SPARC T5-2 システムでの組み合わされた仮想化環境の目的

この章では、いくつかの仮想要素を含む既存のシステムの可能性のある統合について説明します。この統合を実装することで、次の目的を達成できます。

• 既存の Oracle Solaris 11、Oracle Solaris 10、および Solaris 8 システムを単一 SPARC システムに統合します。

• 仮想環境の排他的使用によって、ハードウェアとソフトウェアの効率を高め、システム保守を効率化します。

• Oracle Solaris カーネルゾーン を使用して、異なる SRU のアプリケーションを実行したり、同一システムでスケジュールを更新したりします。

• 各アプリケーションをその独自のゾーンまたはゲストドメインで実行して、分離を維持し、アプリケーションモニタリングを実行します。

図 2  単一の SPARC T5-2 システムへの既存のシステムのマッピング

次の移行と統合が実行されます。

• Oracle Solaris 10 システム sol10-sys1 は、Oracle Solaris 11.3 OS でホストされる solaris10 ブランドゾーン sol10-zone に移行されます。

• 2 つの Oracle Solaris 11.1 システム sol11-sys1 と sol11-sys2 は、Oracle Solaris 11.3 ゲストドメイン ldg1 と ldg4 で実行されます。ゲストドメイン ldg1 と ldg4 は、ネイティブ Oracle Solaris ゾーンとカーネルゾーンでアプリケーションをホストします。

• Solaris 8 システム sol8-sys1 は、Oracle Solaris 10 ゲストドメイン ldg3 で実行されます。

• 2 つの Solaris 8 システム sol8-sys2 と sol8-sys3 は、Oracle Solaris 10 ゲストドメイン ldg2 内の solaris8 ゾーンに移行されます。

仮想環境への統合を実行するための高レベルのタスクについては、次のセクションで説明されています。