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Oracle Solaris でのアプリケーションの国際化とローカライズ

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更新: 2016 年 11 月
 
 

X/Open catgets API

X/Open catgets ツールおよびインタフェースでは、メッセージカタログへのキーとして番号が使用されます。したがって、キーとして一意の数値 ID を使用することで、同じ文字列に対して異なる翻訳を持つことができます。ただし、ソースコードのメンテナンスに問題が生じる可能性があります。たとえば、英語のメッセージが更新されると、gettext は、更新された翻訳が適用されるまで、ローカライズされた環境に更新された英語のメッセージを表示します。この方法は、更新の必要があるメッセージの識別に役立ちます。しかし、catgets の場合、英語のメッセージの更新に伴ってメッセージへの数値キーが変更されなければ、ローカライズされた環境に期限切れの翻訳を表示し続けることになります。


注 -  Oracle Solaris では、X/Open 標準に追加された catgets API は通常は使用されません。X/Open 標準への準拠が必要な場合を除き、gettext API とツールを使用します。

メッセージ処理のための X/Open catgets インタフェースは次のとおりです。

catopen()

メッセージカタログを開きます。

catgets()

プログラムメッセージを読み取ります。

catclose()

メッセージカタログを閉じます。

X/Open catgets インタフェースで使用するコマンド行ツールは次のとおりです。

/usr/bin/gencat

フォーマットされたメッセージカタログを生成します

/usr/bin/genmsg

ソースファイルからメッセージを抽出します