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Oracle® Solaris 11.3 でのファイルのセキュリティー保護とファイル整合性の検証

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更新: 2016 年 1 月
 
 

ファイルセキュリティーの用語集

アクセス制御リスト (ACL)

ファイルのアクセスまたは変更を行うアクセス権を持つユーザーまたはグループに関する情報が記載されているファイルに関連付けられたリスト。アクセス制御リスト (ACL) を使用すると、従来の UNIX ファイル保護よりもきめ細かな方法でファイルセキュリティーを確立できます。たとえば、特定のファイルにグループ読み取り権を設定し、そのグループ内の 1 人のメンバーだけにそのファイルへの書き込み権を与えることが可能です。

ポリシー

一般には、意思やアクションに影響を与えたり、これらを決定したりする計画や手続き。コンピュータシステムでは、多くの場合セキュリティーポリシーを指します。実際のサイトのセキュリティーポリシーは、処理される情報の重要度や未承認アクセスから情報を保護する手段を定義する規則セットです。たとえば、セキュリティーポリシーでは、ホームディレクトリを暗号化する必要がある場合があります。

特権

1. 一般に、コンピュータシステム上で通常のユーザーの能力を超える操作を実行する能力または機能。特権ユーザーまたは特権アプリケーションは、追加の権利が付与されているユーザーまたはアプリケーションです。

2. Oracle Solaris システムにおいてプロセスに対する個々の権利。特権を使用すると、root を使用するよりもきめ細かなプロセス制御が可能です。特権の定義と適用はカーネルで行われます。特権の詳細は、privileges(5) のマニュアルページを参照してください。

特権モデル

コンピュータシステムにおいてスーパーユーザーモデルより厳密なセキュリティーモデル。特権モデルでは、プロセスの実行に特権が必要です。システムの管理は、管理者が各自のプロセスで与えられている特権に基づいて複数の個別部分に分割できます。特権は、管理者のログインプロセスに割り当てることも、特定のコマンドだけで有効なように割り当てることも可能です。

特権ユーザー

一定の信頼レベルで管理タスクを実行できると判定されたユーザー。

公開オブジェクト

root ユーザーによって所有され、すべてのユーザーが読み取ることのできるファイル。たとえば、/etc ディレクトリ内のファイルです。

権利

すべての機能を持つスーパーユーザーの代替アカウント。ユーザー権利の管理およびプロセス権利の管理で、組織はスーパーユーザーの特権を分割して、ユーザーまたは役割に割り当てることができます。Oracle Solaris の権利は、カーネル特権、承認、または特定の UID や GID としてプロセスを実行する機能として実装されています。権利は権利プロファイルおよび役割で収集できます。

権利プロファイル

プロファイルとも呼ばれます。通常のユーザーが特権アクションを実行できるようにするセキュリティーオーバーライドの集合。

役割

特権付きアプリケーションを実行するための特別な ID。割り当てられたユーザーだけが引き受けられます。

セキュリティー属性

セキュリティーポリシーをオーバーライドし、スーパーユーザー以外のユーザーによって実行されても成功する管理コマンドを有効にします。スーパーユーザーモデルでは、setuid root プログラムと setgid プログラムがセキュリティー属性です。これらの属性がコマンドで指定されると、そのコマンドがどのようなユーザーによって実行されているかにかかわらず、コマンドは正常に処理されます。特権モデルでは、セキュリティー属性として setuid root プログラムがカーネル特権およびその他の権利によって置き換えられます。特権モデルは、スーパーユーザーモデルと互換性があります。このため、特権モデルは setuid プログラムと setgid プログラムをセキュリティー属性として認識します。

セキュリティーポリシー

ポリシーを参照してください。