この章では、ユーザーインタフェースへのアクセス、ユーザーインタフェースのナビゲート、共通コントロールの使用、および設定について簡単な概要を示します。
SL150 テープライブラリを管理するには、Web ブラウザでユーザーインタフェースを開き、ログインし、完了したらログアウトします。次の手順に従います。
ログインおよび必要に応じてアクセシビリティー設定
SL150 のブラウザベースのユーザーインタフェースにアクセスするには、ログインアカウントが必要です。アカウントをまだお持ちでない場合は、SL150 ライブラリ管理者に問い合わせてください。
SL150 管理インタフェースは、ローカルホスト上にすでにインストールされている Web ブラウザソフトウェア内部で実行されます。インストールが必要なクライアントソフトウェアはありません。したがって、ブラウザソフトウェアとインターネット接続がサポートされている任意のオペレーティングシステムおよびハードウェアプラットフォーム上で、管理インタフェースを使用できます。
適切に標準に準拠している Web ブラウザは、SL150 インタフェースでも動作します。ただし、受け入れられる標準から大幅に逸脱する特定のオペレーティングシステムやブラウザと緊密に統合されているブラウザでは、問題が発生する可能性があります。個々のブラウザ構成も大幅に異なる可能性があります。
ライブラリとのセキュア接続を確立できず、ブラウザのエラーメッセージに、サーバー鍵交換中の一時的な弱い Diffie-Hellman 鍵について表示される場合、ブラウザはセキュアでない古い暗号鍵を使用しようとしています。Mozilla Firefox ブラウザを使用している場合は、Firefox ブラウザ内の弱い暗号の無効化を行います。それ以外の場合、ブラウザのドキュメントを参照してください。
特定のブラウザを使用しているときにほかの問題が発生した場合は、SL150 ライブラリファームウェアのリリースノートを参照してください。Oracle はブラウザの既知のすべての問題をリリースノートに記載するよう努めています。ただし、このようなリストは完全でない場合もあります。したがって、特定のブラウザを使用しているときに問題が発生した場合は、別のブラウザを試してください。以前は互換性のあったブラウザで問題が発生し始めた場合は、最近インストールされたプラグインや拡張機能をアンインストールしてから、最新の更新をロールバックしてみてください。問題が継続する場合は、ブラウザを切り替えてください。
Firefox ブラウザで、新しいウィンドウまたはタブを開きます。
アドレス (URL) バーに、テキスト文字列 about:config
を入力します。
「動作保証対象外になります!」ページが表示されたら、「細心の注意を払って使用する」ボタンを押します。
リストの上の「検索」ボックスに、テキスト文字列 dhe
を入力します。
「security.ssl3.dhe_rsa_aes_128_sha」
設定をダブルクリックして、値を「true」
から「false」
に切り替えます。
この手順によりこの暗号が無効になり、Firefox でこれが使用されなくなります。
「security.ssl3.dhe_rsa_aes_256_sha」
設定をダブルクリックして、値を「true」
から「false」
に切り替えます。
これでライブラリに接続できるようになります。この問題の詳細は、https://support.mozilla.org/en-US/questions/1065417
を参照してください。
まだ行なっていない場合は、互換性のある Web ブラウザの選択を行います。
新しいブラウザウィンドウまたはタブのアドレスバーに、ライブラリの URL を入力します。
「Log In」ダイアログが表示されたら、「User ID」テキストフィールドにユーザー名を入力します。
「Password」テキストフィールドにパスワードを入力します。
必要な場合は、アクセシビリティー設定のボタンを押します。
「Accessibility Settings」プロパティーシートが表示されます。これらの設定により、スクリーンリーダーや、高コントラストおよび大きいフォントのオペレーティングシステムおよびブラウザ構成を使用するように表示を調整できます。
それ以外の場合は、「Log In」ボタンを押します。
ソフトウェアアプリケーションを制御するためにスクリーンリーダーを使用する場合、「Accessibility Settings」プロパティーシートの「Screen reader」チェックボックスにチェックマークを付けます。
オペレーティングシステムまたはブラウザで高コントラストテーマを使用する場合は、「Accessibility Settings」プロパティーシートで「High contrast」チェックボックスにチェックマークを付けます。
オペレーティングシステムまたはブラウザで大きいフォントを使用するように設定するには、「Accessibility Settings」プロパティーシートで「Large fonts」チェックボックスにチェックマークを付けます。
選択したら、「Log In」ボタンを押してプロパティーシートを閉じ、ライブラリにログインします。
セキュリティー上の理由から、ブラウザベースのユーザーインタフェースセッションを完了する場合、またはセッションを離れる必要がある場合は、次の手順を使用して必ずログアウトします。アクティブでないユーザーがインタフェースによって自動的にログアウトされる場合も、これに依存しないでください。短時間でも、セッションを開いたままで席を離れないようにしてください。
インタフェースの上部にあるダッシュボード領域 (ホスト接続コントロールの真上) で、「Log Out」テキストリンクをクリックします。
正常にサインアウトしたことが「Logged Out」ダイアログに示されるまで待機します。
再度ログインする場合は、「Go to Log In」ボタンを押します。次に、「ログイン」を参照してください。
それ以外の場合は、ブラウザウィンドウを閉じることができます。
SL150 ユーザーインタフェースの「Library」画面を使用すると、ライブラリコンポーネントの位置および特性を表示できます。ライブラリ全体を表示することも、ホスト間でパーティション化されている場合は一度に単一パーティションを表示することもできます。
エッジが面取りされた色付きの四角形は、テープカートリッジを表します。データカートリッジは濃灰色です。クリーニングカートリッジはオレンジ色です。診断カートリッジは青色です。ラベル付きのカートリッジにはバーコード表現が表示され、ラベルなしのカートリッジおよび読み取り不可能なラベルは黒色のラベルで表されます。いずれかのテープアイコンの上にカーソルを置くと、アイコンは強調表示され、対応するスロットアドレスとラベル値がフライオーバーのツールチップに表示されます。
ライブラリでリソースが別々のホストアプリケーション専用になっているパーティションの 1 つを表示している場合、その他のパーティションに割り当てられているリソースはグレー表示になります。
SL150 ユーザーインタフェースの画面、メニュー、またはリストのさまざまな場所をナビゲートするには、マウス、またはキーボードの Tab キーや矢印キーを使用します。インタフェース要素を選択するには、マウスをクリックするか、キーボードの Return キーを押します。ライブラリオブジェクト (テープカートリッジ、ドライブ、マガジンなど) を選択した場合、インタフェースにはオブジェクトプロパティーおよび使用可能なアクションを一覧表示するコンテキストメニューが表示されます。ステータスインジケータを選択した場合、インタフェースにはポップアップウィンドウで詳細情報が表示されます。画面の左側にあるメニューでいずれかの大きなアイコンを選択した場合、ユーザーインタフェースはボタンに示されている画面に切り替わります。疑問符アイコンまたは「Help」リンクをクリックすると、検索可能な状況依存ヘルプが開きます。
SL150 は、表形式でさまざまな情報を表示します。これらのデータテーブルには、データを表示する方法やユーザーが使用できる方法を制御できる共通のコントロールセットが含まれています。このセクションでは、次のコントロールについて説明します。
「View」コントロールを使用すると、プロパティーテーブルでデータを表示する方法を変更できます。「View」ボタンを選択すると、次に説明するオプションがコンテキストメニューに表示されます。
「Columns」オプションを使用すると、テーブルに表示されるプロパティーを指定できます。すべてのプロパティーの表示、指定されたプロパティーの表示、または追加列の表示を選択できます。
「Reorder Columns」オプションを使用すると、テーブルの行内でフィールドの順序を変更できます。
「Show More Columns」ダイアログを使用すると、表形式のデータ表示で示されるレコードに現れるデータフィールドを選択的に表示または非表示にできます。
列を表示するには、左側の「Hidden Columns」リストから列見出しを選択し、右矢印ボタン (>) を押して見出しを右側の「Visible Columns」リストに移動します。
すべての列を表示するには、右二重矢印ボタン (>>) を押して、「Visible Columns」リストに移動します。
列を非表示にするには、右側の「Visible Columns」リストから列見出しを選択し、左矢印ボタン (<) を押して見出しを左側の「Hidden Columns」リストに移動します。
すべての列を非表示にするには、左二重矢印ボタン (<<) を押して「Hidden Columns」リストに移動します。
変更内容を保存して終了するには、「OK」ボタンを押します。
変更内容を破棄するには、「Cancel」ボタンを押します。
「Reorder Columns」ダイアログを使用すると、表形式のデータ画面の列を表示する順序を変更できます。変更するには、次の手順で操作します。
「Visible Columns」リストで下方向にスクロールし、移動する列の列見出しを選択します。
リストの右側にあるコントロールを使用して選択項目をリストの一番上/前、1 つ上/前、1 つ下/後ろ、リストの一番下/後ろに移動します。
選択項目を「Visible Columns」リストの一番上 (つまり、テーブルの先頭/左端の列) に移動するには、上側の上矢印ボタンをクリックします。
選択項目を「Visible Columns」リストの 1 つ上のレベル (つまり、テーブルの 1 つ左の列) に移動するには、下側の矢印ボタンをクリックします。
選択項目を「Visible Columns」リストの 1 つ下のレベル (つまり、テーブルの 1 つ右の列) に移動するには、上側の下矢印ボタンをクリックします。
選択項目を「Visible Columns」リストの一番下 (つまり、テーブルの最後/右端の列) に移動するには、下側の下矢印ボタンをクリックします。
変更内容を保存して終了するには、「OK」ボタンを押します。
変更内容を破棄するには、「Cancel」ボタンを押します。
表形式表示の「Export」オプションは、HTML ベースの .xls
ファイル形式 (Microsoft Excel 2010 や Apache OpenOffice Calc 3.4 といった現在のスプレッドシートアプリケーションと互換性がある) で、データテーブルの内容をデスクトップにダウンロードします。これらのファイルは Web ブラウザで表示することもできます (.xls
の代わりに .html
ファイル拡張子を使用してファイル名を変更するだけです)。
表形式表示の「Print」オプションは、ローカルプリンタで印刷できる、印刷に適した新しい HTML ドキュメントとして画面データを再整形します。
ユーザーインタフェースの上部にある「Preferences」リンクを使用すると、次のタスクを実行できます。
インタフェースの上部にあるダッシュボード領域で、「Preferences」コントロールをクリックします。
コンテキストメニューが表示されます。
コンテキストメニューから、「Change Password」を選択します。
「Change User Password」ダイアログが表示されます。
「Change User Password」ダイアログの「Old Password」フィールドに、現在のパスワードを入力します。
「Password」フィールドに、新しいパスワードを入力します。
「Verify Password」フィールドに、新しいパスワードを再度入力します。
パスワードを変更せずにダイアログを閉じるには、「Cancel」ボタンを押します。
パスワードを変更してダイアログを閉じるには、「OK」ボタンを押します。
自動でリフレッシュされるインタフェース画面が目障りな場合は、「Preferences」コントロールを使用して、ブラウザベースのユーザーインタフェースの自動リフレッシュを一時停止したり再開したりできます。次の手順に従います。
インタフェースの上部にあるダッシュボード領域で、「Preferences」コントロールをクリックします。
コンテキストメニューが表示されます。
コンテキストメニューから、「Pause Automatic Refresh」を選択します。
インタフェースの内容は、次の手順に進むまで更新されません。
画面を更新する準備が整ったら、Web ブラウザの再ロード/リフレッシュコントロールを使用します。
自動画面リフレッシュを再開する場合は、もう一度「Preferences」コントロールをクリックし、コンテキストメニューから「Resume Automatic Refresh」を選択します。