コントローラコマンド

障害のあるコンポーネントや、障害のある現場交換可能ユニット (FRU) のリストなどのコントローラに関する内部情報を取得するため、またはその他の問題を診断するために、コントローラ上でコマンドを実行できます。

また、「システム」 > 「レポートおよび統計」 > 「CPU の統計」に移動することによって、コントローラの統計ツールを使用することもできます。

注: コントローラのコマンド行にコマンドを入力する際には、接頭辞コマンド ipmifm を使用します。
表 1 コントローラコマンド
コマンド 構文 説明

fmadm

ipmifm fmadm faulty [‑afgiprsv]
‑a

すべての障害を表示します。デフォルトでは、fmadm faulty コマンドは、現在存在しているが、正しく機能していないリソースの出力のみを一覧表示します。

-a オプションを指定した場合は、自動的に修正された障害や、回復アクションを必要としない場合を含め、Fault Manager (FM) によってキャッシュされたすべてのリソース情報が一覧表示されます。このリストには、システム内に存在しなくなった可能性があるリソースの情報も含まれます。

‑f
すべての現場交換可能ユニット (FRU) を表示します。
‑g
FRU、クラス、および障害メッセージが同じである障害をグループ化します。
‑i
Fault Manager 内の各リソースの永続的キャッシュ識別子を表示します。
‑p
出力をパイプし、各障害メッセージの間に改ページを追加します。
‑r
障害管理リソースをその識別子 (FMRI) および障害管理状態とともに表示します。
‑s
各障害イベントの 1 行のサマリーを表示します。
‑v
障害の完全な出力を表示します。

管理者およびサービス担当者は、Solaris FM によって保持されているシステム構成パラメータを表示したり、変更したりできます。

FM は、システムソフトウェアによって検出された問題に関連する遠隔測定情報を受信し、それらの問題を診断して、障害のあるコンポーネントの無効化などの事前対応的な自己修復アクティビティーを開始します。

例:

次の例では、1 行の障害サマリーを表示し、FRU ごとに障害をグループ化します。

ipmifm fmadm faulty ‑ags