2 ファイル・ライターの概要

この章では、Oracle GoldenGateフラット・ファイル用アダプタの概要を示します。このアダプタでは、OracleGoldenGate Extractプロセスに動的にリンクされるユーザー・イグジット・ライブラリが提供されます。ライブラリは、.ddlまたは.so形式です。プロパティ・ファイルを使用して構成されるため、プログラミングは必要ありません。

この章の内容は次のとおりです。

フラット・ファイル用アダプタの概要
一般的な構成

2.1 フラット・ファイル用アダプタの概要

Oracle GoldenGateフラット・ファイル用アダプタでは、Oracle GoldenGateによって取得されたトランザクション・データがサード・パーティ製品によって使用されるローリング・フラット・ファイルに出力されます。

ユーザー・イグジットでは、次の2つの出力モードがサポートされます。

DSV - デリミタ(カンマなど)区切りの値
LDV - 長さ区切りの値

次のようにデータを出力できます。

すべてを1ファイルに
表ごとに1ファイル
操作コードごとに1ファイル

ユーザー・イグジットは、時間またはサイズの基準に基づいてロールオーバーできます。ファイルをフラッシュし、Oracle GoldenGateのチェックポイントのたびにチェックポイントを保持してリカバリを保証します。サポートされているデータ統合製品との同期用にロールオーバーしたファイルのリストを含む制御ファイルを作成します。監査で使用するサマリー・ファイルを生成することもできます。

その他のプロパティによって、フォーマット(デリミタやその他の値)、ディレクトリ、ファイル拡張子、メタデータ列(表名、ファイルの場所など)およびデータ・オプションを制御します。

2.2 一般的な構成

次の図に、Oracle GoldenGateフラット・ファイル用アダプタの一般的な構成を示します。

この構成では、ソース・データベースのトランザクションがプライマリExtractプロセスによって取得され、Oracle GoldenGate証跡に書き込まれます。データ・ポンプExtractによってこの証跡がOracle GoldenGateアダプタExtractに送信され、これに関連付けられているユーザー・イグジット・プロセスによってサード・パーティ・アプリケーションに合せた形式のフラット・ファイルにデータが書き込まれます。

図2-1 フラット・ファイル用Oracle GoldenGate

「図2-1 フラット・ファイル用Oracle GoldenGate」の説明