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StorageTek Tape Analytics インストールおよび構成ガイド
リリース 2.0
E53328-01
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1 Linux のインストール

STA サーバーに Linux をインストールする前に、『STA 要件ガイド』でシステム要件を確認してください。


注:

Linux 5.x の Linux 6.x へのインプレースアップグレードは実行できません。STA 2.0 へのアップグレードの一部として Linux 6.x をインストールしている場合、章 9, "STA のアップグレード."を参照してください。

STA 用の Linux をインストールして構成するには、次のセクションのタスクを実行してください。

1.1 準備

タスク 1   関連ドキュメントの確認

ネットワーク構成の要件とオプションは多岐にわたるため、ハードウェア、ソフトウェア、およびネットワークのインストールと構成のヘルプについては、次のドキュメントを参照してください。これらのドキュメントでは、IPv4 および IPv6 のネットワーク構成が詳細に説明されています。

タスク 2   Linux インストーラメディアパックのダウンロード

Oracle Software Delivery Cloud Web サイトから Oracle Linux を取得する必要があります。ユーザー ID とパスワードがない場合、Oracle サポートに連絡してください。

  1. 次の Oracle Software Delivery Cloud Web サイトにナビゲートします。

    http://edelivery.oracle.com/linux

  2. サインイン/登録」をクリックします。

  3. Oracle サポートから提供されたユーザー ID とパスワードを入力します。

  4. 「条件および規制」画面で、ライセンス契約と輸出規制への同意を示すボックスを選択し、「続行」をクリックします。

  5. 「メディア・パック検索」画面で:

    1. 「製品パックを選択」メニューで、「Oracle Linux」を選択します。

    2. 「プラットフォーム」メニューで、x86 64 ビット (STA では 64 ビットの Linux が必要です) を選択します。

    3. 実行」をクリックします。

  6. Linux バージョンを選択して、「続行」をクリックします。

    Linux バージョンの要件については、『STA 要件ガイド』を参照してください。

  7. 64 ビットオプションの「ダウンロード」をクリックします。

  8. ISO ファイルを保存して、メディアに書き込みます。

1.2 インストール

次の手順では、グラフィカルインストーラと Setup Agent を使用した Oracle Enterprise Linux (OEL) 6u4 DVD のインストールを想定しています。別のバージョンの Linux をインストールするか、別のメディアを使用するか、コンソールモードを使用する場合、段階とパッケージが異なる可能性があります。

タスク 1   必要な情報の収集

次のものを取得するには、システム管理者に確認してください。

  • STA サーバーのホスト名と IP アドレス

  • ネットワークのゲートウェイ IP アドレスとネットマスク

  • ネットワークの DNS サーバー IP アドレスと検索ドメイン

  • 使用する NTP (Network Time Protocol) サーバーの IP アドレス

  • ネットワークプロキシ情報 (該当する場合)

タスク 2   Linux のインストール
  1. インストールメディアを STA サーバーに接続します。

  2. メディアの README ファイルの手順を使用して、Linux インストーラを開始します。

  3. Install or upgrade an existing system」を選択します。

  4. DVD からインストールする場合は、「CD Found」が画面が表示されます。オプションで、メディアのテストを実行できます。テストをスキップするには、Tab を押して「Skip」オプションを強調表示してから、スペースバーを押します。

  5. 「Welcome」画面で、「Next」をクリックします。

  6. 言語を選択して、「Next」をクリックします。

  7. キーボード配列を選択して、「Next」をクリックします。

  8. Basic Storage Devices」を選択して、「Next」をクリックします。

  9. STA サーバーのホスト名を入力して、「Configure Network」をクリックします。

  10. ネットワークアダプタ名を選択して、「Edit」をクリックします。

  11. Connect automatically」と「Available to all users」の両方が選択されていることを確認します。

  12. 残りのタブでは、ネットワーク管理者の IPv4 または IPv6 の仕様に従ってアダプタを構成します。STA サーバーの静的 IP アドレス、および少なくとも 1 つの DNS サーバーを指定する必要があります。完了したら、「Apply」、「Close」、および「Next」をクリックします。

  13. STA サーバーのタイムゾーンを選択して、「System clock uses UTC」チェックボックスを選択してから、「Next」をクリックします。

  14. サーバーの root パスワードを入力して確認し、「Next」をクリックします。

  15. サーバーで使用するパーティションレイアウトを識別します。

    1. STA には専用のサーバーが必要なため、Oracle では、「Use All Space」を選択することをお勧めします。

    2. Review and modify partitioning layout」チェックボックスを選択して、「Next」をクリックします。

  16. デフォルトは STA の最小要件を満たしていないため、表 1-1 を使用してファイルシステムの配置を変更します。脚注 1 完了したら、「Next」をクリックします。


    注:

    Oracle では、STA のインストール前にこれらのファイルシステムをすべて作成することをお勧めします。そうしないと、STA は「/」ディレクトリと /var ディレクトリにインストールされ、これらのディレクトリへの追加の領域割り当てが必要になります。ファイルシステムを事前に作成しておいた場合、STA インストーラが必要に応じてディレクトリを作成し、ファイルシステムのプロパティーの制御が強化されます。

    表 1-1 推奨ファイルシステム構造

    ファイルシステム
    ディレクトリ/マウントポイント サイズ
    目的
    推奨事項

    ルート


    /

    最小 32G バイト

    /tmp ファイル

    このファイルシステムに /tmp が含まれている場合、追加の 4G バイトの空き領域を保持するべきです。STA のインストールとアップグレード中にこの領域が必要です。

    STA Oracle

    /Oracle

    最小 20G バイト

    最適 30G バイト

    STA アプリケーション

    これは、別のボリューム上にある別のファイルシステムにするべきです。STA のインストールとアップグレードのために、最小で 4G バイトの空き領域を保持してください。WebLogic ログローテーションのために追加の 5G バイトの空き領域を保持します。

    STA は、次の Oracle Middleware サブディレクトリを作成します。

    • ローテーションされた WebLogic ログ:

      /Oracle/Middleware/user_projects/domains/tbi/servers

    • RDA の最新の CLI スナップショット:

      /Oracle/Middleware/rda/output

    • STA GUI スナップショットログバンドル:

      /Oracle/Middleware/rda/snapshots

    スワップ


    なし


    1/2X - 1X RAM

    スワップ空間


    なし。メモリーとして定義済み。


    STA var

    /var/log/tbi

    最小 10G バイト

    最適 50G – 100G バイト

    STA ログ

    これは、このマウントポイントにある別のボリュームにするべきです。コンテンツは、ログローテーションを使用して管理されます。

    : ログローテーションを除き、STA はスペース管理を実行しません。

    注意: /var/log/tbi/db/stadb_bin 内のログファイルを管理するように STA バックアップユーティリティーを構成する必要があります。そうしない場合、これらのファイルでは手動による管理が必要です (『STA 管理ガイド』の「MySQL バイナリログ」を参照してください)。

    STA_DB

    /dbdata

    250G – 2T バイト

    STA データベース

    Oracle では、このディレクトリを、別のミラー化されたドライブまたはストライプ化されたドライブ上の /root、/swap、/Oracle、および /var から離れた独自のボリュームに配置することを強くお勧めします。

    必要なサイズは、ライブラリ、ドライブ、メディア、1 日の交換回数、およびデータの存在年数によって異なります。Oracle では、領域利用率が指定の割合を超えた場合にアラートを出すように STA サービスを構成することをお勧めします。

    STA_DB ローカルバックアップ

    /dbbackup

    60 - 70% の /dbdata

    STA の最後のローカル DB バックアップ

    データベースの破損または障害が発生した場合のために、これは、ミラー化されたドライブ上またはストライプ化されたドライブ上の /dbdata とは別のボリュームに配置するべきです。


  17. 準備ができたら、「Write changes to disk」を選択します。

  18. ブートローダー画面で、すべてのオプションをそのままにして、「Next」をクリックします。

  19. ソフトウェア選択画面で、「Basic Server」を選択して、リポジトリオプションは変更しません。次に、「Customize now」を選択して、「Next」をクリックします。

  20. パッケージ選択画面で、表 1-2 を使用して、パッケージカテゴリごとにパッケージを構成します。

    1. パッケージカテゴリを選択します。

    2. 「Select」列でパッケージごとにボックスを選択します。

    3. パッケージでオプションが必要な場合 (+ で示されています) は、親パッケージを強調表示して、「Optional packages」ボタンをクリックし、リストで子パッケージを選択してから、「Close」をクリックします。

    4. 「Deselect」列でパッケージごとにボックスを選択解除します。

    5. その他のチェックボックスはそのままにします。

    表 1-2 Linux パッケージの選択

    パッケージカテゴリ
    選択
    選択解除

    Base System

    • Base

    • Compatibility libraries

    • Console internet tools

    • Java Platform

    • Legacy UNIX compatibility

      + ksh-xxxxxxxx-xx.el6.x86_64

    • Debugging Tools

    • Dial-up Networking Support

    • Directory Client

    • Hardware monitoring utilities

    • Large Systems Performance

    • Network file system client

    • Performance Tools

    Servers

    なし


    Web Services

    なし


    All packages

    Databases

    なし


    All packages

    System Management

    なし


    なし


    Virtualization

    なし


    なし


    Desktops脚注 2 

    • Desktop

    • Desktop Platform

    • General Purpose Desktop

    • Graphical Administration Tools

      + system-config-lvm-x.x.xx-xx.el6.noarch脚注 3 

    • Legacy X Window System compatibility

    • X Window System

    なし


    Applications

    なし


    Development

    • Development tools

      + expect-x.xx.x.xx-x.el6.x86_64

    なし


    Languages

    なし


    なし



    脚注 1 オプション。

    脚注 2 推奨。この章であとから説明されているように、グラフィカル環境で特定のインストール後の段階を実行するために使用されます。

    脚注 3 オプション。Linux のインストールの完了後にファイルシステムを構成または再構成するために使用できます。

    脚注 4 オプション。GUI インタフェースを使用して STA サーバーをローカルで構成および管理するために使用できます。

  21. パッケージの選択が終了したら、「Next」をクリックします。インストールが開始されます。

    すべてのパッケージを構成する前に誤って「Next」をクリックした場合、ソフトウェアが依存関係の検査を完了したあとで「Back」をクリックします。

  22. 「Congratulations」画面が表示されたら、インストールメディアを取り除き、「Reboot」をクリックします。

    インストールの完全なログは、/root/install.log にあります。

タスク 3   Linux Setup Agent の実行

Linux サーバーをリブートすると、Linux Setup Agent が自動的に起動します。

  1. 「Welcome」画面で、「Forward」をクリックします。

  2. ライセンス契約を読み、「Yes, I agree to the License Agreement」を選択して、「Forward」をクリックします。

  3. 「Software Updates」画面で、更新のためにシステムを登録する場合、「Yes, I’d like to register now」を選択します。それ以外の場合、「No, I prefer to register at a later time」を選択して、「Forward」をクリックします。

  4. 「Finish Updates Setup」画面で、「Forward」をクリックします。

  5. 「Create User」画面で、フィールドをブランクのままにして、「Forward」をクリックしてから、「Yes」をクリックして続行します。STA サーバーでは、非管理ユーザーは不要です。

  6. 「Date and Time」画面で:

    1. 現在の日付と時間を設定します。

    2. Synchronize date and time over the network」チェックボックスを選択します。

    3. (IT 管理者から取得した) 希望の NTP サーバーを追加または削除して、「Forward」をクリックします。


    注:

    STA のデータおよびログファイルが正しいことを確認するには、STA サーバーの日付と時間が正しい必要があります。また、STA に接続されているすべてのライブラリも時間が正しい必要があります。

  7. 「Kdump」画面では、「Enable kdump?」を選択せずに、「Finish」をクリックします。

    システムがリブートします。

  8. システムのリブート後、root ユーザーとしてログインします。

    1. Other...」をクリックします。

    2. ユーザー名 root を入力して、「Log In」をクリックします。

    3. root パスワードを入力して、再度「Log In」をクリックします。

      root スーパーユーザーとしてログインしているというメッセージが表示された場合、このメッセージを無視してもかまいません。

  9. (オプション) 次のコマンドを発行することで、Linux のリリースと更新レベルを確認できます。

    # cat /etc/issue
    Oracle Linux Server release 6.4
    Kernel \r on an \m
    

1.3 インストール後

タスク 1   SELinux の無効化

Oracle では、STA サーバーで SELinux を無効にすることをお勧めします。

  1. STA サーバーで端末セッションを開きます。

  2. テキストエディタで SELinux 構成ファイルを開きます。

    # vi /etc/sysconfig/selinux
    
  3. ファイルで、SELINUXdisabled に設定します。

    SELINUX=disabled
    
  4. ファイルを保存して終了します。

タスク 2   Linux ファイアウォールの無効化

Oracle では、STA サーバーでファイアウォールを無効にすることをお勧めします。ただし、サイトの要件によっては、ファイアウォールを有効にして構成することを選択してもかまいません。

ファイアウォールを無効にするには、次の手順に従います。

  1. STA サーバーで端末セッションを開きます。

  2. 次のコマンドを発行して、Linux ファイアウォールの設定を確認します (次のブートのため)。

    # chkconfig --list |grep "ip"
    

    ファイアウォールが次のブート時に無効になるように設定されている場合、iptables と ip6tables の両方の出力はすべて off と表示されます。これ以外の場合、ファイアウォールを無効にします。

    # chkconfig iptables off
    # chkconfig ip6tables off
    
  3. 次のコマンドを発行して、Linux ファイアウォールの現在のステータスを確認します。

    # service iptables status
    # service ip6tables status
    

    コマンド出力は、ファイアウォールが現在実行中かどうかを示しています。ファイアウォールが実行中の場合、ファイアウォールを停止します。

    # service iptables stop
    # service ip6tables stop
    
  4. 次のいずれかが当てはまる場合、サーバーをリブートする必要があります。

    • タスク 1 で SELinux を無効にしました。

    • このセクションで (chkconfig を使用して) Linux ファイアウォールを無効にしました。

タスク 3   アクセス制御の無効化

特定のディレクトリのアクセス制御を無効にする必要があります。

  1. /Oracle、/dbbackup、/dbdata、および /var/log/tbi ディレクトリで ls -ld コマンドを実行します。

    # ls -l directory-name
    

    例:

    # ls -ld /Oracle
    drwxr-xr-x 5 root root 4096 Mar 11 15:09 /Oracle
    
    # ls -l /dbbackup
    drwxr-xr-x 5 root root 4096 Aug  8  2013 /dbbackup
    
  2. 各コマンドの出力で、示された権限の最後にあるドットを探します。次の例では、drxwr-xr-x のあとにある「.」に注目してください。

    # ls -l /Oracle
    drxwr-xr-x.  5  root  root  4096  Mar  17  18:27  /Oracle
    
  3. いずれのディレクトリにも、権限の記述のあとにピリオドが含まれていない場合、アクセス制御はすでに無効になっており、次のタスクにスキップできます。アクセス制御がディレクトリで有効になっている場合、そのディレクトリに対して次のコマンドを root として実行します。

    # setfattr -h -x security.selinux directory-name
    

    例:

    # setfattr -h -x security.selinux /Oracle
    
タスク 4   ネットワークプロキシの設定

ネットワークに直接接続するか、プロキシサーバーを介して接続するように STA サーバーを構成できます。

  1. Linux デスクトップから、「System」>「Preferences」>「Network Proxy」を選択します。

  2. 「Network Proxy Preferences」ダイアログボックスで、システム要件に従ってプロキシ構成を指定します。

  3. Close」をクリックします。

タスク 5   yum の正しい設定の確認

Yum (Yellowdog Updater, Modified) は、ソフトウェアパッケージの更新を管理するために使用されます。STA サーバーで yum が正しく構成されていることを確認するには、次の手順を使用します。

次のコマンドの例では、Oracle Linux の yum リポジトリを使用します。これらのコマンドでは、「ol6」の「l」は小文字の「L」です。


注:

この手順では、Oracle のパブリック yum サーバーに到達できることを想定しています。ネットワークファイアウォールで外部ネットワークアクセスが禁止されている場合、ローカルで使用可能なパッケージを Linux メディアからインストールできます。例:
# cd /mnt/install-media-mount-location/packages
# yum install ./package-name

  1. Oracle public-yum サーバーに対して ping を実行して、ネットワーク接続が正常であることを確認します。

    # ping public-yum.oracle.com
    
  2. yum リポジトリディレクトリに移動して、yum リポジトリファイル名を判別します。

    # cd /etc/yum.repos.d
    # ls
    public-yum-ol6.repo
    
  3. 既存の yum リポジトリファイルを削除します。

    # rm public-yum-ol6.repo
    
  4. 最新の yum リポジトリファイルを yum Web サイトからダウンロードします。

    # wget http://public-yum.oracle.com/public-yum-ol6.repo
    

    注:

    以後このコマンドを実行すると、新しいリポジトリファイルが新しい拡張子 (たとえば、public-yum-ol6.repo.1) で yum.repos.d フォルダにコピーされます。ただし、yum は、常に拡張子なしでリポジトリファイルを使用します。

  5. テキストエディタでリポジトリファイルを開きます。

    # vi public-yum-ol6.repo
    
  6. ファイルで、Linux バージョンと一致するエントリを見つけて、enabled=1 を設定して有効にします。enabled=0 を設定して、その他のすべてのエントリを無効にします。

    例:

    [Linux_Version]
    name=Oracle Linux $releasever Update x installation media copy ($basearch)
    baseurl=http://public-yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL6/x/base/$basearch/
    gpgkey=http://public-yum.oracle.com/RPM-GPG-KEY-oracle-ol6
    gpgcheck=1
    enabled=1
    
  7. ファイルを保存して終了します。

タスク 6   必要な Linux パッケージのインストール

STA のインストールと操作には、追加のパッケージが必要です。STA インストーラはこれらのパッケージの有無を検査します。存在しない場合、STA のインストールは失敗します。

特定の Linux インストールによっては、これらのパッケージの一部はすでにインストールされている可能性があります。パッケージがすでにインストールされていて、最新バージョンになっている場合、システムによって通知されます。


注:

パッケージのインストールに使用されるコマンドは、特定の Linux バージョンの最新バージョン (およびすべての依存関係) を確認してインストールします。

パッケージをインストールするには、次を行います。

  1. STA サーバーで端末セッションを開きます。

  2. 次のコマンドを発行します。

    # yum install package_name
    

    パッケージがダウンロードおよび確認されます。プロンプトに従ってパッケージをインストールします。次のパッケージごとにこの段階を繰り返します。

    • binutils
    • compat-libcap1

    • compat-libstdc++-33.i686

    • cronie

    • expect

    • gcc

    • gcc-c++
    • glibc

    • glibc-devel

    • libaio

    • libaio-devel

    • libgcc

    • libstdc++
    • libstdc++-devel

    • net-snmp-utils

    • rpm-build

    • sysstat


タスク 7   SSH の正しい設定の確認

STA サーバーで SSH (セキュアシェル) が正しく設定されていることを確認するには、次の手順を使用します。これによって、リモートホストへの STA データベースバックアップの転送が高速化されます。

  1. テキストエディタで SSH 構成ファイルを開きます。

    # vi /etc/ssh/sshd_config
    
  2. AddressFamily エントリと UseDNS エントリを検索します。前にコメント文字が付かず、その値が次のようになるように変更します。

    AddressFamily inet
    UseDNS no
    
  3. ファイルを保存して終了します。

  4. sshd デーモンを再起動します。

    # service sshd restart
    
タスク 8   正しい DNS 設定の確認

STA サーバーの IP アドレスがホスト名にマップされていることを確認するには、次の手順を使用します。

  1. テキストエディタでホストファイルを開きます。

    # vi /etc/hosts
    
  2. ファイルの最後に、STA サーバーの IP アドレス、その後にタブ、次に STA サーバーのホスト名を追加します。例:

    127.0.0.1    localhost localhost.localdomain localhost4...
    ::1          localhost localhost.localdomain localhost6...
    192.0.2.20    sta_server
    
  3. ファイルを保存して終了します。新しい設定を有効にするために STA サーバーを再起動する必要はありません。

タスク 9   ネームサービスの無効化

LDAP などのネームサービスは、STA のインストールと競合する可能性があります。これらのサービスを一時的に無効にするには、次の手順を使用します。

  1. テキストエディタでネームサービスのスイッチ構成ファイルを開きます。

    # vi /etc/nsswitch.conf
    
  2. ネームサービスのエントリを無効にします。たとえば、LDAP を無効にするには、次に示すように次の行から「ldap」をコメントアウトします。

    passwd:     files #ldap nis nisplus
    shadow:     files #ldap nis nisplus
    group:      files #ldap nis nisplus
    
  3. ファイルを保存して終了します。新しい設定を有効にするために STA サーバーを再起動する必要はありません。STA のインストール後に、nsswitch.conf ファイルを変更して、ネームサービスを再度有効にできます。

タスク 10   ローカルブラウザ機能の確認 (オプション)

STA サーバーで STA をローカルで構成および管理するには、サポートされる最小のブラウザバージョンとプラグインがインストールされていることを確認してください (『STA 要件ガイド』を参照)。


注:

Oracle では、STA アプリケーションへのローカルアクセスはサーバーパフォーマンスが低下するため、お勧めしません。



脚注の凡例

脚注 1: または、system-config-lvm ユーティリティーを使用して Linux のインストール後にファイルシステムを変更することもできます。