ターゲット・アプリケーションを使用すると、Oracle Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise Editionを異なるソース・システムとターゲット・アプリケーション間でデータを統合するためのプライマリ・ゲートウェイとして使用できます。これにより、ローカルOracle Enterprise Performance Management Cloudアプリケーション、サービス・インスタンス間デプロイメント(クラウド間アプリケーション)およびカスタム・アプリケーションを既存のEPMポートフォリオにデプロイできます。ソース・アプリケーションをターゲット・アプリケーションに統合するプロセスにより、データの可視性、整合性および検証システムが提供されます。
次のアプリケーション・タイプは、使用可能なターゲット・アプリケーションのタイプを示しています。
ローカル - このアプリケーション・タイプは、現在のサービスのローカルEPMアプリケーション(オンプレミス・デプロイメント)を参照します。
統合を使用して既存のオンプレミスERPアプリケーションからデータをインポートしたり、オンプレミスEPMアプリケーション間でデータを同期できます。
たとえば、Oracle Hyperion Financial ManagementユーザーがOracle Hyperion Planningのデータを追加したり、Planningユーザーが他のPlanningアプリケーションを追加することができます。また、この統合では、クラウドからオンプレミス・アプリケーションまたは他の外部レポート・アプリケーションへのライトバックも可能です。
クラウド - このアプリケーション・タイプは、データ統合のためにリモート・サービスを使用するサービス・インスタンスを参照します。サービス・インスタンスは、自己完結型ユニットで、多くの場合はWebサーバーとデータベース・アプリケーションを含んでいます。この場合、2つのサービス・インスタンス間の接続情報を選択する必要があります。使用可能なサービス・インスタンスには、次のものがあります。
この機能を使用して、EPMユーザーはクラウド・デプロイメントを次のような既存のEPMポートフォリオに適用できます
ターゲット・アプリケーションを登録するには:
「設定」タブを選択し、「登録」で「ターゲット・アプリケーション」を選択します。
「ターゲット・アプリケーション」のサマリー・グリッドで「追加」をクリックし、デプロイメントのタイプを選択します。
使用可能なオプションは、「クラウド」 (クラウド・デプロイメントの場合)または「ローカル」 (オンプレミス・デプロイメントの場合)です。
クラウド・デプロイメントの場合は、手順3に進みます。
ローカル・デプロイメントの場合は、手順4に進みます。
クラウド・デプロイメントを登録するには、「クラウド」を選択し、「EPMクラウド資格証明」で次の手順を実行します。
「URL」で、サービスへのログオン時に使用するサービスURLを指定します。
「ユーザー名」で、クラウド・サービス・アプリケーションのユーザー名を指定します。
「パスワード」で、クラウド・サービス・アプリケーションのパスワードを指定します。
「ドメイン」で、クラウド・サービス・アプリケーションに関連付けられたドメイン名を指定します。
アイデンティティ・ドメインは、サービス・インスタンスへのアクセスを必要とするユーザーのアカウントを制御します。また、権限のあるユーザーがアクセスできる機能も制御します。サービス・インスタンスはアイデンティティ・ドメインに属します。
注意:
管理者はユーザーに表示されるドメイン名を更新できますが、FDMEEは、カスタマがサービスの契約をした際に指定された元のドメイン名を必要とします。FDMEEからEPM Cloud接続を設定している場合は、ドメイン別名は使用できません。「OK」をクリックします。
ターゲット・アプリケーションの「アプリケーション・オプション」タブでEPM Cloud資格証明を追加または編集できます。
既存のターゲット・アプリケーションと同じ名前のターゲット・アプリケーションを登録するには、「接頭辞」で接頭辞を指定し、名前を一意にします。
接頭辞名が既存のターゲット・アプリケーション名に結合されます。たとえば、デモ用のターゲット・アプリケーションに既存の"Vision"アプリケーションと同じ名前を付ける場合は、Demo接頭辞を割り当てて、ターゲット・アプリケーションに一意の名前を指定できます。この場合、FDMEEによって名前が結合され、DemoVisionという名前が形成されます。
接頭辞を指定する場合は、3から6文字にすることをお薦めします。
「アプリケーション詳細」にアプリケーション名を入力します。
「OK」をクリックします。
Essbaseデータベースを使用する場合、Essbaseデータベース名を選択します。
「保存」をクリックします。
ディメンション詳細を定義します。
アプリケーション・ディメンション詳細の定義を参照してください。
注意:
FDMEEでターゲット・アプリケーションを登録した後、EPMAアプリケーションのディメンションは変更しないでください。ディメンションの共有または削除、その後のディメンションの再追加などのアクションはすべてディメンションIDに変化を及ぼし、EPMAとFDMEEとの間に不一致を生じさせます。
アプリケーション・オプションを選択します。
Planningアプリケーションの場合は、EssbaseおよびPlanningのアプリケーション・オプションの定義を参照してください。
Oracle Hyperion Public Sector Planning and Budgetingの場合は、Public Sector Planning and Budgetingのアプリケーション・オプションの定義を参照してください。
Financial Managementの場合は、defining_application_options_for_hfm.htm#erpi_source_system_844を参照してください。
注意:
Account Reconciliation Managerに使用可能なアプリケーション・オプションはありません。