで、構成全体の進行状況を表示したり、各構成ツールの進行状況の詳細なリストを表示したりできます。
一連のコントロール・ボタン(「中止」、「再試行」、「続行」)。構成ツールが失敗した場合に使用できます。
構成ログ・ファイルの名前と場所。
各構成ツールの結果のサマリー。構成ツールの失敗によって生成されたエラー・メッセージも含まれます。
構成ツールの実行時にエラーが発生した場合、インストーラはエラーの発生した構成ツールを特定し、中止して、ユーザーに問題を警告します。ユーザーは次の操作を実行できます。
ページの結果セクションでリストを開き、生成されたエラー・メッセージを表示できます。
インストーラを実行中のままにして、別のターミナル・ウィンドウで構成ログ・ファイルを確認できます。
詳細は、インストールのドキュメントを参照してください。
可能な場合は、問題に対処し、次の表に示すコントロール・ボタンを使用して次のアクションを決定します。
要素 | 説明 |
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中止 |
Fusion Middlewareソフトウェアのインストールおよび構成を中止するには、このボタンをクリックします。このアクションでインストーラは閉じられます。 |
再試行 |
失敗した構成ツールを再試行するには、このボタンをクリックします。エラーを特定し、それに対処できた場合は、このボタンを使用して構成ツールをもう一度実行します。 |
続行 |
エラーを無視して構成ツールの残りの部分を続行するには、このボタンをクリックします。これは、エラーを生成した構成ツールをスキップすることと同じです。 |
この画面には、完了したインストールのサマリーが表示されます。
このサマリー情報を後から参照できるようにテキスト・ファイルに保存する場合は、「保存」をクリックします。
一部のOracle Fusion Middlewareインストーラでは、構成情報もテキスト・ファイルに保存できます。
「終了」をクリックして画面を閉じ、インストール・セッションを終了します。