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Oracle® Solaris 11.3 でのファイルのセキュリティー保護とファイル整合性の検証

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更新: 2016 年 1 月
 
 

ファイルアクセス権を絶対モードで変更する方法

次の手順では、ユーザーはそのユーザーが所有するファイルのアクセス権を変更します。

  1. アクセス権を絶対モードで変更します。
    % chmod nnn filename
    nnn

    所有者、グループ、その他のユーザーのアクセス権をこの順序で表す 8 進数値を指定します。有効な 8 進数値のリストについては、表 4を参照してください。

    filename

    ファイルまたはディレクトリを指定します。


    注 - chmod コマンドを使用して、既存の ACL エントリを持つオブジェクトのファイルまたはディレクトリアクセス権を変更すると、それらの ACL エントリも変更される可能性があります。正確な変更は、chmod のアクセス権操作の変更と、ファイルシステムの aclmode および aclinherit プロパティー値に依存します。

    詳細は、Oracle Solaris 11.3 での ZFS ファイルシステムの管理 の第 9 章ACL および属性を使用した Oracle Solaris ZFS ファイルの保護を参照してください。


  2. ファイルのアクセス権が変更されていることを確認します。
    % ls -l filename

    注 -  ファイルまたはディレクトリの所有者でない場合は、Object Access Management 権利プロファイルが割り当てられている必要があります。公開オブジェクトであるファイルを変更するには、root 役割が付与されている必要があります。
使用例 4  アクセス権を絶対モードで変更する

次の例では、管理者が公開されているディレクトリのアクセス権を 744 (読み取り/書き込み/実行、読み取り専用、読み取り専用) から 755 (読み取り/書き込み/実行、読み取り/実行、読み取り/実行) に変更します。

# ls -ld public_dir
drwxr--r--  1 jdoe   staff    6023 Aug  5 12:06 public_dir
# chmod 755 public_dir
# ls -ld public_dir
drwxr-xr-x  1 jdoe   staff    6023 Aug  5 12:06 public_dir

次の例では、所有者が実行可能シェルスクリプトのアクセス権を読み取り/書き込みから読み取り/書き込み/実行に変更します。

% ls -l my_script
-rw------- 1 jdoe   staff    6023 Aug  5 12:06 my_script
% chmod 700 my_script
% ls -l my_script
-rwx------ 1 jdoe   staff    6023 Aug  5 12:06 my_script