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Oracle® Solaris 11.3 での Secure Shell アクセスの管理

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更新: 2017 年 3 月
 
 

Secure Shell のポート転送を使用する方法

リモートホストに転送されるローカルポートを指定することができます。指定すると、ソケットはローカル側で、そのポートを待機します。このポートからリモートホストへの接続は、セキュアなチャネルを介して行われます。たとえば、ポート 143 を指定すれば、IMAP4 で電子メールをリモートで取得できます。また、リモート側のポートを指定することもできます。

始める前に

ポート転送を使用するために、管理者は、リモートの Secure Shell サーバーでのポート転送を有効にする必要があります。詳細については、Secure Shell のポート転送を構成する方法を参照してください。

  • セキュアなポート転送をリモートポートからローカルポートに設定するか、ローカルポートからリモートポートに設定します。
    • ローカルポートをリモートポートからのセキュアな通信の受信側として設定するには、両方のポートを指定します。

      リモートからの通信を待機するローカルポートを指定します。また、通信を転送するリモートホストとリモートポートを指定します。

      mySystem$ ssh -L localPort:remoteHost:remotePort 
    • リモートポートをローカルポートからのセキュアな接続の受信側として設定するには、両方のポートを指定します。

      リモートからの通信を待機するリモートポートを指定します。また、通信を転送するローカルホストとローカルポートを指定します。

      mySystem$ ssh -R remotePort:localhost:localPort
使用例 6  ローカルポート転送を使用してメールを受信する

次の例は、ローカルポート転送を使用して、リモートサーバーからのメールを安全に受信する方法を示しています。

mySystem$ ssh -L 9143:myRemoteHost:143 myRemoteHost 

このコマンドは、myLocalHost のポート9143 からポート 143 に接続を転送します。ポート 143 は、myRemoteHost の IMAP v2 のサーバーポートです。ユーザーがメールアプリケーションを起動するときは、localhost:9143 にあるように、ユーザーは IMAP サーバーのローカルポート番号を指定します。

使用例 7  リモートポート転送を使用してファイアウォールの外部と通信する

この例では、エンタープライズ環境のユーザーが、外部ネットワーク上のホストから企業のファイアウォール内部のホストに接続を転送する方法を示しています。

mySystem$ ssh -R 9022:mySystem:22myOutsideHost

このコマンドは、myOutsideHost 上のポート 9022 から、sshd デーモンがローカルホスト上で待機するポートに接続を転送します。通常、待機ポートはポート 22 です。

myOutsideHost$ ssh -p 9022 localhost
mySystem$