この章では、Oracle EndecaとOracle BI Applicationsを組み合せて設定および使用する方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle BI ApplicationsはオプションでOracle Endeca Information Discoveryとともに使用できます。これにより、Oracle Endeca Information DiscoveryはOracle BI Applicationsのデータを使用してデータを視覚化できます。Oracle Endeca Information Discoveryは、構造化されたソース、非構造化ソースの両方の情報を分析するための エンタープライズ・ディスカバリ・プラットフォームです。タグ・クラウドなど、様々な多くの方法でデータを検索し視覚化する機能を備えています。
この項では、Oracle EndecaとOracle BI Applicationsを組み合せて設定する方法について説明します。
Oracle EndecaとOracle BI Applicationsを組み合せて設定するための手順のリスト
EndecaをインストールしてOracle BI Applicationsとの統合を設定するには、次のタスクを順に実行する必要があります。それぞれのハイレベル・タスクを詳細な手順に分割した説明は次の項に記載されています。
Oracle Endeca Server 7.6.0をインストールします。Endeca Serverの要件およびインストールの詳細は、『Oracle Endeca Serverインストール・ガイド』を参照してください。提供されているすべてのパッチをインストールしてください。
Endeca 3.1 Studioをインストールします。Studioの要件およびインストールの詳細は、『Oracle Endeca Information Discovery Studioインストール・ガイド』を参照してください。提供されているパッチをインストールしてください。
Oracle Data Integrator (ODI) StudioでODIトポロジを設定し、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionをソースとして、Endeca Serverをターゲットとして含めます。また、必要に応じてアクセスを設定します。第5.3.3項「設定手順: Oracle BIおよびEndecaのためのODI接続の設定」の説明を参照してください。
ODIのシナリオを個別に実行するか、またはODIロード計画を実行してデータをロードします。第5.3.4項「設定手順: データのロード」の説明を参照してください。
Endeca Studioアプリケーションを新規作成し、サンプル・アプリケーションをデプロイします。第5.3.5項「設定手順: Endecaアプリケーションの新規作成」の説明を参照してください。
この項では、Oracle EndecaとOracle BI Applicationsを組み合せて設定する際の詳細なタスクについて説明します。この項の内容は次のとおりです。
注意: この項のタスクは、第5.2項「EndecaとOracle BI Applicationsの統合の設定」で説明されている順序で実行する必要があります。
Endeca Serverの要件およびインストールの詳細は、『Oracle Endeca Serverインストール・ガイド』を参照してください。提供されているすべてのパッチをインストールしてください。オプションで、次に説明されているEndeca Serverの最適化手順を実行することもできます。
推奨されるデータ・サイズ
スレッド数が6以下に構成されているEndeca Serverのハードウェアでは、次のようにデータ・サイズを制限することをお薦めします。
属性数が300、行数が1,000,000を超えないようにデータを制限します。
含まれる属性が少ないほど、同じ時間でロードされる行数は多くなります(1時間当たりの属性数は最大3億)。
処理能力が高いほど、一定時間にロードできる行数は多くなります。
Endecaデータ・ドメイン・プロファイルの作成によるCPUコア数の最適化
Endeca Serverのデータ・ドメイン・プロファイルにはnumComputeThreadsというプロパティがあり、2に設定されています。これは2つのCPUコアを意味します。データ・ドメインの新規作成時に新しいデータ・ドメイン・プロファイルを作成して、サーバーで利用可能なCPUコアの数に応じてnumComputeThreadsの値を設定します。このプロパティの設定、およびendeca-cmdユーティリティを使用したドメインの作成の詳細は、『Oracle Endeca Server管理者ガイド』の「Endeca Serverコマンド・リファレンス」の章を参照してください。
新しいデータ・ドメイン・プロファイルを作成した後、Endecaロード計画またはシナリオを実行するときに新しいプロファイルの名前をODIパラメータENDECA_DATADOMAIN_PROFILEに設定します。Endecaロード計画およびシナリオの実行の詳細は、第5.3.4項「設定手順: データのロード」を参照してください。
データ・ドメインの無効化、有効化または削除
データ収集時には、データ・ドメインのメモリー使用量が最も高くなり、メモリーを解放しません。ドメインは、オペレーティング・システムに対する他のメモリー要求の領域を空けるために、必要に応じてメモリーをページングする傾向にあります。メモリー使用量が利用可能な最大値に近づいた場合、各データ・ドメインを無効にしてから有効にすることによってメモリーの要求量を削減できます。
サーバー上で次のendeca-cmdコマンドを実行することによって、既存のドメインを無効にしてから再度有効にできます。endeca-cmdコマンドライン・ユーティリティの場所は、$MWHOME\EndecaServer7.6.1\endeca-cmdです。
データ・ドメインを無効にする: endeca-cmd disable-dd <data-domain>
データ・ドメインを有効にする: endeca-cmd enable-dd <data-domain>
既存のデータを保持する場合や、一定時間データ・ドメインをオンラインにしておく必要がない場合は、データ・ドメインを無効のままにしておくことができます。データ・ドメインが不要になった場合は、削除してリソースを解放することもできます。バックアップは実行されないため、データ・ドメインを削除すると復元できません。シェル・スクリプトまたはバッチ・ファイル・スクリプトを使用して、複数のデータ・ドメインの無効化、有効化および削除を実行できます。
Endeca 3.1 Studioをインストールします。Studioの要件およびインストールの詳細は、『Oracle Endeca Information Discovery Studioインストール・ガイド』を参照してください。提供されているパッチをインストールしてください。
この手順では、BI Applicationsのデータ・ウェアハウスでEndeca ETLをサポートするために、Oracle Data Integrator (ODI)内にソースおよびターゲットのサーバー定義を作成します。また、必要なEndecaビューXMLファイル用の定義も作成します。
Oracle BI Enterprise Editionのソースの作成
EndecaとOracle BI Applicationsを統合する場合、EndecaはEndecaロード計画を使用してOracle Business Analytics Warehouseのデータをソースにします。その際、データ型、列名、属性グループ名などのBI Serverメタデータを使用してEndecaスキーマがロードされる前に、OBAWデータの非正規化が行われ、それがEndecaデータ・ドメインにロードされます。この統合をサポートするため、ODIリポジトリのメタデータにODIデータ・サーバー定義を作成して、Oracle BI Serverへの接続をサポートします。
ODIデザイナの「トポロジ」タブで、「物理アーキテクチャ」にある「Oracle BIテクノロジ。」を展開します。
「Oracle BIテクノロジ。」で、BI Applicationsの新しいデータ・サーバーを作成します。
新しいサーバーの「定義」タブで名前を入力し、「接続」の詳細でOracle BI EE Serverの管理ユーザーのユーザーとパスワードの資格証明を入力します。
「JDBC」タブで、「JDBCドライバ」に「oracle.bi.jdbc.AnaJdbcDriver」と入力します。
「JDBC URL」に「jdbc:oraclebi://<IPアドレスまたはOracle BI EE Serverのホスト名>:9703/」と入力します。
注意: JDBC URLの先頭と末尾にはスペースを含めないようにしてください。 |
BI Applicationsのデータ・サーバーに新しい物理スキーマを作成します。「定義」タブで、「カタログ」(「カタログ」)のコア、および「カタログ」(「作業カタログ」)のコアを指定します。
ODIデザイナの「トポロジ」タブで、「論理アーキテクチャ」を展開し、作成した物理スキーマにOBI_BIAPPS11G論理スキーマを割り当てます。
Endeca Serverのターゲットの作成
Endeca Serverの統合をサポートするため、ODI物理アーキテクチャ内にEndeca Server用のターゲットODIデータ・サーバー定義を作成します。
ODIデザイナの「トポロジ」タブで、「物理アーキテクチャ」にある「Endeca Serverテクノロジ」を展開します。
「Endeca Serverテクノロジ」で、BI Applicationsの新しいデータ・サーバーを作成します。
新しいサーバーの「定義」タブで名前を入力します。「接続」の詳細で、「ユーザー」フィールドと「パスワード」フィールドを空のままにします。
「JDBC」タブで、「JDBCドライバ」を空のままにします。
「JDBC URL」に、「http://<IPアドレスまたはEndeca Serverのホスト名>:7001/endeca-server」と入力します。
注意: JDBC URLの先頭と末尾にはスペースを含めないようにしてください。 |
BI Applicationsのデータ・サーバーに新しい物理スキーマを作成します。「定義」タブで、「カタログ」(「カタログ」)、および「カタログ」(「作業カタログ」)を空のままにしておくことができます。
ODIデザイナの「トポロジ」タブで、「論理アーキテクチャ」を展開し、作成した物理スキーマにOEID_BIAPPS11G論理スキーマを割り当てます。
Endecaファイル用のデータ・サーバーの作成
Endeca Serverの統合をサポートするため、Endeca Webサービスによってサンプル・アプリケーションを含むビューXMLをロードするために使用されるEndecaファイル用のターゲットODIデータ・サーバー定義をODI物理アーキテクチャ内に作成します。
ODIデザイナの「トポロジ」タブで、「物理アーキテクチャ」にある「ファイル・テクノロジ」を展開します。
「ファイル・テクノロジ」で、BI Applicationsの新しいデータ・サーバーを作成します。
新しいサーバーの「定義」タブで名前を入力します。「接続」の詳細で、「ユーザー」フィールドと「パスワード」フィールドを空のままにします。
「JDBC」タブで、「JDBCドライバ」に「com.sunopsis.jdbc.driver.file.FileDriver」と入力します。
「JDBC URL」に「jdbc:snps:dbfile?OPT=TRUE」と入力します。
注意: JDBC URLの先頭と末尾にはスペースを含めないようにしてください。 |
BI Applicationsのデータ・サーバーに新しい物理スキーマを作成します。「ディレクトリ」(「スキーマ」)および「ディレクトリ」(「作業スキーマ」)に、ビューXMLファイルが含まれているディレクトリ(たとえばC:\Temp)を使用します。このディレクトリは、ODIエージェントがインストールされており、ビューXMLファイルにアクセス可能なサーバーからの相対位置である必要があります。
注意: サンプル・アプリケーションのビューXMLは、BIAPPSのインストール先の<ミドルウェア・ホーム>\Oracle_BI1\biapps\admin\provisioning\endeca\OracleBIApps_Endeca.zipにあります。 |
ODIデザイナの「トポロジ」タブで、「論理アーキテクチャ」を展開し、作成した物理スキーマにDW_OEID_SRCFILES論理スキーマを割り当てます。
Endeca Webサービス・プロシージャを使用したビューのエクスポートとインポート
Endeca Webサービス・プロシージャではビューのエクスポートがサポートされています。サンプル・アプリケーションのビューXMLだけでなく、他のサブジェクト領域のビューもエクスポートおよびインポートできます。Endecaのビューでは、Endeca問合せ言語(EQL)を使用してEndeca Serverで追加のデータ操作を行うことも可能です。EQLはSQLに似たビューであり、通常はStudioで作成しますが、格納先はサーバーでありエクスポートとインポートが必要になります。8つのサブジェクト領域(サンプル・アプリケーション)には、ODIパッケージ内にEndecaのビューをロードするためのEndeca Webサービス・プロシージャが含まれています。
ビューをエクスポートするには:
ODIパッケージを新規作成し、Endeca Webサービス・プロシージャを追加します。パッケージにExport Viewsなどの名前を付けます。
次のプロシージャ・オプションを設定します。
ENDECA_WS_RELATIVE_PATH: /ws/sconfig/<データ・ドメイン名>
REQUEST_FILE_NAME: Export_Views.xml
RESPONSE_FILE_NAME: レスポンス・メッセージ・ファイルのビュー・エクスポートの名前。命名規則は、<データ・ドメイン名>_Views.xmlです。
BIAPPS_OEID_FILE物理スキーマ内に入力したディレクトリにExport_Views.xmlファイルを配置または保存します。これは、プロシージャがレスポンス・ファイル(RESPONSE_FILE_NAME)を出力するディレクトリでもあります。
ODIパッケージを実行します。成功すると、レスポンス・ファイルにビューがエクスポートされます。
ビューをインポートするには:
エクスポートされたビューXMLは、インポートまたは再インポートする前にフォーマット設定する必要があります。XMLをテキスト・エディタで開き、validatedSemanticEntity
を検索し、それをvalidatedSemanticEntity
に置換します。
listEntitiesResponse
を検索し、それをputEntities
に置換します。
新規または既存のODIパッケージを使用して、Endecaデータ・ドメインをロードします。パッケージに、最後の手順としてEndeca Webサービス・プロシージャを追加します。
次のプロシージャ・オプションを設定します。
ENDECA_WS_RELATIVE_PATH: /ws/sconfig/<データ・ドメイン名>
REQUEST_FILE_NAME: ビューのエクスポートによって作成されたレスポンス・メッセージ・ファイルの名前。命名規則は、<データ・ドメイン名>_Views.xmlです。
BIAPPS_OEID_FILE物理スキーマ内に入力したディレクトリにExport_Views.xmlファイルを配置または保存します。これは、プロシージャがレスポンス・ファイル(RESPONSE_FILE_NAME)を出力するディレクトリでもあります。
ODIパッケージを実行します。成功すると、ターゲット・データ・ドメインにビューがインポートされます。
データ・ウェアハウスに対する接続の確認
Oracle Business Analytics Warehouseのデータ・サーバーに正しい接続情報が設定されていることを確認します。
ODIデザイナの「トポロジ」タブで、データ・ウェアハウスに対応した「物理アーキテクチャ」にある「テクノロジ」を展開します。
BIAPPS_DWデータ・サーバーを選択します。
「定義」タブで、OBAWデータベースに対する接続用のユーザー名とパスワードを入力します。
「JDBC」タブで、データベースに対するJDBCドライバの正しい情報を入力します。
ODIエージェントの構成
ODIエージェントは、スタンドアロン・エージェントまたはJava EEエージェントのいずれかとして存在します。Endeca IKM jarファイル(ODIエージェントとともに含める必要があります)は、BI Applicationsのインストール先の<ミドルウェア・ホーム>\Oracle_BI1\biapps\admin\provisioning\endeca\OracleBIApps_Endeca.zip (Import/Libディレクトリ)にあります。
ODIエージェントがスタンドアロン・エージェントである場合は、JARファイルをODIドライバのディレクトリにコピーします。ODIドライバのディレクトリは、<インストール・パス>\Oracle\Middleware\Oracle_ODI1\oracledi\agent\drivers (またはUNIXにおけるこれと同等のパス)です。その後、ODIエージェントを再起動します。
ODIエージェントがWebLogic Server上で実行されるJavaアプリケーションである場合は、次の手順を実行します。
<ORACLE_HOME>biapps/odi/bia_odiagent/の下にjlibディレクトリを作成します。
ODIエージェントのクラスパス内にある必要なすべてのEndeca IKM jarsを<ORACLE_HOME>biapps/odi/bia_odiagent/jlibにコピーします。
ODIサーバーを再起動します。
IKMおよびjarファイルの詳細は、『Endeca SQLからEndeca Serverインストールおよび使用ガイド』を参照してください。
ターゲット・スキーマODIのロードのインタフェースでスキーマの適用を無効にする
スキーマの作成後、最初のEndeca ETLの実行時に、ODIフレックスフィールドを編集するのではなくEndeca Studioを使用して、Endeca Serverのスキーマ・メタデータを修正できます。カスタマイズしたスキーマが上書きされるのを防止するには、ターゲット・スキーマのロードのインタフェースのAPPLY_SCHEMAオプションをFALSEに設定します。
ODIデザイナの「プロジェクト」の下で、サブジェクト領域のパッケージを開き、「ダイアグラム」タブを選択します。
TLP_OEID_<サブジェクト領域の名前>Load_Tgt_Schemaステップを右クリックし、「リンクされたオブジェクトの編集」を選択します。新しいタブにターゲット・スキーマのロードのインタフェースが開かれます。
「フロー」タブで、「ターゲット」(BIAPPS_OEID)をクリックします。プロパティ・インスペクタのオプション領域にあるAPPLY_SCHEMAオプションをfalseに変更します。
インタフェースを保存して閉じ、次にパッケージを保存して閉じます。
シナリオを生成します。「プロジェクト」で「パッケージ」を右クリックし、「シナリオの生成」を選択し、「OK」をクリックしてデフォルトを受け入れます。
新しいシナリオのバージョンを覚えておきます。
覚えておいたバージョン番号を使用し、「コンテキスト」、「論理エージェント」および「ログ・レベル」を選択することによって、シナリオを直接実行できます。また、Endecaロード計画からシナリオを実行することもできます。シナリオの各手順で、ロード計画によってバージョンが-1に設定されます。これによって、最も新しく生成されたシナリオが使用されます。シナリオはODIデザイナ内で直接実行されます。
ODIのシナリオを直接実行するか、またはEndecaロード計画を実行することによって、データをEndecaドメインにロードできます。BI Applicationsのインストールとともに提供されるソースおよびターゲットのデータ・ストアには、Oracle BI Applicationsリポジトリ(RPD)のすべての論理列が含まれます。ビジネス要件に応じてこれらをカスタマイズし、マッピングを追加または削除できます。
変数の設定および宣言
シナリオを直接実行する場合、実行時にセッション変数を設定できます。次のODI変数は実行時にオーバーライドできます。
ENDECA_DATADOMAIN_PROFILE: この変数はデータ・ドメイン・プロファイルの名前です(データ・ドメイン・プロファイルが作成された場合)。パフォーマンスを最大にするためのデータ・ドメイン・プロファイルの作成の詳細は、「Endecaデータ・ドメイン・プロファイルの作成によるCPUコア数の最適化」を参照してください。
ENDECA_OBIEE_SQL_PREFIX: この変数はデフォルトの優先通貨(GLOBAL1)をオーバーライドするのに使用されます。
ETL_PREDICATE_EXTRACT: この変数はフィルタを入力するのに使用されます。
次のODI変数を使用するには、ODIパッケージに対する変更が必要になります。
ENDECA_DATADOMAIN
ENDECA_DATALOAD_LOG_FILE_PATH
ENDECA_DATADOMAINまたはENDECA_DATALOAD_LOG_FILE_PATH(またはその両方)の値を変更するには:
デザイナの「プロジェクト」の下で、サブジェクト領域のパッケージを開き、「ダイアグラム」タブを選択します。
ENDECA_DATADOMAIN変数またはENDECA_DATALOAD_LOG_FILE_PATH変数を選択します。「プロパティ」ペインの「一般」タブで目的の値を入力します。
パッケージを保存して閉じます。
インタフェースを保存して閉じ、次にパッケージを保存して閉じます。
シナリオを生成します。「プロジェクト」で「パッケージ」を右クリックし、「シナリオの生成」を選択し、「OK」をクリックしてデフォルトを受け入れます。起動パラメータを尋ねられたら「すべてを使用」を選択し、「OK」をクリックします。
シナリオの直接実行
ODIシナリオを直接実行するには:
ODIデザイナで実行するシナリオを開きます。
「実行」をクリックします。
「コンテキスト」、「論理エージェント」および「ログ・レベル」を選択します。
デフォルトを使用するか、または必要に応じてセッション変数を変更します。たとえば、BIAPPS.ETL_PREDICATE_EXTRACTはカスタマイズ可能なフィルタ変数です。
「OK」をクリックします。
Endecaロード計画の実行
Endecaパッケージを実行するための事前定義されたロード計画が用意されています。このロード計画には、それぞれのOEID_シナリオでIS_ENDECA_DEPLOYED変数が'Y'または'N'のいずれに設定されているかを評価する手順が含まれています。これはEndeca Fact Groupsと関係があります。データ・リフレッシュのためにロード計画を実行する頻度は、使用状況に応じて異なります。通常のロードのコストによっては夜間実行が適切である場合があります。また、リアルタイムのデータが不要な場合はより低い頻度で実行しても構いません。履歴分析のみを実行する場合は、必要なのは最初のロードだけです。
注意: Configuration Managerには、ODIリポジトリを設定してEndecaをロードする機能が含まれていません。ロード計画は、ODI Webコンソールまたはクライアントを使用して直接実行されます。 |
IS_ENDECA_DEPLOYED変数の設定とODIロード計画の実行
実行するシナリオを選択するには、IS_ENDECA_DEPLOYED変数を設定し、ロード計画を実行します。
ODIクライアントで、「ロード計画およびシナリオ」→「事前定義されたロード計画/Endeca」の下にある「BIアプリケーションDWからEndecaロード計画へ」を開きます。
「ステップ」タブを選択し、「パラレル・ステップ」を展開します。
"OEID_"の接頭辞の付いた、実行するシナリオが含まれるサブステップを選択します。たとえば、OEID_COSTING_INVENTORY_VALUATION_FGは原価計算在庫評価ファクト・グループを表します。
プロパティ・インスペクタの「変数」セクションの下で、BIAPPS.IS_ENDECA_DEPLOYEDの値をYに設定します。値を入力した後に、Yは大文字であること、および「リフレッシュ」チェック・ボックスが選択されていないことを確認してください。
実行対象のシナリオが含まれているそれぞれのOEID_サブステップに対して前述の手順を繰り返します。
ロード計画を保存します。
ロードを実行して監視し、Yが設定されたサブステップを実行します。
フィルタと通貨の設定
事前定義されたEndecaロード計画の中にあるENDECA_OBIEE_SQL_PREFIXやETL_PREDICATE_EXTRACTなどの変数は、オーバーライドしてロード計画に保存できます。フィルタおよび通貨はロード計画内で直接変更できます。これを行うには、「シナリオ変数」の下でシナリオ・ステップを選択し、チェックして新しい値を設定します。
アプリケーションの新規作成
Endecaアプリケーションを新規作成するには:
Endeca Studioに管理者としてログインします。
ギアのアイコンをクリックし、コントロール・パネルで「Endeca Server」を選択します。
「新規接続」をクリックし、必要なパラメータを入力します。
接続を確認し、オプションでテストを行います。
「ホームへ戻る」をクリックし、ホーム・ページに戻ります。
「新規アプリケーション」をクリックします。
アプリケーション名およびアプリケーションの説明を入力します。
「データ・ソースの選択」の下で、事前作成されている「Endeca Server」を選択します。
管理対象データ接続を選択します。
「完了」をクリックします。デフォルト・テンプレートが作成されます。
この項では、EndecaのODIパッケージ、インタフェースおよびプロシージャの独自の設計の詳細について説明します。BI Applicationsのインストールとともに提供されるソースおよびターゲットのデータ・ストアには、Oracle BI Applicationsリポジトリ(RPD)のすべての論理列が含まれます。ビジネス要件に応じてこれらをカスタマイズし、マッピングを追加または削除できます。
新しいフレックスフィールド
ODIデータ・ストアの列内のフレックスフィールド・プロパティは、Endeca Serverの列の設定を構成します。たとえば、Endecaのプロパティによって、列の値がテキストで検索可能か、値で検索可能かなどを定義できます。これらのプロパティはすべて"Endeca Property"という接頭辞で始まっています。
パッケージ
それぞれのサブジェクト領域(SA)には、次のパッケージ設計パターンがあります。
ENDECA_DATADOMAIN変数: SAデータ・ドメインの名前。例: OEID_Project_Cost。
ENDECA_DATADOMAIN_PROFILE変数: データ・ドメイン・プロファイル。空にすると、デフォルトのデータ・ドメイン・プロファイルが使用されます。
ENDECA_DATALOAD_LOG_FILE_PATH変数: ログ・ファイルのパス/名前。例: OEID_Project_Cost_ENDECA_DATALOAD.LOG。
ENDECA_OBIEE_SQL_PREFIX変数: オプションのOracle BI EE接頭辞。通常は通貨用に設定されます。たとえば、変数をPREFERRED_CURRENCY='Global Currency 4'のように設定します。
ETL_PREDICATE_EXTRACT変数: オプションのOracle BI EEのwhere句(フィルタ)条件。デフォルトは1=1です。
TLP_OEID_<SA>_Load_Tgt_Schemaインタフェース。例: TLP_OEID_Project_Cost_Load_Tgt_Schema
インタフェースはデータをロードしません(フィルタが1=2に設定されています)。
データ・ドメインがまだ存在していない場合、インタフェースはデータ・ドメインを作成します。
マッピングにはサブジェクト領域のすべての列が含まれており、スキーマのみがロードされます。
注意: データをロードするインタフェースによっていずれかの列が変更される場合、このロード・ターゲット・スキーマ・インタフェースの列を更新し、それを維持する必要があります。 |
Studioで行われた属性設定を保持するための"APPLY SCHEMA"オプションを無効にするIKMオプションがあります。
TLP_OEID_<SA>_<ファクト表名>インタフェース。例: TLP_OEID_Project_Cost_Fact_Project_Cost。
インタフェース(サブジェクト領域によっては複数ある場合もあります)によって、Oracle BI EEからデータが抽出され、Endecaがロードされます。
データセットの収集名(例: "Fact_Project_Cost")ごとに1つのインタフェースが存在します。
各インタフェースは、1つの非正規化ファクトのスター・スキーマをロードします。
各インタフェースは、毎回のロードの前に収集データを切り捨てます。つまり、毎回のロードは増分ではなく破棄されます。
各インタフェースは次の項目を使用します。
LKM: LKM BIAPPS OBIEEからSQL BMMFETCH
IKM: IKM SQLからEndeca Server
データ・ストア
ソース: Oracle BI Applications\Oracle BI Applications Business Model\Core
ターゲット: Oracle BI Applications\Oracle BI Applications Endeca\Core
Endeca Webサービス・プロシージャ
このプロシージャは、SQLからEndeca Server IKMで使用されるのと同じjarを必要とします。
サンプル・アプリケーションのサブジェクト領域だけは、最後の手順としてビューをロードするためのEndeca Webサービス・プロシージャがパッケージ内に追加されています。
Endeca Webサービス・プロシージャは、オプションで任意のサブジェクト領域に含めることができます。また、独自のODIパッケージ内でスタンドアロンで実行することもできます。
この項では、Endecaサンプル・アプリケーションをデプロイする方法について説明します。Endecaサンプル・アプリケーションはOracle Software Delivery CloudのBI Applications 11.1.1.8.1 Media Packからダウンロードでき、独自のアプリケーションを作成するためのベースとして使用できます。8個のサンプル・アプリケーションが用意されており、Media PackのBI Applications 11.1.1.8.1のEndecaサンプル・アプリケーション用のサポート・ファイルの下にデータ・ドメインおよびStudioアプリケーション(.larファイル)が含まれています。また、BI ApplicationsのインストーラによってビューXMLファイルがデプロイされます。一部のサンプル・アプリケーションにはエンリッチ・テキストに基づくタグ・クラウドが含まれており、データ・ドメインを再ロードする場合はルールを再実行する必要があります。データ・ドメインがリセットされた場合は、ルールを再作成する必要があります。
サンプル・データ・ドメインのインポート
インストールに含まれているデータ・ドメイン・ファイルは、$DOMAIN_HOME\EndecaServer\offlineに配置されます。
endeca-cmdユーティリティで次のコマンドを使用してデータ・ドメインをインポートし、有効にできます。
CALL endeca-cmd import-dd my_dd1 --offline-name my_dd_offline1 CALL endeca-cmd enable-dd my_dd1
スクリプトを使用することによって、複数のデータ・ドメインをインポートして有効にできます。DOSの.batスクリプトの例を次に示します。
CALL endeca-cmd import-dd OEID_Sales_Order_Lines \--offline-name OEID_Sales_Order_Lines CALL endeca-cmd enable-dd OEID_Sales_Order_Lines CALL endeca-cmd import-dd OEID_Project_Performance \--offline-name OEID_Project_Performance CALL endeca-cmd enable-dd OEID_Project_Performance CALL endeca-cmd import-dd OEID_SIA_Admissions_and_Recruiting_Student_Response \--offline-name OEID_SIA_Admissions_and_Recruiting_Student_Response CALL endeca-cmd enable-dd OEID_SIA_Admissions_and_Recruiting_Student_Response CALL endeca-cmd import-dd OEID_SIA_Admissions_and_Recruiting_Application_Evaluation \--offline-name OEID_SIA_Admissions_and_Recruiting_Application_Evaluation CALL endeca-cmd enable-dd OEID_SIA_Admissions_and_Recruiting_Application_Evaluation CALL endeca-cmd import-dd OEID_Employee_Expenses_Overview \--offline-name OEID_Employee_Expenses_Overview CALL endeca-cmd enable-dd OEID_Employee_Expenses_Overview CALL endeca-cmd import-dd OEID_Manufacturing_Work_Order_Performance \--offline-name OEID_Manufacturing_Work_Order_Performance CALL endeca-cmd enable-dd OEID_Manufacturing_Work_Order_Performance CALL endeca-cmd import-dd OEID_Human_Resources_Recruitment \--offline-name OEID_Human_Resources_Recruitment CALL endeca-cmd enable-dd OEID_Human_Resources_Recruitment CALL endeca-cmd import-dd OEID_Manufacturing_Actual_Production \--offline-name OEID_Manufacturing_Actual_Production CALL endeca-cmd enable-dd OEID_Manufacturing_Actual_Production
endeca-cmdユーティリティの使用の詳細は、『Oracle Endeca Server管理者ガイド』の「Endeca Serverコマンド・リファレンス」の章を参照してください。データ・ドメインのインポート、エクスポート、有効化または無効化の詳細は、『Oracle Endeca Server管理者ガイド』の「データ・ドメインの管理」の章を参照してください。
Endeca Studio Applicationのサンプル・アプリケーションのインポート
Endeca Studioのサンプル・アプリケーションをインポートするには、インポートの前に新規アプリケーションを作成しておく必要があります。デフォルト・テンプレートを使用してアプリケーションを新規作成する手順は次のとおりです。
Endeca Studioに管理者としてログインします。
右上にあるギアのアイコンをクリックしてコントロール・パネルに移動し、「Endeca Server」に移動します。
「新規接続」ボタンをクリックし、必要なパラメータを入力します。典型的なパラメータの例を次に示します。
Connection ID: OEID_Employee_Expenses_Overview
{
"dataDomainName": "OEID_Employee_Expenses_Overview",
"name": "OEID_Employee_Expenses_Overview",
"port": "7001",
"server": "hostname"
}
注意: サンプル・アプリケーション用のカスタムOBIA Studioセキュリティ・マネージャを適用する場合、提供されているセキュリティ列構成ファイル内に指定されている接続IDと同期するためには、接続IDとデータ・ドメイン名が一致している必要があります。セキュリティ列構成ファイルの詳細は、第5.6項「カスタムBIアプリケーションのセキュリティ・マネージャの適用」を参照してください。 |
接続を検証し、「保存」をクリックします。オプションで、「接続のテスト」ボタンを使用して接続を確認します。
「ホームへ戻る」をクリックし、ホーム・ページに戻ります。
「新規アプリケーション」ボタンをクリックします。
アプリケーション名(例: Employee Expenses)およびアプリケーションの説明を入力します。
「データ・ソースの選択」の下で、「事前ビルド済Endeca Serverの使用」を選択します。
管理対象データ接続を選択します。例: OEID_Employee_Expenses_Overview。
「完了」をクリックし、デフォルト・テンプレートを作成します。
サンプル・アプリケーション(.larファイル)のインポート
Media Pack内に提供されているサンプル・アプリケーションをインポートするには:
右上にあるギアのアイコンをクリックしてコントロール・パネルに移動し、「アプリケーション」を選択します。
一連のアプリケーションの中に.larファイルをインポートするには、「アクション」→「ページの管理」を選択します。
「すべてのページ」の下の「エクスポート/インポート」タブで、「インポート」タブを選択します。
「参照」または「ファイルの選択」をクリックし、目的の.larファイルを選択します。
「インポート対象」セクションの内容はデフォルトのままにします。.larファイル内に存在しないページを宛先の環境から削除するには、「欠落ページの削除」チェック・ボックスを選択します。インポート内にすべてのコンポーネント構成が含まれるようにするには、「ユーザー・プリファレンス」チェック・ボックスを選択します。
「インポート」をクリックします。
テキスト・エンリッチメント(語の抽出)/エンリッチメント・ルール
サンプル・アプリケーションの中には、エンリッチ・テキストに基づくタグ・クラウドが含まれているものがあります。テキスト・エンリッチメント・パイプラインはStudio内ではなくデータ・ドメイン内に格納されるため、タグ・クラウドはサンプル・データ・ドメインをインポートした後に動作させる必要があります。インポートせずにサンプル・アプリケーションのデータ・ドメインをロードした場合、エンリッチ属性が存在しないためエンリッチ・タグ・クラウドにエラー・メッセージが表示されます。テキスト・エンリッチメント・パイプラインを再作成する必要があります。その手順は次のとおりです。
「アプリケーション設定」→「データ・セット」→「エンリッチメント」を選択し、「エンリッチメントの追加」をクリックして語を抽出し、エンリッチ対象の自由形式テキスト(非構造化コンテンツ)が含まれる属性(1つまたは複数)を選択します。
出力の名前を指定します。たとえば、属性名(語)を指定します。残りの設定はデフォルトのままで構いません。
「実行」ボタンをクリックし、エンリッチメントを処理します。
タグ・クラウドの設定を編集し、無効な出力属性を新しいものに置き換えます。
データが置換されるとき、またはEndecaデータ・ドメインにデータが再ロードされるときは、タグ・クラウドおよびエンリッチメント・パイプラインは引き続き動作しているため再作成する必要はありません。ただし、エンリッチメント・パイプラインは、前述の説明にあるように「実行」ボタンをクリックして再実行する必要があります。これにより、エンリッチ・データが再作成されます。この再作成を行わないと、エンリッチ・タグ・クラウドにデータが表示されません。エンリッチメントを再実行する手順は次のとおりです。
「アプリケーション設定」→「データ・セット」の順に移動し、エンリッチメント・パイプラインを持つデータセットを選択します。
「エンリッチメント」タブを選択し、「実行」ボタンをクリックしてエンリッチメントを実行します。
「実行」ボタンをクリックし、エンリッチメントを処理します。
絞込みルール
複数のデータ・セットが含まれるアプリケーションでは、絞込みルールによって異なるデータ・セットからの属性を接続できます。たとえば、自動車データの販売データ・セットには、販売された自動車の型と車両識別番号(VIN)が含まれます。また、保証請求が格納される別のデータ・セットにも、保証請求の申し立てが行われる自動車の型とVINが含まれます。この場合、型とVINの属性の絞込みルールを作成することによって、ユーザーが一方のデータ・セットを型またはVINで絞り込むと、他方のデータ・セットもその型またはVINで絞り込まれます。
絞込みルールの使用の詳細は、『Oracle Endeca Information Discovery Studioユーザー・ガイド』の「絞込みルールを使用して異なるデータ・セットからの属性をリンクする」の章を参照してください。
この章では、Oracle BI ApplicationsおよびOracle WebLogicとの相互運用性のためにEndecaのセキュリティを設定する方法について説明します。ここには、必要なBIロールの割当て、Endeca資格証明ストアの作成、Oracle BI Applicationsのセキュリティ・マネージャで必要となるファイルの包含、Endeca Studioの新しいユーザーの定義、およびEndeca Serverのパフォーマンスまたはユーザー・エクスペリエンスを向上させるためのその他のオプションのセキュリティ構成に関する情報が記載されています。
OBIEEユーザーへのBIImpersonatorロールの割当て
Oracle BI Applicationsのセキュリティ・マネージャでは、管理者およびインパーソネータのロールを持つOracle BI Enterprise Editionユーザーが必要です。このユーザーは、Endecaアプリケーション内のセキュリティ・フィルタを適用するために必要な情報を取得するのに使用されます。既存のOracle BI EE管理者アカウントにインパーソネータ・ロールを追加する手順は次のとおりです。
Oracle Business IntelligenceのEnterprise Managerに管理者権限でログインします。
右のペインで「Business Intelligence」を展開します。
coreapplicationを右クリックし、「セキュリティ」→「アプリケーション・ロール」を選択し、「アプリケーション・ロール」ページに移動します。
デフォルトでは、obiアプリケーション・ストライプが選択され、デフォルトのアプリケーション・ロールが表示されます。"BI"という接頭辞を持つロール名を探します。
「メンバー」のリストで、「BIImpersonator」ロールをクリックし、「編集」をクリックします。
「追加」をクリックし、「プリンシパルの追加」ダイアログ・ボックスでユーザーのタイプを検索し、管理ユーザーを見つけます。
Endeca Studio内での資格証明ストアの作成および設定
管理者およびインパーソネータのロールを持つOracle BI Enterprise Editionのアカウントの資格証明は、Endeca Studioドメインの資格証明ストア内にローカルで保存されます。BI Applicationsのセキュリティ・マネージャはこの資格証明ストアからパスワード情報を取得し、JDBCを使用してOracle BI Enterprise Editionに接続します。資格証明ストアを設定するには次の手順を実行します。ここでは、WebLogicがすでにインストールされており、Endeca Studioドメインの作成前にこの手順が実行されることを想定しています。既存のドメインを拡張してEnterprise Managerを含めることも可能です。
Endeca Serverのインストールの一部としてOracle Application Development Frameworkがインストールされていることを確認します。同じWebLogic Server上にEndeca Studioがインストールされている場合は、ADFがすでに利用可能になっている可能性があります。
最初にEndeca Studioドメインを作成するときに、Oracle Enterprise Managerを選択します。JRFは自動的に含まれます。Studioのドメインがすでに作成されている場合は、既存のドメインを拡張してEnterprise Managerを含めることができます。
WebLogicを起動し、Enterprise Managerを使用してOBIEE資格証明情報を保存するための資格証明ストアを作成します。
Enterprise Managerにログインし、WebLogicドメインでendeca_studio_domainを右クリックし、「セキュリティ」→「資格証明」を選択します。新しいマップ(例: oracle.bi.enterprise)およびキー(例: repository.OBIA)を作成し、OBIEEのユーザー名とパスワードの情報を保存します。
注意: マップおよびキーに割り当てられるパスワードは、管理者およびインパーソネータのロールが割り当てられるOBIEEアカウントに対応している必要があります。 |
Oracle BI Applicationsのセキュリティ・マネージャ関連のファイルを含める
管理者およびインパーソネータのロールを持つOracle BI Enterprise Editionのアカウントの資格証明は、Endeca Studioドメインの資格証明ストア内にローカルで保存されます。BI Applicationsのセキュリティ・マネージャはこの資格証明ストアからパスワード情報を取得し、JDBCを使用してOracle BI Enterprise Editionに接続します。資格証明ストアを設定するには次の手順を実行します。ここでは、WebLogicがすでにインストールされており、Endeca Studioドメインの作成前にこの手順が実行されることを想定しています。既存のドメインを拡張してEnterprise Managerを含めることも可能です。
Endeca Studio 3.1のWebLogicバージョンでは、.earインストール・ファイルにカスタムBIアプリケーションのセキュリティ・マネージャの.jarファイルを追加する必要があります。ユーティリティを使用して.earファイルを解凍し、\APP-INF\lib\ディレクトリに.jarファイルをコピーします。ファイルをコピーする手順は次のとおりです。
Endeca Studioのインストール.earファイルのコピーを別のファイル名で保存します(例: OBIA-endeca-portal-weblogic-3.1.13849.ear)。
圧縮ユーティリティを使用して、Endeca Studioの.earファイルの\APP-INF\lib\の下に、OBIAMDEXSecurityManager.jarおよびbijdbc.jarを追加します。
インストール方法に従ってWebLogicに.earをデプロイします。.earのデプロイの詳細は、『Oracle Endeca Information Discovery Studioインストール・ガイド』のWebLogicドメインへのStudioのデプロイに関する項を参照してください。既存のEndeca Studioのデプロイメントがある場合は、必ず最初にアンデプロイしてください。デプロイメントで使用した名前を覚えておいてください。system-jazn-data.xmlを変更するときにこの値を使用します。このデプロイメントの通常の名前はOBIA-endeca-portal-weblogic-3です。
WebLogicサーバーの$MW_HOME\user_projects\domains\endeca_studio_domainの下にXMLおよびUser_Inputという名前のディレクトリを追加します。
config.propertiesファイルをUser_Inputディレクトリに追加または作成します。次のようにパラメータを設定します。次の場所にサンプル・ファイルが用意されています。<Middleware Home>\Oracle_BI1\biapps\admin\provisioning\endeca\OracleBIApps_Endeca.zip (OBIAMDEXSecurityManager/User_Input/)。
OBIEE_HOST=<OBIEE hostname> OBIEE_USERID=<OBIEE username with Admin and Impersonator Roles assigned> OBIEE_JDBC_PORT=<port number, usually 9703> OBIEE_USERID_MAP=<Credential Store Map Name> OBIEE_USERID_KEY=<Credential Store Key Name>
securitycolumns.csvファイルをUser_Inputディレクトリに追加または作成します。次の場所にサンプル・ファイルが用意されています。<Middleware Home>\Oracle_BI1\biapps\admin\provisioning\endeca\OracleBIApps_Endeca.zip (OBIAMDEXSecurityManager/User_Input/)。この.csvファイルには、Endeca Server Connection ID、Collection NameおよびSecurity Columnsという3つの列があり、セキュリティ列を関連付けるのに使用されます。
Endeca Studioを起動し、ログインします。コントロール・パネルで「フレームワーク設定」を選択し、df.mdexSecurityManagerを"com.endeca.portal.data.security.DefaultMDEXSecurityManager"から"com.endeca.portal.extensions.OBIAMDEXSecurityManager"に変更します。
「設定の更新」をクリックします。
WebLogicサーバーを停止します。
$DOMAIN_HOME\config\fmwconfigにあるsystem-jazn-data.xmlファイルの<system-policy>タグおよび<jazn-policy>タグの下に、次のエントリを追加します。このエントリには、資格証明ストアにアクセスするためのStudioの権限が含まれています。 例:
<grant> <grantee> <codesource> <url>file:${oracle.deployed.app.dir}/<appName>${oracle.deployed.app.ext}</url> </codesource> </grantee> <permissions> <permission> <class>oracle.security.jps.service.credstore.CredentialAccessPermission</class> <name>context=SYSTEM,mapName=<mapName>,keyName=<keyName></name> <actions>*</actions> </permission> </permissions> </grant>
値の例には、次のものが含まれます。
appName=OBIA-endeca-portal-weblogic-3
mapName=oracle.bi.enterprise
keyName=repository.OBIA
WebLogic Endeca Studio Serverを再起動し、新しいカスタム・セキュリティ・マネージャが適用されてEndeca Studioで使用されるようにします。
オプション: WebLogic Serverのヒープ領域を拡大してEndeca Studioのパフォーマンスを向上させる
setDomainEnvスクリプト・ファイルを更新します。このファイルの名前は、Windows環境ではsetDomainEnv.cmd、Linux環境ではsetDomainEnv.shです。このファイルは、ドメイン・ディレクトリのbinサブディレクトリ(<MiddlewareHomeDirectory>/user_projects/domains/endeca_studio_domain/bin/)にあります。
setDomainEnv.cmdファイル内で次の部分を検索します。
if NOT "%USER_MEM_ARGS%"=="" (
s et MEM_ARGS=%USER_MEM_ARGS%
)
前述の"if"ステートメントの前に次のステートメントを追加します。これにより、-Xmx
の値が大きくなるか、またはメモリー・ヒープ・サイズが最大化されます。
set MEM_ARGS=-Xms128m -Xmx1280m %MEM_DEV_ARGS% %MEM_MAX_PERM_SIZE%
オプション: 冗長なデバッガ・ロギングを有効にする
ログ・ファイル(場所は$MW_HOME\user_projects\domains\endeca_studio_domain\eid-studio.log)へのデバッグ・メッセージのロギングを有効にするには、コントロール・パネルで「サーバー管理」を選択し、「ログ・レベル」タブを選択します。「カテゴリの追加」を選択して、次の内容を入力します。
com.endeca.portal.extensions.OBIAMDEXSecurityManager (DEBUG)
com.endeca.portal.extensions.OBIAMDEXSecurityManager.BIHandlers (DEBUG)
変更を有効にするため、一度ログアウトしてからログインします。Endeca Studioサーバーを再起動する場合、この手順を繰り返す必要があります。
Endeca Studioでのスクリーン名バリデータのオーバーライド
デフォルトでは、Endeca Studioにおいてはアンダースコアを含むスクリーン名は許可されません。スクリーン名バリデータをDefaultScreenNameValidatorからLiberalScreenNameValidatorに変更する必要があります。
Endeca Studioを停止します。
<%WLS_HOME>\user_projects\domains\endeca_studio_domain\eid\studioの下にあるportal-ext.propertiesファイルを開きます。既存のportal-ext.propertiesファイルをバックアップします。
このファイルの最後に次の内容を追加し、保存します。users.screen.name.validator=com.liferay.portal.security.auth.LiberalScreenNameValidator
Endeca Studioを起動します。
Endeca Studioの新規ユーザーの定義(ロール・セキュリティ情報を取得するためのOBIEEユーザーIDに一致している必要がある)、およびStudioアプリケーションへのユーザーの追加
カスタムのOracle BI Applicationsセキュリティ・マネージャは、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionに設定されているユーザーのアプリケーション・ロール情報、およびsecuritycolumns.csvに定義されているセキュリティ列に基づいて、Endecaにフィルタを適用します。
Oracle BI EEユーザーのために、Endeca Studio内にスクリーン名がBI EEのユーザーIDと一致している新しいユーザー・アカウントを作成する必要があります。Endeca Studioで新しいユーザーを作成する方法の詳細は、『Oracle Endeca Information Discovery Studio管理およびカスタマイズ・ガイド』の「Studioでのユーザーの作成および編集」の章を参照してください。
デフォルトでは、Endecaユーザーは電子メール・アドレスを使用してログインしますが、ログイン方法がOracle BI Enterprise Editionと同じになるように、オプションでこのデフォルトの動作を変更できます。このデフォルトの動作の変更の詳細は、『Oracle Endeca Information Discovery Studio管理およびカスタマイズ・ガイド』のStudioのユーザー名のタイプの構成に関する項を参照してください。Endeca Studioにおけるユーザー、ロールおよびアプリケーション権限の詳細は、『Oracle Endeca Information Discovery Studio管理およびカスタマイズ・ガイド』の「アプリケーションの構成および削除」の章を参照してください。
Endeca Studioでのユーザーの追加およびStudioアプリケーションの権限の管理
ユーザーがStudioアプリケーションを参照できるようにするには、ユーザーをStudioアプリケーションに追加する必要があります。Endeca StudioでStudioアプリケーションにユーザーを追加する方法の詳細は、『Oracle Endeca Information Discovery Studio管理およびカスタマイズ・ガイド』のアプリケーション・メンバーの追加および削除に関する項を参照してください。
デフォルトでは、ユーザーは新しいアプリケーションを作成できます。ユーザーがこれをできなくなるようにするには、パワー・ユーザー・ロールを削除します。このロールの削除の詳細は、『Oracle Endeca Information Discovery Studio管理およびカスタマイズ・ガイド』のユーザーによるアプリケーション作成の禁止に関する項を参照してください。
アプリケーション・タイプは、「検出アプリケーション」ページでユーザーに対してアプリケーションを表示するかどうかを指定します。パブリックまたはプライベートのいずれかを設定できます。この値を変更するには、『Oracle Endeca Information Discovery Studio管理およびカスタマイズ・ガイド』のアプリケーション・タイプの構成に関する項を参照してください。アプリケーション内のページの表示も制御できます。ページの表示を管理するには、『Oracle Endeca Information Discovery Studio管理およびカスタマイズ・ガイド』のページの表示タイプの構成に関する項を参照してください。
この項では、トラブルシューティングに関する注意とガイドラインを提供します。
ETLのトラブルシューティング
ETLをトラブルシューティングするには、「ODIオペレータ」タブのログ情報を参照します。注目すべき主な領域として、行数、ビジネス・モデル・マッピングの論理SQLおよびETL内のステップのタイミングがあります。論理SQLをトラブルシューティングするには、オペレータからSQLを取得し、それをIssueSQL内でログ・レベル2で実行し、Oracle BI Serverのログ(nqquery.log)からSQL問合せを取得します。
リポジトリ・メタデータの変更はETLに影響を与える可能性があることに注意してください。RPDで結合の列が変更されると、ODIによるデータ抽出に影響を与える可能性があります。また、ROW_WID = 0の行が存在しないディメンション表にファクト表を結合した場合、ROW_WID = 0の行によって返されるデータの数が少なくなるか、またはデータが返されなくなります。