Secure Shell の OpenSSH 実装をインストールして切り替える方法

始める前に

システムにパッケージを追加するには、Software Installation 権利プロファイルが割り当てられている必要があります。詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

1. openssh パッケージがインストールされているかどうかを確認します。

   # pkg list openssh
   pkg list: no packages matching the following patterns are installed:
     openssh

2. openssh パッケージが一覧表示されない場合、パッケージをインストールします。

   # pkg install network/openssh

3. システム上の Secure Shell の実装をすべて表示します。

   # pkg mediator -a ssh
   MEDIATOR     VER. SRC. VERSION IMPL. SRC. IMPLEMENTATION
   ssh          vendor            vendor     sunssh
   ssh          system            system     openssh

   出力の vendor は、このリリースでは sunssh であるデフォルトの実装を示しています。

4. openssh 実装に切り替えます。

   # pkg set-mediator -I openssh ssh
               Packages to change:   3
              Mediators to change:   1
               Services to change:   1
          Create boot environment:  No
   Create backup boot environment: Yes
   PHASE                                          ITEMS
   Removing old actions                           34/34
   Updating modified actions                      25/25
   Updating package state database                 Done
   Updating package cache                           0/0
   Updating image state                            Done
   Creating fast lookup database                   Done
   Updating package cache                           1/1

   ---

   注 -  変更には、選択した実装に適したすべてのマニュアルページが含まれています。

   ---

   このコマンドにより Secure Shell サーバーが再起動します。既存の Secure Shell 接続は機能し続けます。サーバーを現在使用しているユーザーは、前の実装を引き続き使用することも、新しい実装を使用するためにログアウトしてログインすることもできます。

5. (オプション) 有効な Secure Shell の実装を表示します。

   $ pkg mediator ssh
   MEDIATOR   VER. SRC.   VERSION   IMPL. SRC.   IMPLEMENTATION
   ssh        system                local        openssh

   この例では、openssh 実装が有効です。

   pkg mediator コマンドの使用の詳細は、Oracle Solaris 11.3 ソフトウェアの追加と更新 の 優先アプリケーションの変更および pkg(1) のマニュアルページを参照してください。

6. (オプション) SunSSH に戻します。

   # pkg set-mediator -I sunssh ssh

   このコマンドにより Secure Shell サーバーが再起動します。既存の Secure Shell 接続は機能し続けます。サーバーを現在使用しているユーザーは、前の実装を引き続き使用することも、新しい実装を使用するためにログアウトしてログインすることもできます。