この付録では、Oracle Exadata Storage Serverのインストールについて説明します。Oracle Exadata Storage Serverのハードウェアおよびソフトウェアがインストールされていない場合は、このインストール情報を参照してください。
この付録の内容は次のとおりです。
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関連項目: セル、データベース・インスタンス、Oracle ASMインスタンスおよびOracle ASMディスク・グループの構成の詳細は、第2章「Oracle Exadata Storage Server Softwareの構成」を参照してください。 |
この項では、セルのインストールについて説明します。この項の内容は次のとおりです。
この項では、Oracle Exadata Database Machineに接続するスタンドアロンのOracle Exadata Storage Serverに必要なハードウェアのインストールの概要について説明します。
セル・デバイスを受け取ったら、次の手順を実行します。
セル・デバイスを開梱して設置し、設定します。
セル・デバイスに付属するベンダーの説明書を読みます。
管理ポートとILOMイーサネット・ポートを管理ネットワークに接続します。
Oracle Exadata Storage ServerのInfiniBandポートをOracle Exadata Database MachineのInfiniBandネットワークに接続します。
コンピュータまたは端末を新しいセル・デバイスの1つに接続し、「使用するロケーションに合せたOracle Exadata Storage Server Softwareの構成」の説明に従って、セルを構成できるようにします。新しいセルは、それぞれ個別に構成する必要があります。
新しいセル・デバイスに電源を接続します。
セル・デバイスの電源をオンにします。
新しいセルのネットワーク・インターコネクトのIPアドレスを割り当てます。
次の手順を実行して、Oracle Exadata Storage Server Softwareをインストールします。
セルの電源をオンにし、オペレーティング・システムを起動します。
スーパーユーザー(root)権限でセルにログインします。
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注意: rootユーザーのパスワードがない場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。 |
セルのrootパスワードを変更します。
セルがソフトウェア要件を満たしていることを確認します。
必要に応じて、自己解凍形式のバイナリをセルにコピーします。
ftpコマンドを使用すると、ネットワークの場所からバイナリをセルにコピーできます。また、ポータブル・ストレージ・デバイスからバイナリをコピーすることもできます。
自己解凍形式のバイナリがセルにインストールされていない場合は、次のコマンドを使用してインストールします。
./cell_package_version.bin
/opt/oracle/cell/.install_log.txtファイルを確認し、インストールが正しく完了していることを確認します。インストール・プロセスによって、celladminとcellmonitorの2つの新規ユーザーが追加されます。celladminユーザーは、セルですべてのサービスを実行する場合に使用します。cellmonitorユーザーは監視用です。
Oracle Exadata Storage Server Softwareのインストールが成功したら、「サーバーの準備」の指示に従います。
インストール中に行われるsnmpdファイルの変更は、次のとおりです。
パブリック・コミュニティ文字列の更新
trapdestinationの新規エントリ
カーネル構成ファイルの更新(aio、udprecv、および開いているファイルの数の制限)
Oracle Exadata Storage Server環境のデータベースおよびOracle ASMインスタンスのバックグラウンド・プロセスは、次のバックグラウンド・プロセスを除き、他の環境と同じです。
diskmonプロセスは、Oracle Exadata Storage Server Softwareの基本コンポーネントで、I/Oフェンシングの実装を担います。このプロセスは、データベース・サーバーのホスト・コンピュータにあり、Oracle Clusterware Cluster Ready Services(Oracle Clusterware CRS)の一部になります。このプロセスはOracle Exadata Storage Server Softwareには重要であるため、変更しないでください。
diskmonのログ・ファイルは、$CRS_HOME/log/hostname/diskmonディレクトリにあります。
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関連項目:
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XDMG(Exadataオートメーション・マネージャ)プロセスは、ストレージ監視用のオートメーション・タスクを開始します。このバックグラウンド・プロセスは、構成済のすべてのOracle Exadata Storage Serverでディスク交換などの状態変更を監視し、そのような変更に対して必要なタスクを実行します。主なタスクは、アクセス不可能なディスクおよびセルを監視することと、それらのディスクおよびセルがアクセス可能になる時期を検出することです。ディスクおよびセルがアクセス可能になると、XDMGプロセスは、ASM ONLINEプロセスを開始します(このプロセスはXDWKバックグラウンド・プロセスによって処理されます)。XDMGプロセスは、Oracle ASMインスタンスで実行されます。