即時のチェックポイントまたはスケジュールされたチェックポイントを作成する場合は、チェックポイントをトランスポータブルにするオプションを設定できます。トランスポータブルチェックポイントは、チェックポイントのクローン LUN情報が含まれている Microsoft Volume Shadow Copy Service (VSS) の XML ドキュメントで定義されます。VSS では、クローン LUNをスナップショットと呼んでいます。トランスポータブルチェックポイントは、Microsoft Exchange および Microsoft SQL データベースに対して作成できます。
ドキュメントファイルはローカルワークステーションに格納されます。このため、このファイルはOracle FS Data Protection Manager (DPM) に認識されません。DPM がこのドキュメントを認識しないため、DPM はこのドキュメントを保守または表示できません。
トランスポータブルチェックポイントは、元のホストまたはOracle FS Systemに接続されている別のホストにインポートできます。チェックポイントを作成したOracle FS Systemにホストが接続されている場合は、トランスポータブルチェックポイントのクローン LUNをホストにインポートできます。クローン LUNがインポートされると、DPM によって管理されないLUNとなります。
32 ビットまたは 64 ビットアーキテクチャーの Windows 2008 サーバーまたは Windows 2008 R2 サーバーで作成されたトランスポータブルチェックポイントは、同じアーキテクチャーの OS を使用しているターゲットホストにインポートできます。
32 ビットまたは 64 ビットアーキテクチャーの Windows 2012 サーバーまたは Windows 2012 R2 サーバーで作成されたトランスポータブルチェックポイントは、同じアーキテクチャーの OS を使用しているターゲットホストにインポートできます。
トランスポータブルチェックポイントは診断のために使用できます。たとえば、Microsoft SQL データベースの整合性をテストするには、Microsoft SQL アプリケーションのチェックポイントを作成して、同じOracle FS Systemまたは Oracle Axiom システムとやり取りする別のホストにチェックポイントの XML ファイルをインポートします。その後、復元されたボリュームをホストのドライブの場所にマップし、コンテンツを検査するか、整合性をテストします。
トランスポータブルチェックポイントの作成処理中に、トランスポータブルチェックポイントのファイル名の接頭辞の部分を指定するオプションがあります。たとえば、サンフランシスコ支店からのデータベースアプリケーションのチェックポイントを簡単に識別したい場合があります。それらのチェックポイントを簡単に識別して取得するには、接頭辞 sf_finance をトランスポータブルチェックポイントに付加できます。