checkpoint

Oracle FS Data Protection Manager (DPM) 上のチェックポイントを管理します。

形式

ofsdpmcli checkpoint ‑help
ofsdpmcli checkpoint ‑create‑id  consistencyGroupOrAppIdentifier [‑application] [‑description description] [‑permanent {true | false}] [‑optionsoptionName1:value,optionName2:value,…]
ofsdpmcli checkpoint ‑list [‑checkpoint checkpointIdentifier] [‑details]
ofsdpmcli checkpoint ‑modify ‑checkpoint checkpointIdentifier [‑descriptiondescription] [‑permanent {true | false}]
ofsdpmcli checkpoint ‑delete‑checkpoint checkpointIdentifier
ofsdpmcli checkpoint ‑restore [‑checkpoint checkpointIdentifier] [‑optionsoptionName1:valueoptionName2:value,…
ofsdpmcli checkpoint ‑import‑file absolutePathToFile [‑options optionName1:valueoptionName2:value,…]
ofsdpmcli checkpoint‑mount‑file absolutePathToFile [‑snapshots snapshotId1:mountPoint1snapshotId2:mountPoint2,…]

説明

Oracle FS Data Protection Manager (DPM) 上のチェックポイントを管理します。

次のアクションを実行するには、checkpoint サブコマンドを使用します。
  • バックアップする整合性グループを構成するすべてのLUNの整合性のある特定の時点のイメージを表すチェックポイントを作成します。

  • DPM に表示されるチェックポイントを一覧表示します。

  • 指定したチェックポイントの詳細情報を表示します。

  • チェックポイントの説明を変更します。

  • チェックポイントのソース LUN をチェックポイントによって表される特定の時点に復元します。

  • トランスポータブルチェックポイントファイルをインポートします。

  • インポートされたトランスポータブルチェックポイントファイルを元のドライブの場所または新しいドライブの場所にマウントします。

サブコマンド

‑help

checkpoint のサブコマンドのヘルプドキュメントを表示します。

‑create

指定したアプリケーションまたは整合性グループからチェックポイントを作成します。

有効なオプション:
‑id
チェックポイントを作成するアプリケーションまたは整合性グループの識別子を指定します。ほかのオプションが指定されている場合、‑id オプションは異なる意味を持つことがあります。
  • -application オプションを指定せずに ‑id を使用すると、DPM は整合性グループをチェックポイントのソースとして使用します。

  • ‑id‑application オプションを指定して使用すると、DPM はアプリケーションをチェックポイントのソースとして使用します。

-id オプションを指定する場合、整合性グループまたはアプリケーションの識別子を指定する consistencygroup または application パラメータが必要となります。この値を取得するには、次のいずれかのコマンドを発行します。
  • $ ofsdpmcli consistencygroup-list

    CLIによって返される guid 値を使用します。

  • $ ofsdpmcli application-list

    CLIによって返される guid 値を使用します。

注: CLIによって返された場合、識別子値には中括弧 ( { } ) が含まれています。
‑application

consistencyGroupOrAppIdentifier 値がチェックポイントのソースとしてアプリケーションを表していることを示します。‑application および ‑id オプションを一緒に使用した場合、DPM はアプリケーションの各整合性グループごとに一連のチェックポイントを作成します。複数の整合性グループに対する一連のチェックポイントの作成は非同期であり、これは DPM が 1 つのチェックポイントを作成してから、次のチェックポイントを作成することを意味します。整合性グループをチェックポイントのソースとして使用するには、‑id‑application オプションなしで使用します。

‑description

チェックポイントの説明を示します。

‑permanent

アクティブな保持ポリシーをオーバーライドするかどうかを示します。保持ポリシーは、作成されたチェックポイントのうち DPM が保持しないものがあることを指定します。

有効な永続性オプション:
true

チェックポイントが、アクティブな保持ポリシーの対象とならないことを示します。

false

チェックポイントが、アクティブな保持ポリシーの対象となることを示します。

すべてのチェックポイントに対して保持ポリシーを設定するには、consistencygroup -modify コマンドを使用します。保持するチェックポイントの最大数、チェックポイントを保持する最大日数、または両方のパラメータの組み合わせを指定できます。

‑options

アプリケーションまたは整合性グループからチェックポイントを作成するために使用されたオプションを指定します。各ペアには optionname:value という形式を使用します。複数の optionname:value ペアはコンマで区切ります。

オプション名と値のペアを取得するには、次のコマンドを発行します。
  • $ ofsdpmcli application ‑list ‑application associatedApplicationId -options

  • $ ofsdpmcli consistencgroup ‑list ‑consistencygroup guid ‑options

‑list
有効なオプション:
‑checkpoint

情報をリストするチェックポイントを指定します。-checkpoint オプションを指定すると、-details オプションも指定したことになります。

checkpoint を指定する場合、チェックポイントの識別子である checkpointIdentifier パラメータが必要となります。この値は次のコマンドを発行して取得します。

$ ofsdpmcli checkpoint -list

CLIによって返される guid 値を使用します。

‑details

チェックポイントの追加情報を表示します (ある場合)。

‑modify

指定したチェックポイントの名前、説明、および保持ポリシーの設定を変更します。

有効なオプション:
‑checkpoint

変更するチェックポイントを指定します。

checkpoint を指定する場合、チェックポイントの識別子である checkpointIdentifier パラメータが必要となります。この値は次のコマンドを発行して取得します。

$ ofsdpmcli checkpoint -list

CLIによって返される guid 値を使用します。

‑description

チェックポイントの新しい説明を指定します。

‑permanent

アクティブな保持ポリシーをオーバーライドするかどうかを示します。保持ポリシーは、作成されたチェックポイントのうち DPM が保持しないものがあることを指定します。

有効な永続性オプション:
true

チェックポイントが、アクティブな保持ポリシーの対象とならないことを示します。

false

チェックポイントが、アクティブな保持ポリシーの対象となることを示します。

すべてのチェックポイントに対して保持ポリシーを設定するには、consistencygroup -modify コマンドを使用します。保持するチェックポイントの最大数、チェックポイントを保持する最大日数、または両方のパラメータの組み合わせを指定できます。

永続チェックポイントは、保持ポリシーを使用して削除できません。永続チェックポイントは手動で削除する必要があります。

‑delete

指定されたチェックポイントを削除します。

有効なオプション:
‑checkpoint

削除するチェックポイントを指定します。

checkpoint を指定する場合、チェックポイントの識別子である checkpointIdentifier パラメータが必要となります。この値は次のコマンドを発行して取得します。

$ ofsdpmcli checkpoint -list

CLIによって返される guid 値を使用します。

‑restore

チェックポイントのソース LUN をチェックポイントによって表される特定の時点に復元します。

チェックポイントを復元すると、整合性グループが特定の時点に戻ります。復元処理は、Oracle FS Systemまたは Oracle Axiom システムのクローン LUNを使用して、LUNを復元します。クローン LUNからの LUN の復元については、Oracle Flash Storage System 管理者ガイドを参照してください。

復元処理でソースLUNOracle FS Systemまたは Oracle Axiom システムのチェックポイントのLUNに同期されている間、整合性グループはオフラインになります。

有効なオプション:
‑checkpoint

復元するチェックポイントを指定します。

checkpoint を指定する場合、チェックポイントの識別子である checkpointIdentifier パラメータが必要となります。この値は次のコマンドを発行して取得します。

$ ofsdpmcli checkpoint -list

CLIによって返される guid 値を使用します。

‑options

チェックポイントを復元するためのオプションを指定します。各ペアには optionname:value という形式を使用します。複数の optionname:value ペアはコンマで区切ります。

オプション名と値のペアを取得するには、次のコマンドを発行します。
  • $ ofsdpmcli application ‑list ‑application associatedApplicationId -options

  • $ ofsdpmcli consistencgroup ‑list ‑consistencygroup guid ‑options

‑import

トランスポータブルチェックポイントファイルをインポートします。即時のチェックポイントまたはスケジュールされたチェックポイントを作成する場合は、チェックポイントをトランスポータブルにするオプションを設定できます。トランスポータブルチェックポイントは、チェックポイントのクローン LUN情報が含まれている Microsoft Volume Shadow Copy Service (VSS) の XML ドキュメントで定義されます。VSS では、クローン LUNスナップショットと呼んでいます。トランスポータブルチェックポイントは、Microsoft Exchange および Microsoft SQL データベースに対して作成できます。

トランスポータブルチェックポイントは、元のホストまたはOracle FS Systemに接続されている別のホストにインポートできます。チェックポイントを作成したOracle FS Systemにホストが接続されている場合は、トランスポータブルチェックポイントのクローン LUNをホストにインポートできます。クローン LUNがインポートされると、DPM によって管理されないLUNとなります。

トランスポータブルチェックポイントの XML ドキュメントは、ドキュメントが使用されるホストの OS およびシステムアーキテクチャーによって異なります。トランスポータブルチェックポイントをインポートする場合は、元の OS およびアーキテクチャーがインポート先のターゲットホストと互換性があることを確認してください。
  • 32 ビットまたは 64 ビットアーキテクチャーの Windows 2008 サーバーまたは Windows 2008 R2 サーバーで作成されたトランスポータブルチェックポイントは、同じアーキテクチャーの OS を使用しているターゲットホストにインポートできます。

  • 32 ビットまたは 64 ビットアーキテクチャーの Windows 2012 サーバーまたは Windows 2012 R2 サーバーで作成されたトランスポータブルチェックポイントは、同じアーキテクチャーの OS を使用しているターゲットホストにインポートできます。

注: VSS アプリケーションの互換性に関する Microsoft Developer Network の記事 (http://msdn.microsoft.com/en-us/library/aa384627(VS.85).aspx) を参照してください。
トランスポータブルチェックポイントをインポートする場合は、インポート処理中またはチェックポイントの XML ファイルがインポートされたあとに、クローン LUN (DPM インタフェース内ではスナップショットと呼ばれます) をマウントするオプションがあります。インポート時にクローン LUNをマウントする場合、元の場所にボリュームをマウントするか、新しい場所にマップできます。どちらの場合も、インポートされたチェックポイントは、DPM に表示されず、管理されません。インポート処理中にクローン LUNをマップしないことを選択した場合は、Windows のディスク管理ツールを使用してあとでマップできます。
注: Windows システムにチェックポイントをマウントする場合は、マウントフォルダではなく、マップされたドライブにマウントします。
有効なオプション:
‑file

インポート操作のソースファイルとして使用するフルパスおよびファイル名を指定します。

‑options

チェックポイントをインポートするためのオプションを指定します。各ペアには optionname:value という形式を使用します。複数の optionname:value ペアはコンマで区切ります。

オプション名と値のペアを取得するには、次のコマンドを発行します。
  • $ ofsdpmcli application ‑list ‑application associatedApplicationId -options

  • $ ofsdpmcli consistencgroup ‑list ‑consistencygroup guid ‑options

‑mount

インポートされたトランスポータブルチェックポイントをトランスポータブルスナップショットドキュメントからマウントします。

有効なオプション:
‑file

マウント操作のソースデータとして使用されるフルパスおよびファイル名を指定します。-file オプションは、ファイルをインポート (-import) するために指定する情報と同じです。

注: Windows システムにチェックポイントをマウントする場合は、マウントフォルダではなく、マップされたドライブにマウントします。

たとえば、ドライブパスを指定するには、次の構文を使用します。

C:\fulldrivepath\filename

‑snapshots

システムにマウントするインポートされたトランスポータブルクローン LUN (スナップショット) を指定します。各マウントには snapshotID:desiredMountPoint という形式を使用します。複数のペアはコンマで区切ります。

マウント情報を取得するには、checkpoint -import コマンドを使用します。

checkpoint コマンドを実行して、指定した整合性グループに対する永続チェックポイントを作成します。

$ ofsdpmcli checkpoint ‑create ‑id {DA849819‑EF2E‑4C95‑8E7E‑10C7A1ADFB76} ‑description "CLI Checkpoint" ‑permanent true

結果: DPM によってチェックポイントが作成されます。

checkpoint ‑list を実行して、チェックポイントを表示します。

$ ofsdpmcli checkpoint ‑list
Oracle FS System Data Protection Manager ‑ CLI v3.5.0
<data>
   <value>
      <struct>
         <member>
            <name>checkpointStatus</name>
            <value>Ready for Restore</value>
         </member>
         <member>
            <name>description</name>
            <value>CLI Checkpoint 2</value>
         </member>
         <member>
            <name>guid</name>
            <value>41303031363A1049D4E14B986DE</value>
         </member>
         <member>
            <name>name</name>
            <value />
         </member>
         <member>
            <name>timestamp</name>
            <value>03/29/2014 01:13:46 PM</value>
         </member>
      </struct>
   </value>
   <value>
      <struct>
         <member>
            <name>checkpointStatus</name>
            <value>Ready for Restore</value>
         </member>
         <member>
            <name>description</name>
            <value>CLI Checkpoint 3</value>
         </member>
         <member>
            <name>guid</name>
            <value>{7FBC98C3‑B4FA‑AE6277BE065E}</value>
         </member>
         <member>
            <name>name</name>
            <value />
         </member>
         <member>
            <name>timestamp</name>
            <value>3/30/2014 3:04:39 PM</value>
         </member>
      </struct>
   </value>
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      <struct>
         <member>
            <name>checkpointStatus</name>
            <value>Ready for Restore</value>
         </member>
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            <name>description</name>
            <value>checkpoints for SQL server</value>
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            <name>guid</name>
            <value>{FF4710CF‑B019‑C6E08412F84C}</value>
         </member>
         <member>
            <name>name</name>
            <value />
         </member>
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            <name>timestamp</name>
            <value>3/29/2014 12:43:08 PM</value>
         </member>
      </struct>
   </value>
</data>