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Oracle® Business Intelligence Applications管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.1)
E56354-01
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4 Oracle Business Analytics Warehouseの命名規則

この章には、Oracle Business Analytics Warehouseの表と列のタイプ、および使用される命名規則に関する情報が記載されています。


注意:

この章には、Oracle Business Analytics Warehouseのデータベースの表と列で使用される命名規則が記載されています。この情報は、Oracle Business Intelligenceのリポジトリ内のオブジェクトには適用されません。


この章の内容は次のとおりです。

4.1 Oracle Business Analytics Warehouseの表の命名規則

Oracle Business Analytics Warehouseの表では、表4-1に示すように、接頭辞_名前_接尾辞の3つの要素からなる命名規則が使用されます。

表4-1 Oracle Business Analytics Data Warehouseの表の命名規則

要素 意味 表のタイプ

接頭辞

Oracle Business Intelligence固有のデータ・ウェアハウス・アプリケーションの表であることを示します。

W_ = ウェアハウス

名前

一意の表の名前です。

すべての表。

接尾辞

表のタイプを示します。


_A = 集計
_D = ディメンション
_DEL = 削除
_DH = ディメンション階層
_DHL = ディメンション・ヘルパー
_DHLS = ディメンション・ヘルパーのステージング
_DHS = ディメンション階層のステージング
_DS = ディメンションのステージング
_F = ファクト
_FS = ファクトのステージング
_G、_GS = 内部
_H = ヘルパー
_HS = ヘルパーのステージング
_MD = ミニ・ディメンション
_PE = プライマリ抽出
_PS = 永続化されたステージング
_RH = 行にフラット化された階層
_TL = 翻訳ステージング(複数言語をサポート)
_TMP = ステージング前またはステージング後の一時表
_UD = バインドなしのディメンション
_WS = Usage Acceleratorのステージング

4.2 Oracle Business Analytics Warehouseの表のタイプ

表4-2は、Oracle Business Analytics Warehouseで使用される表のタイプの一覧を示しています。

表4-2 Oracle Business Analytics Warehouseで使用される表のタイプ

表のタイプ 説明

集計表(_A)

合計(集計された)データが含まれます。

ディメンション表(_D)

スター分析のディメンション。

削除表(_DEL)

ソース・システムから物理的に削除されており、データ・ウェアハウスから削除されたことを示すフラグを付ける必要のあるエンティティのIDを格納する表です。

削除表には_DELと_PEの2つのタイプがあることに注意してください。_PEの表のタイプについては、この表のプライマリ抽出表(_PE)の行を参照してください。

ディメンション階層表(_DH)

ディメンションの階層構造を格納する表です。

ディメンション・ヘルパー表(_DHL)

2つの結合されたディメンション表の間の多対多の関係を格納する表です。

ディメンション・ヘルパーのステージング表(_DHLS)

2つの結合されたディメンション表の間の多対多の関係を格納するステージング表です。

ディメンション階層のステージング表
(_DHS)

最終的な抽出、変換、ロード(ETL)の変換処理を経ていないディメンションの階層構造を格納するステージング表です。

ディメンション・ステージング表(_DS)

最終的なETLの変換処理を経ていないディメンションに関する情報の保持に使用される表です。

ファクト表(_F)

ディメンションによって分析されるメトリックが含まれます。

ファクト・ステージング表(_FS)

最終的なETLの変換処理を経ていないディメンションによって分析されるメトリックの保持に使用されるステージング表です。

内部表(_G、_GS)

ETL処理をサポートするために使用される汎用的な表です。

ヘルパー表(_H)

ファクト・レコードとディメンション・レコードの多対多の関係をサポートするため、ファクト表とディメンション表の間に挿入されます。

ヘルパー・ステージング表(_HS)

最終的なETLの変換処理を経ていないヘルパー表に関する情報の保持に使用される表です。

ミニ・ディメンション表(_MD)

親ディメンションで最も頻繁に問合せが行われる属性の組合せが含まれます。データベースはこれらの小さな表を結合してファクト表にします。

プライマリ抽出表(_PE)

ソフト削除機能をサポートするために使用される表です。この表には、ソース・システムのすべての主キー列(統合ID列)が含まれます。削除イベントが発生すると、プライマリ抽出表内の以前に抽出されたデータとソースからの全体抽出とが比較され、Siebelアプリケーションで物理削除が行われたかどうかが判定されます。ソフト削除機能はデフォルトでは無効になっています。したがって、ソフト削除機能を有効にするまでプライマリ抽出表にデータは移入されません。

削除表には_DELと_PEの2つのタイプがあることに注意してください。_DELの表のタイプについては、この表の削除表(_DEL)の行を参照してください。

永続化されたステージング表(_PS)

同一のソース表から複数回データ抽出を行う場合のソースとなる表です。

これらの表では、複数のターゲット・オブジェクトで必要となる共通の変換処理の一部が実行されます。また、これらの表によって、複数のターゲット・オブジェクトで必要となるウェアハウスで利用可能なフォームのソース・オブジェクトが簡素化されます。これらの表は、データ・ウェアハウスの存続期間中に切り捨てられることはありません。切り捨てられるのはフル・ロードの実行時のみであり、したがって全体を通じてデータが永続化されます。

行にフラット化された階層表(_RH)

階層内のノードを祖先と子の関係のセット(すべての親レベルの親子関係)によって記録する表です。

翻訳ステージング表(_TL)

名前および説明をOracle BI Applicationsでサポートされる言語で保存する表です。

ステージング前またはステージング後の一時表(_TMP)

ETL処理の一環として汎用的なステージング表(表のタイプが_DSおよび_FS)にデータを適合させるために使用される、ソース固有の表です。これらの表には、適合処理の一環として作成される中間結果が格納されます。

バインドなしのディメンション(_UD)

トランザクション・データベースのデータにはバインドされていないものの、Oracle Business Analytics Warehouseではバインドされたデータとして扱う必要のある情報が格納される表です。

Usage Acceleratorのステージング表(_WS)

ETL変換処理で必要な列が含まれる表です。


4.2.1 Oracle Business Analytics Warehouseの集計表

データ・ウェアハウスの主な使用法の1つに、日付や販売地域などの指定されたディメンションに関してファクト・データを合計するという処理があります。この合計処理をオンデマンドで実行すると、リソースを大量に消費し、応答時間が低下します。Oracle Business Analytics Warehouseでは、これらの合計の一部を事前に計算し、集計表に格納します。Oracle Business Analytics Warehouseでは、集計表には_Aという接尾辞が付きます。

4.2.2 Oracle Business Analytics Warehouseのディメンション・クラス表

クラス表とは、似たビジネス属性を持つ複数の論理エンティティを格納できる1つの物理表です。各種の論理ディメンションはタイプやカテゴリなどのセパレータ列によって区切られます。W_XACT_TYPE_Dはディメンション・クラス表の一例です。販売注文タイプ、販売請求タイプ、購入注文タイプなどの異なるトランザクション・タイプを同一の物理表に格納できます。

既存の物理表にさらにトランザクション・タイプを追加できます。これにより、新しい物理表の設計や維持にかかる工数を削減できます。ただし、その際には、特定の論理ディメンション固有の属性は物理表内に定義できないことを考慮する必要があります。また、特定の論理ディメンションに多数のレコードがある場合は、その特定の論理エンティティ用に個別の物理表を定義するのが設計手法として適切である可能性があります。

4.2.3 Oracle Business Analytics Warehouseのディメンション表

ロード処理時に、個々のディメンション表に一意の数値キー(ROW_WID)が生成されます。このキーは、各ディメンション表とそれに対応するファクト表を結合するのに使用されます。また、このキーは、ディメンションとそれに関連する階層表または拡張表を結合するのにも使用されます。Oracle Business Analytics Warehouseの表のROW_WID列は数値です。各ディメンション表で、ROW_WIDのゼロの値は未指定として予約されています。ファクト表内の指定されたレコードに対応する1つ以上のディメンションが未指定になっている場合、そのレコード内の対応するキー・フィールドはゼロに設定されます。

4.2.4 ビジネス・ロール・ベースのフラグを持つディメンション表

この設計アプローチは、エンティティが論理的に同一であるものの、ビジネス・プロセスでそれらが別のロールとして関与する場合に使用されます。一例をあげると、従業員は人事のビジネス・プロセスでは従業員として関与し、販売プロセスでは販売担当者として関与し、受取勘定プロセスでは徴収者として関与し、購入プロセスでは購入者として関与するという場合が考えられます。しかし、これらは同一の従業員です。このような論理エンティティのために、対応する物理表(たとえばW_EMPLOYEE_D)に、ビジネスにおいてレコードが異なる役割で関与することを記述するためのフラグが用意されています。

プレゼンテーション・レイヤーの構成時に、フラグベースのフィルタによって同一の物理表を個別の論理エンティティとして使用できます。たとえば、特定のスター・スキーマで購入者をディメンションとして使用する必要がある場合、購入者フラグがYであるというフィルタを指定して従業員表を使用できます。

4.2.5 Oracle Business Analytics Warehouseのファクト表

それぞれのファクト表には、その表を様々なディメンション表にリンクするための1つ以上の数値外部キー列が含まれています。

4.2.6 Oracle Business Analytics Warehouseのヘルパー表

ヘルパー表は、単純なディメンション・スキーマでは解決できない複雑な問題を解決するために、Oracle Business Analytics Warehouseによって使用されます。

典型的なディメンション・スキーマでは、ファクト・レコードとディメンション・レコードが多対1の関係で結合されます。ファクト・レコードとディメンション・レコードの多対多の関係をサポートするには、ファクト表とディメンション表の間にヘルパー表が挿入されます。

ヘルパー表には、ファクトとディメンションのそれぞれのキーの組合せに関するレコードが複数格納されます。これによって、指定されたディメンション値に対応するファクトを問合せで取得できます。一連のディメンション値に対応するファクト・レコードを集計する場合、多対多の関係によってオーバーラップが発生し、二重にカウントされる状況が発生する可能性があることを念頭に置く必要があります。

時折、ディメンション内の親の値のみを指定して、その親の子に関連付けられているファクトを問い合せる必要が生じます(たとえば、あるマネージャの販売ファクトをそのマネージャの部下の販売ファクトを含めて計算する場合)。このような状況が発生する場合は、すべての親と子のディメンション・キーの組合せに対応した複数のレコードが格納されたヘルパー表をファクトとディメンションの間に挿入します。これにより、ディメンション内の1つの親を指定するだけで、そのすべての子に関する問合せを実行できます。

4.2.7 Oracle Business Analytics Warehouseの階層表

ディメンション表の中には、各レコードを編成するための階層を持つものがあります。この階層情報は個別の表に格納され、対応するディメンション表内のそれぞれのレコードに対して1つのレコードが存在します。この情報により、レポートの中で階層をドリル・アップおよびドリル・ダウンすることができます。

Oracle Business Analytics Warehouseには2つの階層のタイプがあります。一定のレベル数を持つ構造化された階層と、親子関係による階層です。構造化された階層では、それぞれの子は一定の数の親を持ち、子が親になることはできないため、モデル化が簡単です。2つ目の階層である非構造化親子関係は、どの子レコードも親になる可能性があり、親子関係のレベル数は固定されないため、モデル化が簡単ではありません。階層表には_DHという接尾辞が付きます。

4.2.8 Oracle Business Analytics Warehouseのミニ・ディメンション表

ミニ・ディメンション表には、親ディメンションで最も頻繁に問合せが行われる属性の組合せが含まれます。これによって、データベースでファクト表を大きな親ディメンションに結合する必要がなくなり、より小さな表をファクト表に結合できるようになるため、問合せのパフォーマンスが向上します。

表4-3は、Oracle Business Analytics Warehouseのミニ・ディメンション表の一覧を示しています。

表4-3 Oracle Business Analytics Warehouseのミニ・ディメンション表

表名 親ディメンション

W_RESPONSE_MD

親はW_RESPONSE_D

W_AGREE_MD

親はW_AGREE_D

W_ASSET_MD

親はW_ASSET_D

W_OPTY_MD

親はW_OPTY_D

W_ORDER_MD

親はW_ORDER_D

W_QUOTE_MD

親はW_QUOTE_D

W_SRVREQ_MD

親はW_SRVREQ_D


4.2.9 Oracle Business Analytics Warehouseのステージング表

ステージング表は、主にトランザクション・データベースからの増分データをステージングするのに使用されます。ETL処理が実行されると、ステージング表は切り捨てられ、その後で変更取得データが移入されます。最初のETLの完全ロードの実行時には、これらのステージング表に過去一定期間のソース・データ・セット全体が格納されますが、以降のリフレッシュETLの実行時には格納されるデータ量ははるかに少なくなります。

このステージング・データ(値の翻訳、計算、通貨換算のリスト)は変換され、ディメンションおよびファクトのステージング表にロードされます。通常、これらの表は、<表名>_DSまたは<表名>_FSのようにタグが付加されます。Usage Acceleratorのステージング表は、WS_<表名>のようにタグが付加されます。

ステージング表の構造はソース・データの構造からは独立しており、データ・ウェアハウスの表の構造に似ています。この類似点によって、ステージング表をトランザクション・データベースのソースとデータ・ウェアハウスのターゲット表との間のインタフェース表としても使用できます。

4.2.10 Oracle Business Analytics Warehouseの翻訳表

翻訳表は、Oracle Business Analytics Warehouseでサポートされる各言語で名前と説明を格納することによって複数言語のサポートを提供します。翻訳表には次の2つのタイプがあります。

  • %_CODE列に格納される値に関連付けられた複数言語サポートを提供するドメイン表

  • ディメンション用の複数言語サポートを提供する表

ドメイン、およびそれらに関連付けられた翻訳値は、W_DOMAIN_MEMBER_LKP_TLという名前の1つの表に格納されます。ドメインでは実現できない複数言語サポートを必要とする各ディメンションには、_TL表が関連付けられます。これらの表とディメンション表との間には1対多の関係があります。ディメンション表の個々のレコードに対しては、関連付けられた翻訳表内に複数のレコードが存在します(サポートされる言語ごとに1つのレコード)。

4.3 Oracle Business Analytics Warehouseの内部表

内部表は、主にETLマッピングでデータ変換やETLの実行制御を行うために使用されます。これらの表に対してエンド・ユーザーが問い合せることはありません。表4-4はこれらの表に関する説明です。

表4-4 Oracle Business Analytics Warehouseの内部表

名前 目的 場所

W_DUAL_G

日のディメンションのレコードを生成するのに使用されます。

データ・ウェアハウス

W_COSTLST_G

コスト・リストを格納します。

データ・ウェアハウス

W_DOMAIN_MEMBER_G

増分変更をW_DOMAIN_MEMBER_GおよびW_DOMAIN_MEMBER_G_TLに移入するためのステージング表です。

データ・ウェアハウス

W_DOMAIN_MEMBER_G_TL

W_DOMAIN_MEMBER_G_TL内のドメイン・メンバー・コードに対応するインストール済の各言語の翻訳値を格納します。

データ・ウェアハウス

W_DOMAIN_MEMBER_GS

すべてのドメイン・メンバーとインストール済の各言語の値を格納します。

データ・ウェアハウス

W_DOMAIN_MEMBER_MAP_G

ETLの実行時に、ソース・ドメイン・コードの値に基づいてターゲット・ドメイン・コードを解決するのに使用されます。

データ・ウェアハウス

W_DOMAIN_MEMBER_MAP_NUM_G

ETLの実行時に、ソースの数値範囲内での数値比較に基づいてターゲット・ドメイン・コードを解決するのに使用されます。

データ・ウェアハウス

W_EXCH_RATE_G

為替レートを格納します。

データ・ウェアハウス

W_LANGUAGES_G

データ・ウェアハウスでサポートされる言語翻訳を格納します。これは、ETLの実行時に、擬似翻訳という手法によって存在しない翻訳レコードをベース言語から生成するのに使用されます。

データ・ウェアハウス

W_LOCALIZED_STRING_G


データ・ウェアハウス

W_LOV_EXCPT_G

ETL処理で例外を検出した値のリストのタイプに関する値のリストを格納します。

データ・ウェアハウス

W_UOM_CONVERSION_G

「単位: 自」および「単位: 至」のコードのリスト、およびそれらの変換レートを格納します。

データ・ウェアハウス


4.4 Oracle Business Analytics Warehouseの列の標準接頭辞

Oracle Business Analytics Warehouseでは、表4-5に示すように、特定の値を格納する必要があるフィールドであることを示すために標準の接頭辞が使用されます。

表4-5 列の標準接頭辞

接頭辞 説明 表のタイプ

W_

Oracle BI Applicationsの標準、または標準化された値を格納するのに使用されます。たとえば、W_%_CODE (ウェアハウスの適合ドメイン)およびW_TYPE、W_INSERT_DT (ウェアハウスに挿入される日付レコード)がこれに該当します。

_A

_D

_F


4.5 Oracle Business Analytics Warehouseの列の標準接尾辞

Oracle Business Analytics Warehouseでは、表4-6に示すように、特定の値を格納する必要があるフィールドであることを示すために接尾辞が使用されます。

表4-6 列の標準接尾辞

接尾辞 説明 表のタイプ

_CODE

コード・フィールド。(特にドメイン・コードで使用されます。)

_D、_DS、_FS、_G、_GS

_DT

日付フィールド。

_D、_DS、_FS、_G、_DHL、
_DHLS

_ID

対応する_F表の_WID列に対応します。

_FS、_DS

_FLG

インジケータまたはフラグ。

_D、_DHL、_DS、_FS、_F、_G、_DHLS

_WID

Oracle Business Intelligenceによって生成される、ディメンション表とファクト表をリンクするための識別子です(ROW_WIDを除く)。

_F、_A、_DHL

_NAME

属性に関連付けられている名前をデータ・ウェアハウスでサポートされるすべての言語で格納するための、複数言語サポート列です。

_TL

_DESCR

属性に関連付けられている説明をデータ・ウェアハウスでサポートされるすべての言語で格納するための、複数言語サポート列です。

_TL


4.6 Oracle Business Analytics Warehouseの表のシステム列

Oracle Business Analytics Warehouseの表にはシステム・フィールドが含まれています。これらのシステム・フィールドには自動的にデータが移入されます。ユーザーはそれらを修正しないようにする必要があります。表4-7は、データ・ウェアハウスのディメンション表で使用されるシステム列の一覧を示しています。

表4-7 データ・ウェアハウスの表で使用されるシステム列

システム列 説明

ROW_WID

レコードを一意に識別するためのサロゲート・キーです。

CREATED_BY_WID

ソース・システムでレコードを作成したユーザーを指定するW_USER_Dディメンションに対する外部キーです。

CHANGED_BY_WID

ソース・システムで最後にレコードを変更したユーザーを指定するW_USER_Dディメンションに対する外部キーです。

CREATED_ON_DT

ソース・システムでレコードが最初に作成されたときの日付と時刻です。

CHANGED_ON_DT

ソース・システムでレコードが最後に変更されたときの日付と時刻です。

AUX1_CHANGED_ON_DT

システム・フィールドです。この列は、現在の表のソースとして機能する補助表のレコードの最終変更日時を特定します。

AUX2_CHANGED_ON_DT

システム・フィールドです。この列は、現在の表のソースとして機能する補助表のレコードの最終変更日時を特定します。

AUX3_CHANGED_ON_DT

システム・フィールドです。この列は、現在の表のソースとして機能する補助表のレコードの最終変更日時を特定します。

AUX4_CHANGED_ON_DT

システム・フィールドです。この列は、現在の表のソースとして機能する補助表のレコードの最終変更日時を特定します。

DELETE_FLG

このフラグは、ソース・システムにおけるレコードの削除ステータスを示します。値がYの場合、レコードはソース・システムから削除されており、データ・ウェアハウスから論理的に削除されたことを示します。値がNの場合、レコードはアクティブであることを示します。

W_INSERT_DT

データ・ウェアハウスの表にレコードが挿入された日付が格納されます。

W_UPDATE_DT

データ・ウェアハウスの表でレコードが最後に更新された日付が格納されます。

DATASOURCE_NUM_ID

データの抽出元となったソース・システムの一意の識別子です。ソースにさかのぼってデータをトレースできるようにするため、それぞれのソース・インスタンスに対して一意のソースIDを定義することをお薦めします。

ETL_PROC_WID

システム・フィールドです。この列は、このデータを作成または更新するのに使用された個別のETL処理を識別するための一意の識別子です。

INTEGRATION_ID

ソース・システムにおけるディメンション・エンティティまたはファクト・エンティティの一意の識別子です。コンポジット・キーの場合、この列の値は複数の要素の連結によって構成されることがあります。

TENANT_ID

マルチテナント環境でテナントを識別するための一意の識別子です。この列は通常、アプリケーション・サービス・プロバイダ(ASP)/ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)のモデルで使用されます。

X_CUSTOM

顧客拡張において汎用的なフィールドとして使用される列です。

CURRENT_FLG

これは、ディメンション・エンティティの現在の状態を表すことを目的として、ディメンションのレコードに「Y」のマーキングを行うフラグです。このフラグは通常、タイプIIの緩やかに変化するディメンションにおいて重要です。なぜなら、タイプIIの状況ではレコード数が非常に多くなる傾向にあるからです。

EFFECTIVE_FROM_DT

この列には、ディメンション・レコードの有効期間の最初の日付が格納されます。値は、Oracle BI Applicationsによって割り当てられるか、またはソースから抽出されます。

EFFECTIVE_TO_DT

この列には、ディメンション・レコードの有効期間の最後の日付が格納されます。値は、Oracle BI Applicationsによって割り当てられるか、またはソースから抽出されます。

SRC_EFF_FROM_DT

この列には、ソース・システムにおけるソース・レコードの有効期間の最初の日付が格納されます。値はソースから抽出されます(利用可能な場合)。

STC_EFF_TO_DT

この列には、ソース・システムにおけるソース・レコードの有効期間の最後の日付が格納されます。値はソースから抽出されます(利用可能な場合)。


4.7 システム列での複数通貨のサポート

表4-8は、関連するシステム列の通貨コードとレートの一覧です。

表4-8 関連するシステム列の通貨コードとレート

システム列 説明

DOC_CURR_CODE

ソース・システムでドキュメントが作成されたときの通貨のコードです。

LOC_CURR_CODE

ドキュメントが作成された金融機関で通常使用されるレポート用通貨コードです。

GRP_CURR_CODE

ドキュメントが作成された企業グループまたは組織グループで主に使用されるグループのレポート用通貨コードです。

LOC_EXCHANGE_RATE

ドキュメントの通貨コードから現地通貨コードへの通貨換算レートです。

GLOBAL1_EXCHANGE_RATE

ドキュメントの通貨コードからGlobal1通貨コードへの通貨換算レートです。

GLOBAL2_EXCHANGE_RATE

ドキュメントの通貨コードからGLOBAL2通貨コードへの通貨換算レートです。

GLOBAL3_EXCHANGE_RATE

ドキュメントの通貨コードからGLOBAL3通貨コードへの通貨換算レートです。

PROJ_CURR_CODE

プロジェクト分析で使用される、OLTPシステムのプロジェクト通貨に対応するコードです。


4.8 Oracle Business Analytics Warehouseのプライマリ・データ値

様々なディメンションが相互に1対多および多対多の関係を持つことが可能です。ただし、このような関係は分析で問題を引き起こす場合があります。たとえば、1つの商談が多くの営業担当に関連付けられ、1人の営業担当が多くの商談に関連付けられる可能性があります。分析に商談と営業担当の両方を含める場合、それぞれの営業担当に関連付けられている商談の数をカウントして、同じ商談を何度もカウントしてしまうことによってカウント数が正確でなくなる可能性があります。

このような問題を回避するため、Oracle Business Analytics Warehouseでは、関係の「多」の部分に関してプライマリ・メンバーが考慮されます。1つの商談が多くの営業担当に関連付けられる例では、プライマリ営業担当のみが商談に関連付けられます。商談と営業担当の両方が含まれる分析では、個々の商談は1回のみ現れ、商談のカウントは正しい結果を返します。

このルールにはいくつかの重要な例外があります。個人のスター・スキーマでは、連絡先とアカウントとの間の多対多の関係がサポートされます。したがって、個人のスター・スキーマに対してアカウントと連絡先の両方を問い合せると、アカウントと連絡先のすべての組合せが返されます。商談-競合会社のスター・スキーマでは、商談と競合会社のアカウントとの間で多対多の関係がサポートされます。キャンペーン-商談のスター・スキーマでは、キャンペーンと商談との間で多対多の関係がサポートされます。その他のスター・スキーマでは、問合せによって返されるのは特定の連絡先のプライマリ・アカウントのみです。

4.9 Oracle Business Analytics Warehouseでの複数言語のサポートについて

Oracle BI Applicationsでは、Oracle BI Enterprise Editionのダッシュボードとレポートで公開されるメタデータ・レベルのオブジェクトおよびデータに関して複数言語サポートを提供しています。これにより、ユーザーは優先言語に翻訳されたレコードを参照できます。複数言語のサポートの詳細は、第2章「複数言語のサポートについて」を参照してください。

4.10 Oracle Business Analytics Warehouseでの通貨のプリファレンス

通貨の設定の詳細は、機能設定マネージャの次のタスクを参照してください。共通エリアおよびディメンションの構成\グローバル通貨の構成

Oracle Business Analytics Warehouseでは、次の通貨のプリファレンスをサポートします。