Go to main content
Oracle® Solaris ゾーンの紹介

印刷ビューの終了

更新: 2016 年 11 月
 
 

大域ゾーンと非大域ゾーンの比較

次の表は、大域ゾーンと非大域ゾーンのオペレーティングシステム特性と、カーネルゾーンである非大域ゾーンの相違点をまとめたものです。

表 1  ゾーンの特性の比較
特性
大域ゾーン
非大域ゾーン
カーネルゾーン
ID
システムによって ID 0 が割り当てられます
ゾーンのブート時にシステムによってゾーン ID が割り当てられます
ゾーンのブート時にシステムによってゾーン ID が割り当てられます
カーネルステータス
システムでブートでき、実行される Oracle Solaris カーネルのメインインスタンスを提供します
大域ゾーンからブートされる Oracle Solaris カーネルの下で処理を共有します
独自のカーネルを提供します
OS パッケージ
Oracle Solaris システムソフトウェアパッケージの完全なインストールが含まれています
完全な Oracle Solaris オペレーティングシステムソフトウェアパッケージのインストール済みのサブセットが含まれています
Oracle Solaris システムソフトウェアパッケージの完全なインストールが含まれています
許可される追加のソフトウェア
追加のソフトウェアパッケージや、パッケージを通じてインストールされない追加のソフトウェア、ディレクトリ、ファイル、その他のデータが含まれている場合もあります
追加のソフトウェア、ディレクトリ、ファイル、およびパッケージによってインストールされない、非大域ゾーンで作成されたその他のデータを含めることができます
追加のインストール済みソフトウェアパッケージを含めることができます
一部の機能を提供するために、大域ゾーンにソフトウェアをインストールすることが必要な場合もあります。
追加のソフトウェア、ディレクトリ、ファイル、およびパッケージによってインストールされない、非大域ゾーンで作成されたその他のデータを含めることができます
追加のインストール済みソフトウェアパッケージを含めることができます
製品データベース
大域ゾーンにインストールされているすべてのソフトウェアコンポーネントに関する情報を格納した、一貫性のある完全な製品データベースを提供します
非大域ゾーンにインストールされているすべてのソフトウェアコンポーネントに関する情報を格納した、一貫性のある完全な製品データベースを保持します
カーネルゾーンにインストールされているすべてのソフトウェアコンポーネントに関する情報を格納した、一貫性のある完全な製品データベースを保持します
構成情報へのアクセス
大域ゾーンのホスト名やファイルシステムテーブルなど、大域ゾーンのみに固有の構成情報を保持します
非大域ゾーンのホスト名やファイルシステムテーブルなど、その非大域ゾーンのみに固有の構成情報を保持します
カーネルゾーンのホスト名やファイルシステムテーブルなど、そのカーネルゾーンのみに固有の構成情報を保持します
デバイスおよびファイルシステムの認識
すべてのデバイスとすべてのファイルシステムが認識される、唯一のゾーンです
それ独自のファイルシステムのみ認識します
一部のデバイスを認識しますが大域ゾーンのファイルシステムは認識しません
システムのほかのゾーンの認識
非大域ゾーンの存在と構成が認識される、唯一のゾーンです
ほかのゾーンの存在を認識できません
ほかのゾーンの存在を認識できません
ゾーンのインストールと管理機能
非大域ゾーンの構成、インストール、管理、またはアンインストールを行うことができる、唯一のゾーンです
ホストしている大域ゾーンでゾーンをインストール、管理、またはアンインストールできません。
ホストしている大域ゾーンでゾーンをインストール、管理、またはアンインストールできません。
大域ゾーンとして機能でき、非大域ゾーンを含むことができます。
タイムゾーン情報
非大域ゾーンによって使用される必要がない独自のタイムゾーンを持ちます
大域ゾーンとは異なる独自のタイムゾーン設定を持つことができます
大域ゾーンとは異なる独自のタイムゾーン設定を持つことができます
変更不可の読み取り専用機能
ルートへの読み取り専用アクセスを持つ不変ゾーンとして構成できます
ルートへの読み取り専用アクセスを持つ不変ゾーンとして構成できます
ルートへの読み取り専用アクセスを持つ不変ゾーンとして構成できます