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Oracle® Business Intelligence Applications構成ガイド
11g リリース1 (11.1.1.8.1)
E56353-01
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2 Oracle BI Applicationsでの機能構成の概要

この項では、Oracle Business Intelligence Applicationsの構成方法の概要を示します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 用語

この項では、Oracle Business Intelligence Applicationsの構成に関連する用語について説明します。

2.2 Oracle BI Applications構成マネージャおよび機能設定マネージャの概要

Oracle Business Intelligence Applicationsの機能構成は、次のツールを使用して実行します。

2.2.1 Oracle BI Applications構成マネージャとは

Oracle BI Applications構成マネージャは、Oracle Business Intelligence Applications環境の設定および管理のためのWebアプリケーションです。

図2-1 Oracle BI Applications構成マネージャのメイン・ページ

このスクリーンショットは周囲のテキストで説明しています。

機能構成のために、Oracle BI Applications構成マネージャは、機能設定マネージャと連携し、オファリングおよび機能領域を構成するためのガイド付きタスクを提供します。Oracle BI Applications構成マネージャと連携したFSMの使用の詳細は、第3.1項「機能構成とは」を参照してください。

Oracle BI Applications構成マネージャで、次のことを実行できます。

  • 機能設定マネージャを起動して、オファリングおよび機能領域を(たとえば、ドメイン・マッピング、データ・ロード・パラメータ、およびレポート・パラメータを指定することで)構成します。

    機能設定マネージャは、Oracle BI Applicationsのモジュールおよび機能領域の構成を可能にするガイド付きタスクのリストを提供します。たとえば、機能開発者は、「初期抽出日の構成」という名前のタスクを使用して、INITIAL_EXTRACT_DATEの値を2005-01-01に設定できます。

    詳細は、第3章「機能構成の実行」を参照してください。

  • 設定データを監視および管理し、必要に応じてOracle Business Analytics Warehouseを拡張します。

    たとえば、機能開発者は、INITIAL_EXTRACT_DATEの値を2005-01-01に設定できます。この値を2006-01-01に変更する場合は、Oracle BI Applications構成マネージャの「データ・ロード・パラメータの管理」タブを使用して、このパラメータの値を編集できます。

    詳細は、第4.2項「設定データの保守および管理のロードマップ」を参照してください。

  • ETLを実行するために使用するロード計画を監視および管理します。

    ETLの実行の詳細は、「ロード計画の管理」ダイアログの「ヘルプ」アイコンをクリックするか、Oracle Business Intelligence Applications ETLガイドを参照してください。

  • 「インポート」および「エクスポート」オプションを使用して、環境間で構成データを移行します。

    詳細は、第4.13項「Oracle BI Applications構成マネージャの設定データのエクスポートとインポートについて」を参照してください。

2.2.2 機能設定マネージャとは

機能設定マネージャ(FSM)によって、オファリングの機能構成タスクを管理および実行できます。FSMタスクの例としては、「初期抽出日の構成」や「グローバル通貨の構成」があります。

このスクリーンショットは周囲のテキストで説明しています。

FSMは、Oracle BI Applicationsの一部としてインストールされ、デプロイされます。FSMでは、デプロイするOracle BI Applicationsオファリングおよび機能領域を選択します。FSMによって、選択したオファリングおよび機能領域に固有の構成タスクのリストが生成されます。これらのタスクは、異なる機能開発者に割り当てることができ、Oracle BI Applicationsの実装プロジェクトのステータスをFSMで監視できます。「設定」画面は、各タスクの実行の最初から最後まで機能開発者を導きます。

FSMの起動方法:

Oracle BI Applications構成マネージャで、「機能構成の実行」リンクを選択します。求められたら、実行するタスクに適した権限を持つユーザー名を指定します。たとえば、実装プロジェクトを作成し、タスクを機能開発者に割り当てるには、BI Applications実装マネージャ権限を持つユーザーとして接続します。ユーザー権限の詳細は、第2.4項「Oracle BI Applications構成マネージャにおけるユーザーとロールについて」を参照してください。

図2-2 機能構成の実行

このスクリーンショットは周囲のテキストで説明しています。

BI Applications AdministratorロールまたはBI Applications実装マネージャ・ロールを持つユーザーとしてFSMを起動し、実装プロジェクトを開くと、その実装プロジェクトによってデプロイされるオファリングに関連する機能タスクが表示されます。

次の例のスクリーンショットは、Oracle Financial Analyticsの機能タスクを示しています。

このスクリーンショットは周囲のテキストで説明しています。

2.3 Oracle BI Applications構成マネージャのスタート・ガイド

この項では、Oracle BI Applications構成マネージャにログインする方法と、ユーザー補助、ヘルプ、ドキュメント、および使用可能な他のリソースにアクセスする方法について説明します。

2.3.1 ヘルプの表示について

Oracle BI Applications構成マネージャには、次のヘルプおよびユーザー補助機能があります。

  • コンテキスト依存ヘルプ: ダイアログの「ヘルプ」アイコンをクリックすると、そのダイアログのコンテキスト依存ヘルプが表示されます。コンテキスト依存ヘルプが表示されているときに、その製品の他の領域のユーザー補助を見つけるには、目次、索引、および検索機能を使用します。

    ヒント: 「ヘルプ」ウィンドウのテキスト・ペインを最大化するには、「表示」メニューから「リーディング・ペインの最大化」を選択します。または、「ペインの縮小」矢印を使用して左側のタブを非表示にするか(次のスクリーンショットを参照)、縦のサイジング・バー(「ペインの縮小」矢印の上にある)を使用してタブの幅を減らします。

    このスクリーンショットは周囲のテキストで説明しています。
  • インライン・ヘルプ(マウスオーバー・ツール・ヒントなど): オブジェクトの上にカーソルを移動すると、そのオブジェクトのツール・ヒントが表示されます。

2.3.2 Oracle BI Applications構成マネージャでの設定データの移行について

Oracle BI Applications構成マネージャのインポートおよびエクスポート機能を使用して、環境間で設定データを移行します(詳細は、第4.13項「Oracle BI Applications構成マネージャの設定データのエクスポートとインポートについて」を参照してください)。

2.4 Oracle BI Applications構成マネージャにおけるユーザーとロールについて

Oracle BI Applications構成マネージャまたは機能設定マネージャにアクセスするには、次の職務ロールの1つを持つユーザーとしてログインする必要があります。

これらの職務ロール権限を持つユーザーのセットアップは、Oracle BI Applicationsのセットアップ時に実行します。

どのユーザーIDがどの職務ロール権限を持っているのかを見極めるには、LDAPツールおよびOracle APMを使用して、どのユーザーが職務ロール権限BIA_ADMINISTRATOR_DUTY、BIA_IMPLEMENTATION_MANAGER_DUTY、およびBIA_FUNCTIONAL_DEVELOPER_DUTYを持っているのかを判別します。Oracle BI Applicationsコンポーネントに必要なセキュリティ権限の詳細は、『Oracle Business Intelligence Applicationsセキュリティ・ガイド』のOracle BI Applications構成マネージャおよび機能設定マネージャのセキュリティの概要に関する項を参照してください。

2.5 Oracle BI Applications構成マネージャのメイン・タスク領域について

Oracle BI Applications構成マネージャには、次のメイン・タスク領域があります。

2.6 FSMでの機能設定タスクについて

FSMの機能設定タスクには4つのタイプがあります。

2.7 Oracle BI Applications構成マネージャにおける設定オブジェクトについて

Oracle BI Applications構成マネージャのデータには、次の設定オブジェクトが含まれています。

2.8 Oracle BI Applications構成マネージャの作業領域について

この項では、Oracle BI Applications構成マネージャの作業領域について説明します。

2.8.1 作業領域について

次の図(図2-3)は、メインの「タスク」バーと、ドメインとマッピングの機能構成作業領域を示しています。


ヒント:

アクセシビリティ・プリファレンスを設定するには、右上隅にある「アクセシビリティ」リンクをクリックし、「アクセシビリティ・プリファレンス使用可能」ダイアログを表示します。たとえば、高コントラストの色を表示したり、大きなフォントを使用できます。


図2-3 Oracle BI Applications構成マネージャの作業領域

この図は周囲のテキストで説明しています。

図の解説:


a. 「タスク」バー。Oracle BI Applications構成マネージャのオプションへのリンクが表示されます。
b. ワーク・ページ。現在選択されているオプションが表示されます。
c. 「機能構成の実行」オプションによってFSMが起動します。
d. 「タスク」ペインが縮小されます。ヒント: 「タスク・ペインの縮小」矢印を使用して、「タスク」バーを非表示にし、設定データページを表示する画面領域を最大化します。
e. 「タスク」ペインのバーをサイズ変更します。
f. 「コンテキスト依存ペインの展開/縮小」矢印(データ・ロード・パラメータおよびレポート・パラメータの場合のみ)。
注意: いくつかのページ(たとえば、「データ・ロード・パラメータの管理」ページ)の右側には、展開(およびサイズ変更)したり縮小したりできる追加のコンテキスト依存ペインがあります。次のスクリーンショットは、作業領域の右下隅にある「ペインの展開/縮小」矢印を示しています。

図2-4 コンテキスト依存ペインがある「データ・ロード・パラメータ」タブ

この図は周囲のテキストで説明しています。

2.8.2 メニュー・オプションについて

Oracle BI Applications構成マネージャでは、次のメニューおよびオプションを使用します。

表2-1 Oracle BI Applications構成マネージャのメニュー・オプション

アイコンまたはメニュー・オプション 説明
この図形は周囲のテキストで説明しています。

アクション

「アクション」メニューを使用して、現在選択されているオブジェクトに対して使用可能なオプションのリストを表示します。たとえば、一般的なアクションとしては、有効化、無効化、追加、および編集があります。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

連結解除

「連結解除」アイコンを使用して、切り離された、より大きなペイン内に表タブを表示します。

たとえば、このオプションを使用して、より簡単に幅の広い列にデータを表示します。切り離されたペインを再連結するには、「連結解除」を再度クリックします。

注意: マスター詳細表を編集する場合、「連結解除」オプションによってマスター詳細関係が連結解除されることはありません。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

表示

「表示」メニューを使用して、表示する列を選択し、列を並べ替えます。


2.8.3 アイコンについて

Oracle BI Applications構成マネージャでは、次のアイコンを使用します。

表2-2 Oracle BI Applications構成マネージャのアイコンおよびメニュー・オプション

アイコンまたはメニュー・オプション 説明
この図形は周囲のテキストで説明しています。

追加

「追加」アイコン(または+記号)を使用して、オブジェクトを追加します。

たとえば、「BI Applicationsインスタンスの定義 - ソース・システム」タブの「追加」アイコンを使用して、新しいソース・システムを追加します。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

フル・データ・ロードの前にパラメータ値を設定

このアイコンは、ソース・インスタンスからOracle Business Analytics Warehouseへのデータのフル・ロードを実行する前に、データ・ロード・パラメータの値を設定する必要があることを示します。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

編集

「編集」アイコン(鉛筆記号)を使用して、表内で現在選択されているオブジェクトを編集します。

たとえば、「BI Applicationsインスタンスの定義 - ソース・システム」タブの「編集」アイコンを使用して、現在選択されているソース・システムの詳細を編集します。

または、「パラメータ値」列の値をクリックし、値を編集します。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

グローバル・パラメータ

このアイコンは、このパラメータがグローバルである(つまりすべての(またはほとんどの) ETLタスクに適用される)ことを示します。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

先頭に移動

このアイコンを使用して、ドメイン階層のすべてのノードを表示します。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

上に移動

このアイコンを使用して、ドメイン階層内の次に高いレベルのノードを表示します。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

オーバーライド可能パラメータ

このアイコンは、オーバーライド可能なアプリケーション固有のパラメータを示します。

「オーバーライド可能パラメータ」アイコンは、関連するファクト・グループまたはディメンション・グループそれぞれが異なる値を持つことができることを示します。詳細は、第4.5.1項「データ・ロード・パラメータの操作に関するキー・ポイント」を参照してください。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

パラメータ

このアイコンは、パラメータを示します。

データ・ロード・パラメータの場合、「データ・ロード・パラメータ」ペイン(または最上位リスト)に表示された場合、このアイコンはアプリケーション固有のパラメータを示します。

「{0}に対するグループ固有パラメータ値」ペイン(または下側のリスト)に表示されている場合、このアイコンはオーバーライド不可能なアプリケーション固有のパラメータを示します。これは、関連するファクト・グループまたはディメンション・グループの値がすべて同じである必要があることを意味します。つまり、1つのファクト・グループまたはディメンション・グループでその値を変更すると、すべてのファクト・グループおよびディメンション・グループがその値で更新されます(最初に「警告」ダイアログで確認していた場合)。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

先頭として表示

このアイコンを使用して、現在選択されている親ノードおよび子ノードのみを表示します。

注意: このアイコンは、子ノードに対してのみアクティブになります。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

読取り専用パラメータ

このアイコンは、「データ・ロード・パラメータ」パラメータ値が読取り専用であること、つまり、「データ・ロード・パラメータの管理」ダイアログでそのパラメータ値を変更できないことを示します。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

パラメータ・カテゴリ

このアイコンは、関連するパラメータのグループ化を示します。たとえば、「時間ディメンションの構成」カテゴリは、カレンダに関連するパラメータのグループです。

パラメータ・カテゴリを開くには、「展開」をクリックします。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

パラメータ・カテゴリを閉じるには、「縮小」をクリックします。

この図形は周囲のテキストで説明しています。
この図形は周囲のテキストで説明しています。

例による問合せ

「例による問合せ」アイコンを使用して、各表示列の上にある「例による問合せ」フィールドの表示を切り替えます。

「例による問合せ」フィールドが表示されている場合、「例による問合せ」フィールドに値を入力し、[Enter]キーを押してその値に一致するレコードを検索します。問合せをクリアするには、「例による問合せ」フィールドのテキストをクリアして、再度[Enter]キーを押します。

たとえば、Globalで始まる名前を持つパラメータを検索するには、「名前」列の上にある問合せボックスに「Global」と入力して[Enter]キーを押します。問合せをクリアするには、「名前」列の上にある問合せボックスからテキスト「Global」をクリアし、[Enter]キーを押します。

「例による問合せ」の使用方法の詳細は、第2.8.5項「「例による問合せ」の使用方法」を参照してください。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

日付の選択

「日付の選択」アイコンを使用して、「カレンダ 」ペインを切り替えます。これにより、日付を選択できます。たとえば、「設定データのエクスポート」タブで、2010年1月1日を選択し、その日にエクスポートされたファイルのみを表示できます。

この図形は周囲のテキストで説明しています。

検索の開始

「検索の開始」アイコンを使用して、隣のテキスト・ボックスに指定された値またはワイルドカードに一致するパラメータを表示します。



ヒント:

アイコンのツールチップを表示するには、アイコンの上にマウスを移動します。次のスクリーンショットでは、「編集」アイコン上にマウスを移動して、「データソース情報の編集」というツールチップが表示されています。

このスクリーンショットは周囲のテキストで説明しています。

2.8.4 アイテムのソートについて

表示されるアイテムのソート順序を変更するには、ソートするフィールド名をクリックするか、その上にマウスを移動し、フィールド・ラベルに表示される上矢印または下矢印をクリックします。ソート・オプションは、その上にマウスを移動するか、フィールド・ラベルまたは列が選択されている場合にのみ表示されます。たとえば、アルファベットの降順でドメイン名を表示するには、「名前」フィールド・ラベルをクリックし、下(または「降順ソート」)矢印をクリックします。

次のスクリーンショットは、「ドメイン・マッピング」ダイアログの「名前」フィールドのソート・オプションを示しています。

図2-5 ソート・オプションが表示された「名前」フィールド

この図は周囲のテキストで説明しています。

2.8.5 「例による問合せ」の使用方法

「例による問合せ」によって、フリーテキスト検索を使用してパラメータ値を見つけることができます。

「例による問合せ」を使用する手順は次のとおりです。

  1. 「例による問合せ」フィールドが表示されていない場合、「例による問合せ」アイコン(次のスクリーンショットを参照)をクリックします。

    このスクリーンショットは周囲のテキストで説明しています。

    メニューの詳細は、第2.8.3項「アイコンについて」を参照してください。

  2. 検索する各「例による問合せ」フィールドに値を入力します。

    たとえば、APで始まるコードを持つドメインを検索するには、「コード」列の上にあるボックスに「AP」と入力します(次のスクリーンショットを参照)。

    このスクリーンショットは周囲のテキストで説明しています。
  3. [Enter]キーを押して問合せを開始します。

  4. 問合せをクリアするには、「例による問合せ」フィールドのテキストをクリアして、再度[Enter]キーを押します。

2.9 Oracle BI Applications構成マネージャにおけるアクセシビリティ機能について

Oracle BI Applications構成マネージャには、次のアクセシビリティ機能があります。

アクセシビリティ機能が不要な場合は、前述の機能を無効化します。

アクセシビリティ機能を有効化または無効化する方法:

  1. 画面の右上隅にある「アクセシビリティ」リンクを選択し、「アクセシビリティ・プリファレンス使用可能」ページを表示します。

    このスクリーンショットは周囲のテキストで説明しています。
  2. チェック・ボックスを使用して、機能を選択または選択解除します。

  3. 「適用」をクリックします。